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4月に静岡・三島市にオープンした“きしめん”専門店。店主が名古屋で出会った味を地元で再現しようと、自らの足で踏んだ自家製麺で挑みます。
子供が描いた目印の「とんぼ」
三嶋大社前のえびす参道を南へまっすぐ進むこと徒歩10分。きしめん専門店「きしめんハタトタ」は、とんぼの看板が目印です。
料理人歴10年、そして日本酒の蔵人(くらびと)歴も10年という経歴の店主の小塚直貴さん。
ハタトタ・小塚直貴さん:
名古屋で出会った“きしめん”のおいしさを、みなさんに知ってもらいたくて、地元に帰ってきてきしめん専門店をオープンしました
とってもかわいらしいメニューのイラストは小塚さんの妻の手書きです。
テーブルは小塚さんの趣味でもあるDIYで作りました。趣味とは思えない完成度です。
そして、トレードマークの「とんぼ」は、小学生の息子が描きました。こちらも子供とは思えない腕前です。家族総出で、手作りしたお店でした。
看板商品はシンプルに「かけ」
小塚さんおすすめの品は、看板商品のその名も「ハタトタ・かけ(900円)」。
ハタトタ・小塚直貴さん:
名古屋のきしめんは混合節(サバ・アジ)をよく使い、昆布を使う店はわりと少ないです。私は料理をやってきているので、昆布がないとどうしても物足りない。昆布を使った名古屋らしいだしで、きしめんを食べてほしいです
麺は愛知県産の小麦のキヌアカリを使います。小塚さんが自分で足踏み。自家製麺です。
踏んでいる最中に生地の状態がダイレクトに足に伝わるので、ゆで加減の参考にしています。
そして暑い季節にぴったりのメニューは「いわし天おろしぶっかけ(1180円)」。
薄くて平たいきしめんは、冷たくても固くなりすぎず、のどごしの良さを保つことができるため、“冷やし”が向いているそうです。
ハタトタ・小塚直貴さん:
きしめんは冷たくする方がうどんに比べて“得意”です。その冷たいだしを飲むときに少し酸味があるとより輪郭がはっきりするので、梅シソを挟んだイワシ天にしました
店名「ハタトタ」の意味は
ところで、店の名前の「ハタトタ」は「畑と田」からきています。
ハタトタ・小塚直貴さん:
季節感があって、その先に農家がいることが伝わる店になればと名付けました。天ぷらやご飯で、日本の農産物の四季を伝えることができたらと思います
現在は昼営業だけですが、7月5日からは夜の営業も始める予定です。
■店名 きしめんハタトタ
■住所 静岡県三島市東本町2丁目8-44
■営業時間 11:00~14:00 17:30~21:30
■定休 月・火(夜営業)・日(第1・3)
■駐車場 10台
■問い合わせ 055-955-5597