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静岡・富士市に、この地域ならではの変わった「いなりずし」があると聞き、調査してみることにしました。「がんもなり」と呼ばれていて、甘く肉厚な富士市独特のがんもどきを使ったいなりずしです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ富士市ならではの新感覚いなり

JR富士駅から北へ車で7分、富士市加島町。うわさの“いなりずし”を提供しているという「佐久寿司」を訪れると、目の前に運ばれてきたのは、よく見るいなりずしとは見た目が違います。
佐久寿司 ・髙野達雄さん:
富士市のいなりずしで「がんもなり」といいます。「がんもどき」をおいなりさんにして食べるのは、この辺だけですね

富士市のがんもどきは100年以上前から伝わる甘いがんもどきで、砂糖を練り込んで作っているので「スイーツがんも」とも呼ばれています。
そんなご当地食材に、酢飯と旬の食材を詰めたいなりずし。普通のいなりずしと比べると、肉厚で食べごたえがあります。

4種の具材で楽しむバリエーション
佐久寿司では4種類の「がんもなり(各330円)」を提供しています。
「ショウガの甘辛煮」、「数の子サラダ」、「ワサビ昆布」、そして「エビときゅうりのサラダ」です。
テイクアウト(864円)でもだし巻き玉子焼と一緒に4種類の味をセットにして販売しています。

「体も温まる」とすすめられたショウガから食べてみます。
テレビ静岡・大森万梨乃アナウンサー:
がんもどきは甘めですが、酢飯の酸っぱさと酸味、そしてショウガの辛い感じがよく合います

エビときゅうりのサラダは、子供から大人まで大好きな“甘じょっぱグルメ”でした。
佐久寿司 ・髙野達雄さん:
ほかの店舗でもいろんなものを入れてるんです。うちはすし店なので、海産物にこだわった具材にしています

お店ごとに入れている具材はまったく異なるそうです。
■店名 佐久寿司
■住所 静岡県富士市加島町5-13
■営業時間 11:30~14:00
17:30~21:30
※ネタがなくなり次第閉店
■定休 火
■問合せ 0545-61-8106
市内15店舗で楽しめる個性豊かな味
がんもなりが広まったのは、ここ2年ほどのことです。すし店に限らず、居酒屋やカフェなど、それぞれのお店でユニークな味が登場し、富士市に浸透し始めているといいます。

現在、がんもなりは市内15店舗で楽しめます。
「いっ福茶屋しき彩」では、お団子入りのがんもなりを提供。ネギごま味とチーズ味があります。

酒肴夢幻ではポテサラ、しば漬け、ピリ辛高菜を具材にしたがんもなりを提供。
BEEF JAMでは豚ロースハム・野菜のマリネが入ったがんもなり。
はんなりキッチン 結-ゆい-には、牛肉のがんもなりがあります。
完全にスイーツ化しているのは雪月花の、アイスと生クリームのがんもなりです。

【画像】個性豊かな各店舗のがんもなり この記事のギャラリーページへ
元祖は地域で有名な「金沢豆腐店」
その元祖となるお店が富士市今泉にある「金沢豆腐店」です。100年以上続く地域で有名な町の豆腐店で、店頭には「がんもなり」の看板が掲げられています。

金沢豆腐店では、ゴマと紅ショウガを酢飯に混ぜ込んだシンプルな「がんもなり(500円 要予約)」を、3年前から販売しています。
食べてみると、じゅわっと出てくる甘さと、紅ショウガの感じ、そしてゴマの香ばしさがよく合います。

金沢豆腐店・金沢幸彦さん:
「お宅のがんもどきで、いなりずしを作っているよ」という話をしたお客様がいて、もしかしたらいけるんじゃないかと作ってみたのが最初です
客の話からインスピレーションを受けて、がんもなりを商品化した店主の金沢幸彦さん。「がんもなり」と名付けたのも金沢さんです。

寒い時期にぴったりな新メニュー
さらに、金沢豆腐店は甘いがんもどきを使った寒い時期にピッタリな商品も開発しました。
その名も「狐の親戚うどん」。イベント時に600円で販売しています。
これからもいろいろな食べ方を発信したいと話す金沢さんでした。

富士市で100年以上前から伝わる甘いがんもどきが、新しい形で地域に根付き始めています。お店ごとの個性豊かな味わいを楽しみながら、食べ比べてみるのも面白そうです。
■店名 金沢豆腐店
■住所 静岡県富士市今泉4-1-13
■営業時間 9:00~17:30
■定休 日※臨時休業あり
■問合せ 0545-52-1640
■駐車場 あり
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