目次
7月10日に放送した「ただいま!テレビ」のコーナー「しずおか裏表さんぽ」の舞台は静岡市清水区。天皇家や徳川家に深いゆかりを持つ古刹を紹介します。
天皇家や徳川家とゆかりが深い古刹
寛文10年(1670年)に創建された静岡市清水区の観富山 龍華寺。

元々は徳川家康の側室であり、紀州徳川家の始祖・頼宣(家康の10男)と水戸徳川家の始祖・頼房(家康の11男)の母・お万の方(養珠院)の菩提を弔うために建てられました。

また、龍華寺という名前は東山天皇が命名したことから、皇室ともゆかりが深い古刹として知られています。

昭和天皇がくぐられた「行啓門」
境内にあるのが「行啓門」。

大正11年(1922年)に当時の皇太子殿下(昭和天皇)が来詣された際に造られました。

普段は閉まっているという門を特別に開けてもらうと、そこにはまるで絵画のような美しい光景が広がっています。

世界一古いソテツに原種のサボテン
庭を歩き進めると、ひと際目を引くのがソテツの木。

樹齢は1100年と推定されていて、住職によると、大正13年(1924年)に文部省(現在の文部科学省)が査定にきて、「世界で一番古いソテツ」と認定された国指定の天然記念物です。
そして、ソテツの近くにあるのがメキシコの原野を思わせる「大サボテン」。

江戸時代中期、南蛮貿易によって上海を経由し、龍華寺へと輸入されました。

原種のサボテンのため、珍しいオレンジ色の花を咲かせます。
独特な様式の庭園
庭園は池を中心に回遊する作りが一般的ですが、龍華寺は「須弥山(しゅみせん)式庭園」と呼ばれる独特の様式。
須弥山とは仏教用語で仏が住む山を指し、山の上には「須弥山」が建てられています。

龍華寺21代目・小倉規敬 住職:
この山の上から見守ってくださっている、そういう意味で建てられているんですね
さらに、庭園に植えられているのが御神木。
樹齢800年の「真拍(しんぱく)」と呼ばれる木で、幹のうねりが特徴です。

龍華寺21代目・小倉規敬 住職:
大量の地下水を汲み上げるため“エネルギーの木”と言われていまして
明治を代表する文豪の墓も
龍華寺は観富山の名の通り、山の頂上から望む富士山の美しさが有名で、この景色を見下ろす場所には「滝口入道」などで知られる明治の文豪・高山樗牛(ちょぎゅう)の墓があります。
樗牛は夏目漱石が激しくライバル視したほど才能あふれる文芸評論家で、日本で最初のコメンテーターとも言われていますが、肺結核により31歳の若さで逝去しました。

墓石の上には富士山の方向を見つめるかのように、胸像がひっそりとたたずんでいます。

清水区を訪れた際には、天皇家や徳川家とゆかりが深い見どころあふれる古刹を訪れてみてはいかがでしょうか?
■場所 龍華寺
■住所 静岡市清水区村松2085
■時間 午前8時30分~午後4時30分
■拝観料 大人400円/子供200円
■問合せ 054-334-2858
■駐車場 50台(無料)
【もっと見る!お寺の記事】
