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静岡市の中心市街地にある発酵中華の店「桜梅桃李」。幻の白いキノコ「ホホホタケ」のマーボー豆腐と薬膳スープが登場しました。旬の食材を使った料理を静岡県の名店で新たに提案してもらうシリーズ企画、第二弾です。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ幻の白いキノコ 「ホホホタケ」
今回の旬食材は、静岡・島田市で栽培されている白いキノコ「ホホホタケ」。
夏から秋にかけて旬を迎える“ハナビラタケ”の一種で、コリコリとした食感と美しい見た目が特徴です。
生産量が少ないことから「幻のキノコ」と呼ばれています。
見た目がまるでサンゴのよう。
「ホホホタケ」の生産者・佐々木孝行さんはこう語ります。
大井川電機製作所・佐々木孝行さん：
キノコは、秋にかけてがシーズンですので、これからが非常においしい時期になると思います
発酵調味料を生かした自然派中華の名店
ホホホタケで、料理人はどんな魅惑の新メニューを作り出せるのか。
静岡市葵区昭和町にある「桜梅桃李(おうばいとうり)」は、江川町通り沿いの地下1階にあります。
店のテーマは、「おいしくて健康的・体に優しい料理」。
店内は、少し暗めの照明がオシャレで落ち着いたシックな雰囲気。
カウンター席とテーブル席があります。
地元食材を使いながら自家製醤(ジャン)と発酵調味料を生かした自然派中華を提供している名店。
「旬の魚とマコモダケの香り揚げ 香港の漁師風(1880円)」は人気メニューのひとつです。
ホホホタケのマーボー豆腐と薬膳スープ
桜梅桃李のオーナーシェフ・飯岡靖章さんは、「ホホホタケ」についてこう話します。
桜梅桃李 オーナーシェフ・飯岡靖章さん：
ホホホタケは食感やうま味、栄養価がとても高いキノコです。それを生かした料理を提供したいと思います
コリっとした独特な歯ごたえが特徴のキノコ「ホホホタケ」をシェフは一体どんな料理に変身させるのでしょうか。
シェフが考案したのは「ホホホ麻婆(1600円)」と「薬膳スープ(700円)」の2品。
発酵調味料を使って仕上げたオリジナルのマーボー豆腐には、ホホホタケがたっぷり入っています。
パパイヤやトウモロコシが入った薬膳スープにもホホホタケが使われています。
コリコリ食感と意外な辛みのマーボー
まずは「ホホホ麻婆」から食べてみます。
柑橘系の爽やかな香りがして、一口食べると、ホホホタケのコリコリ食感に驚きました。
かむ度にコリッコリッという音が聞こえてきます。
あんは、刺激的な辛さもありつつ爽やかさもあり、今まで食べたことのないマーボー豆腐です。
一般的なマーボー豆腐を覆すようなおいしさが口の中に広がります。
桜梅桃李・飯岡靖章さん：
味付けには、中国の海南島で採れる黄色い「ランタン唐辛子」の塩漬けで作った豆板醤を使用しています。見かけによらず刺激的な辛さがあると思います
ランタン唐辛子が、心地よい辛さを与えます。
桜梅桃李・飯岡靖章さん：
「台湾馬告(マーガオ)」という木の実からとったハーブも使用しています。レモングラスのような爽やかさがあります
ハーブや香辛料のためか、中華ですが少しエスニックな味わいも感じます。
ホホホタケはシイタケやシメジなどでは感じられないコリコリ食感が抜群。
桜梅桃李・飯岡靖章さん：
ホホホタケの茎の部分も使っています。茎の部分の食感がコリコリしてとてもおいしいので、豆腐の柔らかさとホホホタケの食感がとてもマッチしていると思います
発酵食品も使っていて、ヘルシーなのも魅力的です。
桜梅桃李・飯岡靖章さん：
栄養価がとても高いキノコなので、美容や健康にもよいと思います。食物繊維も多いので腸内環境も整います。美容のスーパーフードです
おいしくて、体にもいい最強のマーボー豆腐でした。
本格的な味わいの薬膳スープ
ホホホタケが入った「薬膳スープ」も忘れてはいけません。
鶏のだしをベースに、時間をかけて煮出してうま味を凝縮。優しい味わいに仕上がっています。
豊かな香りが印象的。濃厚で深みのある味わいです。メインになれるスープといっても過言ではありません。
桜梅桃李・飯岡靖章さん：
鶏とホホホタケと塩、酒を少し入れて3時間くらい蒸しています。余計なことは一切していません
具材には、ホホホタケ・パパイヤ・トウモロコシ・ナツメ・ロンガンなどを使用。
うま味はしっかり感じますが、優しい味です。
キノコのうま味を引き出す工夫
おいしさのポイントはホホホタケを煮込むこと。
このひと手間でキノコならではのうま味が引き出され、奥深い味わいになるんです。
ホホホタケのデザートもおすすめです。10月からは「鍋」も登場予定とのことです。お楽しみに。
■店名 桜梅桃李
■住所 静岡市葵区昭和町3-17 秀和ビル地下1F
■営業時間 17：00～24：00
■定休 日
■問合せ 054-252-0011
■駐車場 なし
※この記事は2025年9月13日にテレビ静岡で放送された「くさデカ」をもとにしています。
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