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双子のような巨石があると聞き、静岡・焼津市に行ってみました。「旗かけ石」と呼ばれるその石は、徳川家康がそのパワーを信じ、度々訪れていたかもしれない歴史ある巨石でした。
名前の由来はすぐ判明
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東名高速道路のすぐ近く、焼津市石脇の閑静な住宅街に、一風変わった巨石があるということで調査します。
なんでもこの地に双子のような巨石があるんだとか。その正体とは?
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にむらあつとリポーター:
なんですかこれは、2つ石が並んでいるんですね。しめ縄があるので祭られている感じですよ。高さこそないですが、直径で言うと相当大きいです。どっしり“生えてきたような石”です
石には「やきつべの小径 旗懸石(はたかけいし)」と書かれた看板が付いていました。
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まるで地中から現れたかのような2つの巨石。古くからこの場所にあるようです。
石の横には神社がありました。
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石脇浅間神社は約500年前からこの地にあったと言われているそうです。
神社に旗かけ石の由来が書かれた案内板がありました。
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「当時岩の近くに、原川新三郎氏の門前があり、家康が天下を取ってからしばしばこのあたりで鷹狩を催し、そのつど原川家を尋ね、その際家康の旗を立て掛け馬の鞍(くら)を置いたので・・・」
なんと「旗かけ石」の名前の由来は天下人、徳川家康公でした。
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その説明によると、家臣であった原川新三郎の元を鷹狩り目的でたびたび訪れ、その際に旗や鞍をかけたことから、旗かけ石と呼ばれるようになったということでした。
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新たな謎「やきつべ」
石の正体は判明しましたが、新たな謎が。気になるのは「やきつべの小径」の方です。
旗かけ石のさらなる情報にもつながりそうな「やきつべの小径」。ということで手がかりを求め、焼津市歴史民俗資料館へ向かうことにしました。
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焼津市歴史民俗資料館 学芸員・栗田潤美さん:
やきつべの小径はもともと古代の東海道で、いまはハイキングの道です。「やきつ」は焼くに津で「焼津」です
学芸員の栗田さんによると、やきつべとは焼津周辺の古い呼び名、やきつべは「焼津辺」でした。
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やきつべの小径は現在の静岡市と焼津市を結ぶ奈良時代の東海道。
実は万葉集にも登場するほど歴史が長く、旗かけ石も奈良時代から存在していたという説もあるそうです
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学芸員・栗田さん:
大きな石は信仰の対象になっていたので、もっと古い時代から人々から信仰されていた場所でははないかと思います。石があった場所に家康が本陣を置いたと言われています。戦いに勝ちたいと戦勝を石に祈願しました。そして勝利を収めたからこそ天下人になりました。その恩もあって大御所になってからも度々ここに訪れたのではないでしょうか
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徳川家康が勝利祈願をしていたという言い伝えもあるそうです。まさに天下人御用達のパワースポット、旗かけ石。
その後も幾度となくこの地を訪れ、焼津市の高草山で鷹狩りに興じていたいう家康。彼が見ていたであろう景色を高草山の中腹にある笛吹段公園から見ることができます。
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太平洋と焼津の街並みを一望できる絶景でした。歴史を知ると見え方も変わってきますね。
焼津にある謎の双子石は家康にゆかりのあるパワースポットでした。
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