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浜松市のアクトタワーにホテルがあることは知っていても、中を見たことがある人は少ないのでは? 入ってみると1階のロビーから、音楽の都ならではのこだわりが。スイートルームにも潜入、驚きの連続でした。
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ロビーに隠された音楽にまつわる秘密
JR浜松駅から歩いてすぐ、浜松アクトタワーの高層階に客室がある「オークラアクトシティホテル浜松」。
1階のロビーに入ると、その広さに驚きます。高い天井と優雅なデザインが特徴です。

「御三家」と言われる帝国ホテルやニューオータニなどと並び称される高級ホテル、格式の高さで知られるホテルオークラの系列です。
オークラアクトシティホテル浜松・細井真衣さん:
浜松ということで、ロビーには音楽をモチーフにしたものが隠されています

ホテル内には音楽にまつわるデザインが隠されているそうです。
まずはロビーで天井を見上げてみましょう。
ロビーを支える2本の柱があります。上部へ行くほど広がっていますが、これはある楽器を表しているそうです。

正解は「トランペット」でした。
音楽のモチーフは他にもあります。入り口の自動ドアに描かれた音符。実は、実在する楽譜なのです。
なんの曲かと言うと、ショパンの遺作となった「ノクターン」。

もちろん、ロビーにあるピアノにもこだわりがありました。
残念ながら一般の人が触ることはできません。このピアノは、河合楽器の最高級ピアノ「シゲル カワイ」なのです。

オークラアクトシティホテル浜松では、毎月25日にこのピアノを使った鑑賞無料のコンサート「オークラチャリティーロビーコンサート2025」を開催しています。
このピアノを演奏するのは、将来有望な地元の音楽家です。

2025年6月には、袋井市出身でブルガリアのコンクールで2位を受賞した期待のピアニスト・平出茅音さんが演奏しました。
若き才能が弾く最高級ピアノの音色を無料で聞くことができます。
音楽用語“LEGATO”なプリン

そして音楽へのこだわりは、2階の「ザ・シーズンカフェ」にもありました。
出てきたのは聞き慣れない「LEGATO(レガート)(700円)」という名前のプリン。
実はこれ、音楽の用語なんだとか。

オークラアクトシティホテル浜松・野沢千倖さん:
LEGATOにはイタリアの音楽用語で「なめらかな」という意味があります
もちろん、その名前に劣らぬ滑らかさと口溶けのよさが特徴です。

使っているのは地元産の新鮮な卵の卵黄。そこに乳脂肪分の高い北海道生クリームと牛乳を、計算し尽くされた比率で混ぜることで、濃厚さと柔らかさを両立させているんです。
さらに、業務用コンベクションオーブンを使い蒸し焼きにします。熱を加える温度にもこだわりがあるのですが、そこは企業秘密だそう。

とにかく素材から製法まで、滑らかさに徹底的にこだわって作っているのだとか。
その他、和楽器をイメージしたものなど季節ごとに音楽を感じる新スイーツが登場します。

音楽を愛し愛されるスイートルーム
そして音楽にこだわるホテルの真骨頂が、 44階にあるスイートルームにありました。
ドアを開けると、YAMAHAのグランドピアノが出迎えてくれる「シンフォニースイート」です。

広さ120平米、イギリス王室御用達の有名デザイナーであるデービッド・ヒックス氏が設計した、クラシカルとモダンが融合した雰囲気です。
さらに窓からは、浜松の街並みを一望する眺め。シンフォニースイートは、地上から約183mと県内で最も高い場所にある客室なんです。

そしてもちろん、 思う存分ピアノを弾くことができるのも、この部屋の特徴です。分厚い二重の扉があるので音漏れせず、コンサートホールのような臨場感ある響きを楽しむことができるそうです。
オークラアクトシティホテル浜松・細井さん:
ピアノコンクールなどで浜松に訪れた演奏者の方が宿泊されることが多いですね
料金はなんと1泊18万1500円(サービス料込)。かなりの奮発となりますが、音楽好きなら一度は泊まってみる価値があるのではないでしょうか。
■店名 オークラアクトシティホテル浜松
■住所 静岡県浜松市中央区板屋町111-2
■問合せ 053-459-0111
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