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釣具メーカー「ジャクソン」 評判のルアーを生み出し続ける企業の秘訣【静岡】

釣具の開発や製造・販売を手掛ける静岡市のメーカー「ジャクソン」。個性的なルアーなど釣り人たちにワクワクを届けています。そんな企業が大切にしているのは“3つのC”とは。

全国各地の隠れた魅力的な商品を集めたというAmazonの「日本ストア」で、静岡県のイイモノを検索。実際に現地を訪れじっくり検証してきました。

挑戦!初めてのルアーフィッシング

釣りの魅力を知るためにもまずは実践!ということで、静岡市清水区の三保海岸へ。

ジャクソンの広報として釣りの魅力を発信する、井熊亮さんに案内してもらいました。

ジャクソン 広報部・井熊亮さん

テレビ静岡・小松建太アナウンサー:
このあたりだと、どんな魚が釣れるんですか

ジャクソン 広報部・井熊亮さん:
今の時期だと、ヒラメ、マゴチ、マダイ。いろいろな魚が釣れます

幼少期に釣りをしたことはありますが、ルアーフィッシングは初体験。井熊さんに投げ方を教えてもらい挑戦です。

約3時間ほど体験。ルアーフィッシングは生き餌での釣りと違い、手が汚れず気軽にできます。

釣果はありませんでしたが、早朝から海と向き合う時間はとても充実感がありました。

小松アナ:
釣れなくても、こうやって海に向かって時間を過ごしているだけでも楽しいですね

ジャクソン・井熊さん:
釣れていなくても楽しい。一人でももちろん良いし、仲間と一緒でも楽しい。釣りは、やっているだけで楽しいですよ

国内有数の釣具メーカー・ジャクソンのモットー

ジャクソンは1975年にルアーの輸入販売からスタートし、その7年後には自社製品を発表。以後、国内外の釣り人たちから高い評価を受け続けています。

その根底にあるのは「楽しむためのこだわり」でした。

ジャクソン代表取締役・加藤慶太さん:
「3つのC」をモットーにしています。1つ目は「クリエイティブ」。新しいものを作ったり、新しい釣り方を考えたり。想像力を持って世の中にないものを常に提案し続けることです

加藤代表は、新しいことを発見すると、古いことと新しいことがリンクして、さらに新しいものが生まれるシナジー効果もあると語ります。

2つ目のCは「コネクト」。楽しくつながる。それはモノづくりの現場にあるということで工場を見学させてもらいました。

小松アナ:
手作業でルアーを作っているんですか

ジャクソン・加藤さん:
色数がもすごく多いのでエアブラシを使っています。どうしても機械ではできない作業です

小松アナ:
人の手で1つ1つ作っているところを見ると、「ものづくり静岡」の人の技術あってこそだと感じます

ジャクソン・加藤さん:
もちろん工場で生産をしてくれる方も大事ですが、設計してくれる人、そして出来上がったものを運んでくれる人、売ってくれる人、みなさんが気持ちよくつながることが2つ目のC、「コネクト」です

未来へつなぐ“1%のソーシャルグッド”

そして、今一番大切にしているCが「クール・格好良く楽しむ」。それは釣り場にありました。

ジャクソンは「1パーセントのソーシャルグッド」という活動を行っています。全社員の総労働時間の1%を、清掃などの環境保護活動に使います。

小松アナ:
確かにゴミ拾いは環境にいいですが、釣りに直接関係がありますか

ジャクソン・加藤さん:
コロナ禍が始まり釣り人がすごく増えました。ありがたいことなんですが、釣島に人が殺到して、ごみを残したまま帰ってしまうような環境問題も同時に起きています

ルアーの前年度販売量の1%の稚魚を放流する取り組みも行っています。

ルアーフィッシングを“格好良く楽しむ”ために、釣り場の環境も大事にする。

ジャクソン・加藤さん:
こうした環境へのアクションが、釣具・アウトドア業界全体に波及していくことを期待しています

ルアーはキラキラしたものや、少し小ぶりでかわいいものなど様々な種類があり、コレクションをする人の気持ちが良くわかりました。また、釣りを通して海と向き合うジャクソンの、環境への意識の高さを感じました。

テレビ静岡アナウンサー。スポーツを主に、静岡県内の取材を幅広く担当。TVer配信番組『おかずクラブのただいま日和』ナレーション担当。愛猫は9歳のハチワレ"だいず"と3歳キジトラ"でで"。