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【湖西・bakeryつばめ】人気カフェ跡にパン店開店 「つばめのように何度も訪れて」

静岡・湖西市の住宅街の一角に、6月「bakeryつばめ(ベーカリーつばめ)」がオープンしました。パン職人歴10年の店主が、地元で長年親しまれた人気カフェを受け継いだ店です。

緑に囲まれた一軒家パン屋さん

静岡県の西の端、JR新所原駅から車で5分ほど走った湖西市の住宅街の一角。緑に囲まれた真っ白な一軒家が、6月にオープンした「bakeryつばめ」です。

bakeryつばめ(静岡・湖西市)

お店に入ると、白い壁と木を基調とした明るい店内に、焼きたてのパンの香りが広がります。食パン、菓子パン、総菜パンなど、数十種類のパンが並んでいて、どれもおいしそうで目移りしてしまいます。

朝8時の開店から焼きたてパンが並び、買ったパンをその場で食べられるイートインスペースもあります。

「材料にこだわった安心なパン」

店主の山本裕也さんは、地元湖西市出身。パン・製菓の専門学校を出た後、全国に展開するベーカリーチェーンの浜松や磐田などの店舗で10年間パン職人として働き、製造チーフや店長も務めました。

「自分の店を持ちたい」という念願を叶え、これまで培ってきた経験や技術を生かしたこだわりのパンを提供しています。

2児の父でもある山本さん。

baceryつばめ・山本裕也さん:
パンは毎日食べるものだから、誰でも安心して食べられるものを提供したいと思います。作って食べて、どこを直せばいいか考えてまた作って、自分が納得できる味に仕上がっていくことがパン作りの魅力です

国産小麦粉を主に使い、トランス脂肪酸などを使わず、ミルククリームなど具材もできる限り手作りします。

パンは、配合や水分量などちょっとした違いで仕上がりが変わるため、日々試行錯誤。トライ&エラーの繰り返しだと言います。

そんな山本さんが自信を持って提供しているbakeryつばめのパンをいくつか紹介します。

一押しは“耳まで柔らかい”食パン

耳が薄く、ふんわりと弾力があるのが特徴

普通の食パンよりも耳が薄く柔らかいのが特徴。まず高温で外側だけ焼いて、その後低温でじっくり中を焼き上げます。

国産小麦粉を2種類配合しているほか、奄美大島のきび砂糖を使用。一般的な上白糖やグラニュー糖を使う場合に比べて、色は茶色っぽく、コクがあって後味がすっきりした飽きの来ない食パンに仕上げています。

また、あえてスライスせずに販売し、食べる直前に切ってもらいます。パサつかないようにとの、山本さんのこだわりです。

実際にスライスしてまずは焼かずに食べてみると、耳が本当に柔らかく生地もふわふわ。トースターで焼くと表面がサックサクになり、中はもっちり。優しい甘さで、毎日食べたくなる食パンでした。

香ばしいクロワッサン 種類豊富なパン

サクサク、パリパリ、ふんわり 個性豊かなパンたち

食パンのほかにも、ぜひ味わってほしいパンがたくさん。

山本さんのおすすめ「クロワッサン」は、香ばしくパリッパリで芳醇(ほうじゅん)なバターの香りが広がります。

手のひらぐらいの大きさがあるのに280円という価格も嬉しく、手土産に何個も買いたくなってしまいました。

特に目を引いたのは、色鮮やかな夏野菜が大胆にはみ出た「野菜キーマカレー」です。

甘口「カレースティック」(280円)
野菜が目を引くピリ辛「野菜キーマカレー」(380円)

湖西市の名産品うずらの卵と、季節野菜がトッピングされていて、ピリ辛のキーマカレーが野菜とよく合います。

辛いのが苦手な人には、甘口カレーとチーズが入ったサクサクの「カレースティック」。子供でも食べやすいスティック型なのも嬉しいポイントです。

クリームパン(240円) ショコラクロワッサン(300円)
お菓子パンも充実

人気カフェを受け継いで

bakeryつばめは、これまで「ときわcafe」という長年親しまれたカフェがあった場所にあります。

ときわcafeにはワークショップなどができるスペースがあり、庭でマルシェが開かれるなど、地域の人が集う憩いの場でしたが、2023年3月に惜しまれながら閉店しました。

ときわcafeの店主が後継者を探していたところ、パン屋を開く場所を探していた山本さんと出会い、ときわcafeの良さを残して店を譲ることにします。

店の外観やレンタルスペースなどはそのまま、パン屋として生まれ変わったのがbakeryつばめです。

手作りアクセサリーなどを販売する小箱ショップ

ときわcafeのおかげもあり、SNSは開店前からフォロワー数が1000人を超えました。

地元の作家が手作りアクセサリーなどを販売できる「小箱ショップ」は9月まで予約がいっぱいになるほど人気で、レンタルスペースでは花のワークショップがすでに予定されています。

ワークショップなどがない日はイートインもできる

「bakeryつばめ」という店名には、人の集まるところに巣を作り、何度も同じ巣を使うつばめのように、パン屋に変わってもたくさんの人が集まり、パンを食べた人が幸せな気持ちになって、また何度も戻ってきてほしいという思いが込められています。

6月中旬のプレオープンには長蛇の列ができ、開店1時間で売り切れ

bakeryつばめ・山本裕也さん:
SNSで多くの反応をもらい、前身のときわcafeが築き上げてきたものを実感しています。たくさんの人に来てもらい、「湖西でパン屋といえばあそこ」と覚えてもらえるように、毎朝おいしいパンを用意してお待ちしています!

■店名 bakeryつばめ
■住所 静岡県湖西市ときわ3丁目5-13
■営業時間 8:00~17:00(売り切れ次第終了)
■定休 日・月
■駐車場 10台
■電話番号:080-8034-7714
※イートインは、レンタルスペース利用がない時のみ可能。スケジュール等はインスタでご確認ください。

【もっと詳しくみる】bakeryつばめのインスタグラム

取材/湖西ほとり

静岡県の西の端、浜名湖のほとりのまち「湖西市」周辺のおいしいものやお出かけ先を発信!食べるの大好き♪お隣の浜松市や愛知県豊橋市の情報、県境ネタなども書きます。
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