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静岡・富士宮市にある「白糸滝養魚場」は、富士山の美しい湧水を利用したニジマス養殖場。併設の直売所で、新鮮なニジマスを使った絶品料理が味わえます。中でも「虹鱒のからあげ」は、知る人ぞ知る受賞歴のあるメニューでした。
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いつも見慣れた街並みも。一本裏道を巡ればそこはまるで別世界。今回は富士宮市北部エリア、静岡が誇る天下の名瀑、世界文化遺産「白糸ノ滝」周辺を散歩します。
白糸ノ滝から近い養魚場で元気に泳ぐニジマスに出会う
地元の人から「ニジマスを養殖している直売所がある」と聞いて、白糸ノ滝から県道414号・富士富士宮線を西へ。
田園風景のなかを約1km進んだ先にある「白糸滝養魚場」にやってきました。

美しい清流の中でニジマス(虹鱒)の養殖を行い、直売所では新鮮なニジマスを使った食事も提供しています。
遠くに養殖池が見えますが、立ち入り禁止の大きな看板が。ニジマスにストレスをかけないためだそうです。

隣に建つ直売所にまず声をかけてみました。
白糸滝トラウトカフェ・秋山利恵店長:
養鱒場(ようそんじょう)があるので、ニジマスがいっぱいいます
実はニジマスはとてもデリケートな魚で、通常は見学できません。今回は特別に案内してもらいました。

養魚場を見学すると、大きな養殖池の中でたくさんのニジマスが元気に泳いでいました。
白糸滝養魚場・九渡春葉さん:
こちらは出荷サイズ、重さは1匹4kgぐらいになります
一般的なニジマスのイメージよりもはるかに大きく、お米の袋の重さぐらいあるニジマスたち。

通常のニジマスは1匹約150gですが、白糸滝養魚場のニジマスは3~4kgあるそうです。
「この大きな敷地を使って大きなニジマスを育てることに特化している」とのこと。

水の量が多く、含まれる酸素量も豊富なので、強い水の流れの中で力強く泳ぐことで、ニジマスが元気に育つそうです。
白糸滝養魚場・九渡春葉さん:
すごく質のいい脂がのっていると思います
臭みゼロ 清流のニジマスを刺身で
白糸滝養魚場の直売所では、新鮮な「ニジマスの刺身(680円)」を食べることができます。

背と腹とハラモの3種類が1皿にのっていました。
お刺身は見た目も美しく、コリコリとした歯応え。それでいて口に入ると、とろけるような食感と上品な味わいが広がります。

川魚特有の臭みは全くなく、上質な脂が乗った極上の一品です。ハラモの脂はプルンプルン。
白糸滝トラウトカフェ・秋山利恵店長:
脂がのっているんですが、あっさりしていると思います。川魚は臭みがあるというイメージの方が多いですが、食べてみるとありません。ここまで来てもらわないと食べられません。
絶品! ニジマスの唐揚げは金賞受賞メニュー
そして、この養魚場の真の隠れた名物は「虹鱒のからあげ(1000円)」です。2025年5月の「富士のふもとの大博覧会」で金賞を受賞した逸品です。

実際に出てきた姿は驚きの一品。見た目は長細く、カップに入っています。
ニジマスの切り身そのままの形で揚げてあり、とても面白い見た目です。セットで付いてくるタルタルソースを付けて食べてみると、香ばしい香りと共に、ニジマスのうま味が凝縮された絶妙な味わいが口いっぱいに広がります。

白糸滝トラウトカフェ・秋山利恵店長:
“娘のつまみ食い”から始まった商品なんです。酢漬けの中に入れたニジマスの揚げたものが余った時に、娘がつまみ食いをして「これ商品にしたらいいんじゃない?」と言われて始まりました
5月のイベントで初めて商品を出し、そこからファンがついてくれたと、その誕生秘話を教えてくれました。

イベントでは行列ができるほどの人気商品になったとのこと。
その見た目から、SNSにアップする人も多いそうです。
白糸滝養魚場の直売所は2日前までの予約が必要ですので、訪問の際はお忘れなく。
■店名 白糸滝養魚場
■住所 静岡県富士宮市原1024
■営業時間 10:00~17:00
■定休 火・水※臨時休業あり
■問合せ 090-4238-5482
■予約 2日前までに必要
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