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伊豆半島の一番南「石廊崎」絶景とグルメと伝説【南伊豆】

伊豆半島最南端の町、静岡県南伊豆町。そのまた最南端にある「石廊崎」をご存じですか?実は絶景あり、グルメあり、伝説ありの注目スポット、石廊崎をご紹介します。

買って食べて見て癒される「石廊崎オーシャンパーク」

石廊崎へは東名沼津ICから車で約2時間10分、伊豆急下田駅からはバスで約30分。

到着してまず行くスポットは、石廊崎観光の拠点にもなり、大海原を一望できる「石廊崎オーシャンパーク」がお勧めです。

大海原を満喫しながら食事

パーク内にある休憩棟では、お土産が購入できるだけではなく、地元の食材を使った干物定食や麺類等、南伊豆町ならではのメニューが楽しめます。

南伊豆町の青い海をイメージしたオーシャンソフト(400円)

南伊豆町の特産品を使ったご飯ものからアイスまであるので、まずは腹ごしらえをしてから旅をスタートしてみてはいかがでしょうか。

磯のりの香りがたまらない「ジオのりラーメン」(700円)

また、休憩棟内には南伊豆ジオパークビジターセンターも併設されています。
認定ジオガイドも常駐しているので、ジオサイトごとの大地の成り立ちなど解説を聞きながら、伊豆半島の成り立ちを学ぶことができます。

石廊崎オーシャンパークを発着点として、みんなが知らないとっておきの場所への特別なジオガイドツアーも行っています。

【もっと詳しくみる】石廊崎オーシャンパーク(外部リンク)

断崖絶壁にたたずむ「石室神社」の帆柱伝説

石廊崎オーシャンパークから、石廊崎の最先端を目指して歩いていくと、ちょっと変わった珍しい2つの神社にたどり着きます。

まず最初に現れるのは、切り立った断崖絶壁の中腹に岩に覆われるように建てられている「石室神社」です。

断崖絶壁に佇む「石室」

この石室神社は今から1300年以上前からある歴史のある神社です。現在の社殿は1901年(明治34年)に建てられたものです。

まつられている神は「伊波例命(いわれのみこと)」。「石廊崎権現」とも呼ばれ、海上安全や商売繁盛、学業成就の神として、沖合を航行する船を見守っています。

さすがの場所にあるだけあって、この神社にはいくつかの言い伝えがあります。その一つが、伊豆七不思議にもなっている「帆柱伝説」です。

●石廊権現の帆柱にまつわる伝説(伊豆の七不思議)
昔、播州濱田港から塩を運んでいた千石船が石廊崎の沖で嵐に遭い、その帆柱を石廊権現に奉納すると誓って祈ったところ、無事に江戸に到着することができた。その帰途、帆柱奉納のことをすっかり忘れていると、なぜか石廊崎の沖で船が進まなくなり、天候が急変して暴風雨となった。往路に誓いを立てたことを思い出した船主が千石船の帆柱を斧で切り倒すと、帆柱はひとりでに波に乗り、断崖絶壁(約30m)を石廊権現の社殿あたりまで、まるで供えたかのように打ち上げられた。同時に暴風雨も鎮まり、船は無事に播州へ戻ることができたという。

南伊豆町観光協会HPより

伝説を裏付けるかのように、いまも帆柱が神社にあります。社殿の床面は一部ガラス部分があり、伝説の帆柱を直接確認することができます。

縁結びスポット 「熊野神社」の恋の逸話

石室神社からさらに岬の先端方面へ進むと、太平洋に突き出た石廊崎の展望スポットに建つ「熊野神社」に到着します。

岩に飲み込まれたような「熊野神社」


熊野神社は石室神社の境内社であり、縁結びの神様である須佐之男命(すさのおのみこと)がまつられています。

熊野神社には恋の逸話があり、縁結びに御利益があるとされています。

その昔、長津呂の郷に住む名主の娘、お静は毎夜、人目を忍んで岬で火を焚き、神子元島にいる漁師の幸吉に「元気に過ごしています」と合図を送っていた。幸吉もまた火を焚いて、お互いの安否を確かめ合っていた。ある日、突然神子元島からの火が途絶え、不安を募らせたお静は意を決し、満月の夜ひそかに小舟を出した。幸吉も石廊岬の火が消え、お静の安否を気遣っていた。そんな時、海を見ると、月明かりの中に小舟が流されている。「もしや、お静さんでは…」。力尽きたお静の舟めがけて海に飛び込み、無事にお静を助け出した。その後2人は幸せに暮らしたという。明治3年(1870年)に神子元島に、翌年には石廊埼灯台が建てられました。もとは海上安全守護のご利益のある熊野権現は、お静が火を焚いたところに祠が祀られ、以来縁結びの神として知られることとなった。 明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになった。

南伊豆町観光協会HPより

伊豆半島最南端、開放的な大絶景に囲まれて願いを託してみてはいかがでしょうか。

【もっと詳しくみる】南伊豆町観光協会HP(外部リンク)

石廊崎のシンボル「石廊埼灯台」

石廊崎オーシャンパークと石室神社・熊野神社のちょうど中間くらいの地点にそびえ立つのが、石廊崎のシンボル「石廊埼灯台」です。

石廊埼灯台は、明治4年8月21日(1871年10月5日)に点灯を開始。
当時の灯台は木造で高さ約6m、英字新聞には日本で一番小さな灯台と紹介されています。

木造の石廊埼灯台はやぐらが組まれた特徴的な構造でしたが、昭和8年に現在の鉄筋コンクリート造りに建て替えられました。

現在も先代と変わらず比較的小さな灯台ですが、浮世絵にも描かれた南伊豆の奇岩や雄大な太平洋の前で、昔と変わらず海の安全を守っています。

さらに極めるなら「石廊崎岬めぐり遊覧船」

ダイナミックな絶景を海上から楽しめるのが、「石廊崎岬めぐり遊覧船」です。

陸から大海原を眺めるのも圧巻ですが、遊覧船に乗りながら眺めてみると、変化に富んだ地形に圧倒され、より一層の迫力があります。

遊覧船には「奥石廊崎(ヒリゾ海岸)コース」と「みのかけ岩コース」の2つがあり、その日の海の状況からコースが選ばれます。

「奥石廊崎コース」は、不思議な奇岩や灯台、石室神社、有数のシュノーケリングスポット「ヒリゾ浜」などを巡ります。

「みのかけ岩コース」は、修験者が蓑を掛けたと言われる「みのかけ岩」などを巡ります。

心地よい潮風を浴びながらの爽快クルージングは、きっと記憶に残る体験になるはずです。

【もっと詳しくみる】伊豆クルーズ公式HP(外部リンク)

以上、石廊崎のおすすめスポットをお伝えしました。

伊豆半島最南端でしか見ることのできない絶景を満喫しに、ぜひ南伊豆町へお越しください!

文/南伊豆町

伊豆半島最南端の町である南伊豆町は、伊豆半島を代表する景勝地の「石廊崎」を境に、東に相模湾、西に駿河湾と三方が海に囲まれており、山あり海あり温泉ありの大自然に恵まれた町です。伊勢海老の漁獲高は県内トップを誇ります。
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