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静岡・湖西市の中心・鷲津駅から車で5分ほど離れた静かな浜名湖のほとりに、「パン屋のぷらてーろ」があります。市外からわざわざ訪れる人も多いこのお店のパンたちが、かわいすぎると聞き会いに行ってみました。
個性豊かな動物パンがお出迎え
店内に並んだおいしそうなパンの中で特に目を引くのが、何ともかわいい動物パンです。
カメの甲羅がメロンパンになっている「かめろん(180円)」や、ウズラの卵を使ったカスタード入りのヒヨコパン「うずらん(210円)」など、絵本に出てくるようなかわいらしいパンたちがお出迎えしてくれます。
店主さんが好きな絵本に出てくるロバで、お店の名前にもなっている「ぷらてーろ(210円)」のパンもありました。
動物パンは、子供や孫に買って行くというお客さんももちろんいますが、意外にも、おとなの女性が自分のために買い求めることが多いそう。
確かに、こんなにかわいかったら、おうちに連れて帰って独り占めしたくなる気持ちも分かります。
ツチノコだっています
定番の動物パンのほかに、季節限定のかわいいパンも登場します。
この日は、夏限定のゴマフアザラシのパンがありました。生地に練りこまれた黒ゴマに合うように、中身はあんこ。時々登場する隠れた人気商品「つちのこパン(210円)」と一緒に購入しました。
同じく夏限定の「すいかメロンパン(240円)」は、切った中身までスイカが再現されています。遊び心満載で、食べるのが楽しみになるパンです。
梅雨の時期にはカエルとオタマジャクシ、土用の丑にはウナギ、ハロウィンには黒ネコやおばけなど、季節ごとに楽しいパンが期間限定で登場するので、訪れるたびにどんなパンに出会えるのか楽しみです。
湖西と言えばウズラ! 充実おかずパン
ぷらてーろのパンはかわいいものだけではありません。おかずパンも充実しており、具材の組み合わせが絶妙でとってもおいしいんです!
いちおしは、ウズラの卵がごろごろと入った「うずらカレーパン」。ザクザク&もっちりな生地に、濃厚なカレーとウズラの卵がマッチしてたまりません。
湖西市内でウズラを育てる「浜名湖ファーム」のウズラ卵を使っている地産地消パンだそうです。
おかずパンの一番人気「カマンベールベーコン」は、もちもちパンに濃厚なとろーりチーズがぜいたくに入っています。小さくちぎれるので、おやつとして少しずつ食べてもよし、食事にしてもよしです。
「ちくわドッグ(260円)」は、チェダーチーズとツナマヨでしっかり味なのに大葉のおかげでくどさがなく、ちくわの食べ応えもあります。 大葉とちくわはお隣・愛知県豊橋市の特産品です。
ほかにも、ホットドッグやピザパンなど、どれも具材たっぷりでランチにぴったりです。
遠くてもわざわざ行きたくなるお店
お店のこだわりは、ジャンルや製法にこだわらず何でも作ってみることなのだそうです。
パン屋のぷらてーろ・鈴木 達也さん:
材料は国産でも外国産でも使ってみる。じーっと寝かせるパンも、パパっと作れるおやつも何でも気になるものは作ります
ぷらてーろのバラエティ豊かなパンは、好奇心と行動力から生まれています。
お店ができて10年目。住宅街の奥にありながら、地元の常連だけでなく、SNSなどを見て市外から訪れる人も多くいます。
パン屋のぷらてーろ・鈴木 敦子さん:
大通りの店と違い、わざわざここを目指してやって来るお客さんしか来ません。だから来ていただいたお客さんに少しでも楽しい気持ちになっていただけるようにニコニコ接客を心がけています
お客さんとのコミュニケーションを大切にしているからこそ、新しい人気商品が生まれることも。
古代魚の「サガバンバスピス」をモデルにしたパンは、お客さんのアイデアから生まれました。期間限定販売され、その情けなくも愛らしい姿が人気になりました。
サガバンバスピスパンは、現在は通常販売が終了していますが、事前予約すれば作ってもらうこともできるそうです。
お取り寄せリクエストは全国から
湖西市まで買いに来られない遠方のお客さん向けには、パン詰め合わせのお取り寄せにも応じています。
鮮度を保ったまま送ることができるよう、対象地域は本州のみですが、SNSで呼びかけると名古屋や関東、関西など各地から注文が入るそうです。
お店のSNSにもたびたび登場する看板犬のナイト君は、天気がいいときには店先でお客さんを迎えて、ファン作りに一役買っています。
素敵な店主夫婦とナイト君が迎えてくれる浜名湖のほとりのパン屋さん。 みなさんも、かわくておいしいパンたちを、ぜひ“お迎え”に行ってみてください!
■店名 パン屋のぷらてーろ
■住所 静岡県湖西市鷲津2540-14
■営業時間 8:30~売り切れまで
■定休日 月・火・木
■駐車場 あり
■電話番号 053-576-1270
取材/湖西ほとり