抹茶のハルノヒパフェ(1200円)
でかける

【掛川・春林院】お寺カフェがレベル高すぎ 掛川産抹茶パフェは全部手作り 雰囲気良すぎ!

静岡・掛川市にある寺「春林院(しゅんりんいん)」。500年の歴史を持つこの寺には、かなりレベルの高い寺カフェがありました。オシャレな天井画が店内を彩り、地元産の抹茶パフェはあんこまで手作りでした。

【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ

春林院の敷地には遊歩道や芝生の広場

曹洞宗 鞍渕山 春林院(静岡県掛川市吉岡)

掛川市吉岡にある「曹洞宗 鞍渕山(あんえんざん) 春林院(しゅんりんいん)」は、約500年前に開山した寺院。

敷地を散策すると、遊歩道があり、芝生の広場が広がっています。

遊歩道を歩く大森万梨乃アナウンサー

ベンチがあり、風に吹かれる木々を眺めながら、休憩もできそう。

お寺でありながら公園のように誰もが気軽に訪れることができる場所です。

山門をくぐると、副住職の石田大雄さんが迎えてくれました。

春林院 副住職 石田大雄さん

早速、新たな取り組みについて聞きたいところですが、お寺に来たのなら、まずはお参りから。

お参りをするために本堂へと向かいます。

実はこの本堂に、春林院の最初の見どころがあるそうです。

本堂でお参りをする大盛りアナウンサー
まずはお参りから

本堂には500年の歴史を感じる天井画

石田副住職が指す方向を見上げると、花や鳥が描かれた天井画が一面にありました。

石田大雄 副住職:
200年以上は前のものになります

江戸後期の天井画が、保存状態の良い状態で残っています。

天井がを見上げる副住職と大森アナ

当時のままの姿が残る天井画は、まさに春林院が掛川で長い歴史を重ねてきた証です。

参拝客なら誰でも自由に見ることができるようになっています。

位牌堂には地元の絵師・松村弘道の天井画もあるそうです。

本堂の天井画

本堂の隣に「寺カフェ ハルノヒ」がオープン

それでは目的のカフェに向かいましょう。

オープンな雰囲気が漂う春林院が行っている“おいしい取り組み”が、本堂の隣に併設されたカフェ、その名も「寺カフェ ハルノヒ」です。

寺カフェ ハルノヒの入口

入口で靴を脱いだら、廊下を奥へ進みます。

広々としたテーブルが置かれた部屋に着きました。

畳敷きで、和風で落ち着く雰囲気です。

広々としたテーブル席

そして頭上には春林院らしい演出が。平成に描かれた天井画が広がっています。

本堂の天井画とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。

平成の天井画

テーブル席だけではなく、ゆっくりとくつろぐことのできる、お座敷の部屋もありました。

たまには、日常を忘れて過ごすのもいいかもしれません。

お座敷席

そして縁側には和風の庭園を楽しむことができる席も。

庭を愛でながらゆったりと過ごす、なんともぜいたくな空間です。

和風の庭園を楽しむことができる縁側の席

お寺ならではの雰囲気の中で、春の日のような「癒やし」を届けたいという思いから、カフェに「ハルノヒ」と名付けたそうです。

地元掛川産の抹茶を使った手作りパフェ

カフェいちおしメニューは、お店の名前がついた「抹茶のハルノヒパフェ(1200円)」。

季節によって中身は変わりますが、新茶の季節には「抹茶のパフェ」が楽しめます。

抹茶のハルノヒパフェ(1200円)

まずは抹茶を使ったアイスから食べてみてください。

やさしい甘さの後に本格的な苦みを感じる抹茶アイスです。

アイスには、地元・掛川産の抹茶を使用しています。

本格的な苦みを感じる抹茶アイス

体に優しい素材を求め、地元の中でも農薬を極力おさえた「特別栽培」の抹茶を使っています。

さらに驚いたことに、このパフェすべて、副住職の妻・石田えりかさんの手作りなんです。

春林院 副住職の妻・えりかさん:
アイスも自家製です。あんこも手作りで炊いています

春林院 副住職の妻・えりかさん:

実は、ゴマを使ったヌガーや白玉、そしてあんこまで全てえりかさんが手作りしたものなのです。

丁寧に一つ一つ作り上げた超本格スイーツです。

あんこ・白玉・ゴマのヌガーまで手作り

お寺本来の「地域の憩いの場」を取り戻す

えりかさん自身は調理師の学校に通った経験があり、スイーツ作りに憧れを持っていたそうです。

カフェの営業は妻・えりかさんの夢だったとか。そんな妻の夢を叶えつつ、カフェをやることになったのには、お寺としての思いも込められていました。

春林院 副住職の妻・えりかさん

春林院・石田 副住職
お寺は元々誰でも来てもらえる場所でした。今はお寺を訪問するのはハードルが高いと思っている方も多いのかなと思います。まずは気軽に来てもらえるように、ただカフェを楽しむだけでもいいです

石田副住職は、カフェと合わせてお寺もお参りしてもらえたらと話します。

お寺は元々、多くの人が集まる地域の憩いの場所。

そんな昔ながらのお寺の役割を復活させたいと、2024年にカフェの本格営業に踏み切りました。

春林院・石田 副住職
ここを訪れる人の年齢層も広がりました。今までは若い方が来ることは少なかったですが、カフェを始めて増えたと思います

左)副住職の妻・えりかさん 右)副住職・石田大雄さん

家族連れや若い人、高齢の人もカフェを訪れます。気軽にお寺に来てほしいという思いから始まったカフェは、地域の癒しの場になりつつあるようです。

春林院のカフェは普段、法事などで使っている部屋を活用しているため、金曜日と土曜日のみの営業です。

■店名 寺カフェ ハルノヒ
■住所 静岡県掛川市吉岡1051
■営業時間 13:00~16:30 金・土のみ営業
■定休 日・月・火・水・木 
    ※7月・8月は休み インスタグラム参照
■問合せ 0537-26-2626

【詳しく見る】寺カフェハルノヒのインスタグラム

【もっと見る! ちょっと変わったお寺の記事】

アバター画像
静岡のみなさん、おかえりなさい。月~金、夕方4時50分から放送中!静岡県内のニュースや話題のスポット、気になる明日の天気まで、余すところなくお伝えしています。
  • BLOG