静岡県の見通しの甘さによる財源不足で計画見直しを余儀なくされている新しい県立中央図書館。5月21日から計画を見直す作業が始まりましたが、委員からは早速注文が出ました。
永井学 記者:
新しい図書館の基本的な機能や役割を示す基本構想の見直しは約4カ月間かけて行なわれる予定です。
21日午後に県庁で始まった注目の会議。
見直しの必要に迫られている県立中央図書館の基本構想を再び練り直す作業です。
川勝平太 前知事の肝煎り事業として、JR東静岡駅前に総事業費298億円をかけて整備する計画だった新たな中央図書館。
そのうち136億円を国の補助金を頼ろうとしたものの…実際の交付額は34億円と判明。
目論見の甘さから100億円が足りない状況が明らかになりました。
塚本秀綱 副知事:
県の財政状況などを踏まえて具体的な機能や整備方法について検討していきたい
費用が限られるなか、改めてどんな図書館にしたいのか?
参加委員から相次いだのは、静岡市や近隣の住民だけでなく全県的に必要とされる機能を持たせることです。
静岡文化芸術大学・林佐和子 教授:
(大事なのは)静岡県が広いということ。その中で県立図書館がとるべきものは何かというと、来館型サービスももちろん大事だが、全県(県内市町)へのサービスを充実させる
アカデミック・リソース・ガイド
岡本真 社長:
結局「静岡市エリアだけが得じゃん」という話に必ずなってしまう。そうではなく、わざわざ伊豆からでも浜松からでも来たいと思えるような、そこでしかできない体験ができる、そういう素晴らしさをどう作っていくか
また、飛躍的に進歩するAIやデジタルサービスの活用をいかにうまく取り入れるかといった意見も相次ぎました。
ただ、一方で事業費の大幅な圧縮が必要な県は蔵書数を当初予定していた200万冊から50万冊減らす方針を示しています。
理想と現実の狭間でこれまでのトラブルをチャンスと捉え、県民が納得する図書館を作れるのか?
基本構想は2026年9月にまとめられる予定です。
