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静岡・富士市の富士駅周辺で見つけた「佐久寿司」。白身魚を使った「特製だし巻玉子焼」は、ふわふわぷるぷるです。なかなか食べられない変わり種の“すし”にも出会いました。
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いつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットをお散歩します。今回は、富士山のお膝もと・富士市。都市開発が進みながらも、どこか昔懐かしさを感じるJR富士駅周辺を散策しています。
新鮮な白身魚を使った特製だし巻玉子焼
JR富士駅から北へ徒歩約15分。富士市加島町を散策していると「だし巻玉子焼」と書かれたのぼりが目に飛び込んできました。
店の入り口には「最高級特製だし巻玉子焼 富士山のこだわり卵と新鮮白身魚を使い精魂込めて焼き上げています」と書かれています。
最高級特製だし巻玉子焼、気になります。

「さく玉」は、玉子焼き専門店です。訪れてみると、残念ながらこの日は予約分で売り切れてしまっているとのこと。
しかし、目の前にある本店「佐久寿司」で提供しているということで、早速行ってみることにしました。

だし巻玉子焼作りを見学
店内に入ると、佐久寿司の髙野達雄さんが笑顔で迎えてくれました。
佐久寿司・髙野達雄さん:
今から焼くので、焼いているところを見ますか?
なんと特別に、だし巻玉子焼作りを見学させてもらうことになりました。

玉子焼き用の卵液は、黄色ではなく、クリーム色をしています。
生クリームなどが入っているのかと思いましたが、これは魚のすり身を入れているからでした。看板に書かれていた「新鮮な白身魚」がここで使われていました。

焼けるまで2~3年はかかったという髙野豊さん。家庭で玉子焼きを作る際のコツも聞いてみました。
佐久寿司・髙野豊さん:
できれば、強火で焼いた方がいいですね。強火で焼いた方が膨らみます
弱火でじっくりと思いがちですが、実は強火で焼くことでふっくら仕上がるそうです。

「特製だし巻玉子焼」に使用する卵はなんと、8個。箸を使って手際よく卵液を流し込み、巧みに巻いていきます。
この道30年以上、達人が作った「特製だし巻玉子焼」が完成しました。
焼き立てと冷やしたものを食べ比べ
さっそく「特製だし巻玉子焼(450円)」を味わってみます。
今回は特別に、焼き立てと少し冷やした2つを食べ比べさせてもらいました。※焼き立ては「さく玉」で販売しています。

まずは冷やした方から食べてみます。
一口食べると、上品な甘みが口いっぱいに広がります。なめらかで、甘さが印象的です。
すし店では酢飯に乗せるのが基本なので、甘めに仕上げているそうです。

続いて、焼き立てを口に運ぶと、まるでスイーツのような味わいに驚きました。
焼き立ては、台湾カステラのようでプルプルとした食感も楽しめます。

白身魚が入っているとは思えないほど滑らかな舌触り。これは、裏ごしをしているからです。
冷やしたものと焼き立てでは、まったく異なるおいしさを味わうことができます。
お正月には200本以上売れる超人気商品
さく玉の「特製だし巻玉子焼」は、お正月には200本以上も売れる超人気商品です。
白身魚を使うことによって冷凍保存ができるため、贈答用にもおすすめなんです。
ふんわりとした食感と冷凍保存が可能という利点を兼ね備えた逸品です。

クジラのほほ肉 ラクレットチーズの手巻きずし
さらに、すし店ということで珍しい握りずしと手巻きずしも用意してもらいました。
佐久寿司・髙野達雄さん:
ちょうど珍しいクジラのほほ肉が入荷したので握りと、たぶん世界中探してもどこにもないラクレットチーズの手巻きすしを用意しました
まずはクジラのほほ肉を使った「クジラの握り寿司(440円)」から味わってみます。

脂と赤身、白と赤のコントラストが美しい。
一口食べると、肉は甘みがあり弾力もあります。馬刺しやカルビ肉のような感じです。
たまに入荷する希少部位なので出会えたらラッキーだそうです。

続いて登場したのが「ラクレットチーズ手巻き寿司(660円)」。
ラクレットチーズがたっぷり入った珍しい手巻きずしです。チーズにしょうゆを塗りながら焼き、和風に仕上げています。ノリとチーズの相性が抜群でした。

達人の技が光る特製だし巻玉子焼は、焼き立てと冷やしたものでまったく違うおいしさを楽しめる逸品でした。ここでしか味わえない、珍しいすしにも出会えました。
さく玉の「特製だし巻玉子焼」は売り切れ次第終了なので、予約をするのがおすすめです。
■店名 佐久寿司
■住所 静岡県富士市加島町5-13
■営業時間 佐久寿司 11:30~14:00
17:30~21:30
※ネタがなくなり次第閉店
さく玉 10:00~ ※売り切れ次第終了
■定休 火
■問合せ 0545-61-8106
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