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大正創業のソースメーカー鳥居食品が運営する「トリイ食堂」が、浜松で連日大盛況です。ソース工場の見学から食事まで、ソースの世界を丸ごと体験できるスポットに行ってきました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ大正創業のソースメーカーが開いた食堂
浜松市中央区相生町にやってきた、にむらあつとリポーター。向かったのはソースの世界にどっぷりハマれると話題のスポットです。

のれんにはレトロな書体で「トリイ食堂」と書かれ、いい雰囲気。入口の前には「前日までの予約制です」と書かれた白い看板が立てられていました。
予約制の食堂とは?

シンプルで清潔感あふれる店内には、木製のテーブルが並びます。そして入口にはカラフルなソースが並んで売られていました。
鳥居食品 営業・深澤翔太さん:
私どもソースを作っている会社でトリイソースと言いますが、社員が運営しているソースを使った食堂です
迎えてくれたのは、鳥居食品の深澤翔太さんです。

ソースの世界にどっぷりハマれる食堂とは、打ち出の小づちのマークで親しまれている、1924年(大正13年)創業のトリイソースが運営する「トリイ食堂」でした。

完全予約制ながら、 2025年11月のオープン以来、連日満席の大盛況なんです。
工場見学でソースの秘密を学ぶ
食事の前に、まずはお隣にあるソース工場の見学へ。「オプショナル工場見学ツアー(500円)」が午前11時に食堂を予約した人対象に開かれています。

窓越しに工場内を見学できるようになっていて、大鍋では国産の野菜が丸ごとぐつぐつと煮込まれています。
にむらあつとリポーター:
お鍋の中から出ている湯気が換気扇を通ってここに来ているので、すごい野菜のいい香りが直撃しています

工場の外から見ていても、おいしい香りをそのまま感じられます。時にはハバネロソースを作っている時もあるのでご注意を。
タマネギ、ニンニク、セロリ、ニンジンなど、すべて丸ごと使うのがトリイソースのこだわり。朝9時から煮込みはじめ、約4時間かけてじっくり仕上げるといいます。

野菜を煮込んだあとは石臼でペースト状にし、皮も余すことなく使用。
さらにダシや酢などを加えて味を調え、自家製のカラメルであのソース独特の色が生まれるのだそうです。
そのあと木おけに移して約1カ月間寝かせ、シナモンやナツメグなど香辛料の香りをつけていく工程を経て、ようやく完成します。

見学の最後には食堂に戻り、ジャガイモにソースをつけて味見をする体験も。全13のソースの商品ラインナップの内、卓上には8種類ものソースが並んでいます。
全てのベースとなるウスターソースを最初に試してみました。

にむらリポーター:
さらっとしていて、さりげないソースですね。いろんな野菜を使っていたのがわかるぐらい味わい深いです
「桶底ソース」はその名の通り木桶の底にたまるソース。
「ハンバーグソース」はトマトの酸味が特徴です。懐かしい感じのソースで、素朴ながらも深みのある味わいが印象に残ります。

肉か魚か選べる2つのメニュー
いよいよお待ちかねの食事です。
「今月の主菜」から肉か魚を選べます。4月のメニューは肉が「ローストポーク&とんてき(1800円)」。魚が「野菜と魚介のあんかけ(1800円)」でした。

肉料理は偶数月、魚料理は奇数月に内容が変更となります。
テーブルに運ばれてきたのは、お盆にのった想像以上に多品目のプレート。「おしゃれ」と思わず声が上がるほどのビジュアルです。

副菜にもトリイソースがふんだんに使われています。まずは「ウスターソースきんぴら」から食べてみましょう。
にむらリポーター:
言われなきゃ気づかないくらい奥にソースを感じます
菜の花の白和えにも、なんとウスターソースが使われています。

あくまで脇役となって料理を引き立てるソース、それがこの食堂の狙いでもあるといいます。
メインのとんてきはウスターソースで2時間漬け込んでおり、箸を入れると驚くほどの柔らかさです。
鳥居食品・深澤さん:
最高級のお肉を使っているわけではないのですが、お酢が入っているので柔らかくする作用があります

そしてデザートのプリンにもソースが!
工場見学で見たシナモンやナツメグなどの香辛料をカラメルに混ぜ込んでいます。「一流レストランの味」と感じさせるひと皿で、ソースの世界にどっぷりはまる仕掛けが随所にちりばめられています。

なお、メニューにはレシピが記載されており、トリイソースを買って自宅でも同じ味を再現することができるようになっています。
社長も当番制で店で働く食堂
食堂が完全予約制になっているのには、ソースの味と同じくらい深い理由があります。
社長の発案で始まったこの食堂、製造・営業・事務など全部署の社員が当番制で食堂に立つ仕組みになっているのです。
深澤さんももちろん、社長自身も当番で食堂に入るといいます。

この日当番に入っていたのは、事務の女性と製造の女性。
当番制でやると聞いたときは正直に言うと「困ったな」と思ったそうです。しかし今ではお客さんが残さず食べて帰ると、すごくうれしいと笑顔を見せます。

2025年11月のオープン以来、連日満席が続くトリイ食堂。ソースへの愛情と社員一丸のあたたかさが、この食堂の魅力を支えているようです。
■店名 トリイ食堂
■住所 浜松市中央区相生町19-14
■営業時間 11:00~14:00
■定休 日・月
■問合せ 053-443-8145
■予約 完全予約制 1カ月前から可能
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