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キャンプに欠かせない“まき”や炭。静岡・焼津市の大通りから一本裏に入った道に燃料専門店がありました。ナラやカシなど炭の品ぞろえが充実していて、BBQで炭を使い分ける方法を店主が教えてくれました。
表通りでも一本裏へ入れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡る「しずおか裏表さんぽ」。焼津市を縦貫する旧150号線沿いの裏スポットを巡ります。
港まちで“まき”が必要なワケ
今回向かうのは観光協会の高杉さんも初めて聞くという店。すごく珍しいものが見られるかもしれません。
焼津市観光協会・高杉嘉代さん:
旧150号線を一本入ったすぐなんですよ。あちらの店が「岩本燃料」さんです。何の店だと思いますか?
店の前には大量の“まき”が積まれています。岩本燃料は、まきと炭を扱う燃料の専門店でした。
岩本燃料・岩本泰樹さん:
静岡県内でまきと炭を商売にしている店は少ないと思います。焼津ならではの商品かなと思ってます
取り扱っているのは、国産の広葉樹のナラがメインです。固くて燃焼時間が長く燃費がいいそうです。さらに香りもいいそう。
実はこのまき、契約している山から生の状態で仕入れています。
商品として店頭に並ぶまでに3カ月から1年かけて乾燥させているんです。
ところで、なぜまきが港まち焼津ならではの商品なのでしょうか。
岩本燃料・岩本泰樹さん:
海に材木が置いてあるのは、ちょっと変な感じかと思いますけども、焼津のカツオ節・なまり節を作るのにまきは使われているんです
まきの熱や煙でないと、良いカツオ節はできないそう。手間暇かけて世に送り出されるまきは、焼津の産業を裏で支えてもいるんです。
使い分けていますか? BBQの炭
焼津の産業をまきで100年近く裏で支え続けてきた岩本燃料。もう一つの看板商品である炭の情報も聞いてみました。
用途によって違う炭を使った方がいいそうで、客の使い方に合わせた商品を提供しています。
例えば“おがくず”を集めて人工的に作った「オガライト」は、焼肉店で使われるケースが多い炭。
火持ちがよく、コストパフォーマンスが高いので、バーベキュー向きでもあります。
簡単に小さく割れるので、その時々で自由にサイズ調整もできます。
お次はカシの木の炭。とても堅い炭です。火鉢に使われる炭で、割れにくく火持ちもいい炭です。
おなじみの備長炭は、燃焼時間が長く火力も強いので、表面をパリッと仕上げる蒲焼きや焼き鳥などに重宝されます。
ナラの炭は空洞が多いため着火しやすく、火力も強いという特徴があります。
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ナラはBBQの着火におすすめ。岩本さんによると、まずナラで火を付けてから、備長炭やオガライトでBBQをするといいそうです。
裏道で見つけた燃料店で、とっておきのキャンプに役立つ情報を聞くとこができました。
■店名 岩本燃料
■問合せ 054-628-4213
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