静岡側の3つの登山口が先ほど閉鎖され、2026年の富士山の夏山シーズンが終了しました。2025年と同様の入山規制をしましたが、遭難者は急増、その要因と今後の課題とは?
若山悠介 記者:
まもなく午後5時をむかえます。登山道に通行禁止のバリケードがつくられます
静岡県側の3つの登山道が閉鎖され、約2カ月にわたる夏山シーズンの幕を閉じた富士山。訪れた人たちが富士登山を楽しんだ一方で、この夏 静岡側での山岳遭難は2025年から倍増しました。
富士山頂に常駐し活動する写真家の植田めぐみさんは、その背景のひとつに2026年の天候があったのではないかとみています。
富士山頂写真家・植田めぐみさん:
想定するに、今年本当に天気が良くて先が見える。歩いているときに前へ進む登山道が見えると、もう少し進んでみようとかまだいけるかなと。 “シャリバテ”と言って、糖質不足になっている人も結構いる。登りでエネルギーを使い切ってしまい、下るときのエネルギーが残っていない
気づかないうちに体内の糖質が不足し、力が入らなくなったりふらついたりする「シャリバテ」の症状を下山中に訴える人が多かったといいます。
また、天候が急変することも多い富士山。警察は、生活圏では考えられない風が吹くこともあると注意喚起をしてきました。
しかし救助された人の中には雨具のズボンを忘れたり薄い雨合羽で登ったりと、軽装登山者が救助されることも。
塩月尚平 記者:
富士宮口5合目へと続く道路です。バスやタクシーを含め全ての車両が通行止めとなっています
9月9日は雨により登山口へと向かう道路で車の通行が禁止に。その登山口では土砂崩れが起き、駐車場に止まっていた車3台が巻き込まれました。
9日早朝には登山道で倒れている2人が見つかり、いずれも心肺停止の状態で警察署に運ばれています。
うち1人は山頂付近で見つかりましたが、警察が通報を受けた際は9合目に常駐する県警の山岳遭難救助隊が活動できないほどの天候でした。
植田さんは、富士山の危険性を理解してもらうためにも事前学習の強化が必要だと指摘します。
富士山頂写真家・植田めぐみさん:
頂上で「動画見た?」と聞いても、流し見をしている登山者も結構いて。(内容の)「記憶がない」や、実際見ていないなど。防寒着を持っていない・雨具や合羽で破けたなど、山頂まで来てしまったらどうすることも出来ないので、もっともっと下(登山口)で登る前の準備段階で何かできないか
貴重な観光資源でもある富士山を安全に活用するために。県は2027年の夏山シーズンにむけ、検討を進めていくということです。
