漁港で聞いた! 漁師が教える“本当においしい”シラスの食べ方3選【駿河区・用宗漁港】

静岡市駿河区の用宗漁港で水揚げされる新鮮なシラス。どんな食べ方が一番おいしいのか、シラスを誰よりも知っている漁業関係者のみなさんから「おいしいシラスの食べ方」を教えてもらいました。

王道から意外な食べ方まで

用宗漁港の市場内では、早朝からシラスの入札が行われています。

まずは参加していた仲買人に食べ方を聞くと、まさに立て板に水といった様子で次々と教えてくれました。

生シラスは「ワサビしょうゆ」や「ショウガしょうゆ」で食べるのが一番。用宗では昔から「酢みそ」であえて食べる人もいた。あるいは「卵焼き」に混ぜたり、柑橘系の「ダイダイ」をかけて食べる人も。

さまざまな食べ方が上がる中、シラスを食べ尽くした漁業者がおすすめする“マイベスト”を教えてもらいます。

港にもいたマヨラー「釜揚げ＋マヨネーズ」

生が一番と言いながらも、少し照れくさそうに明かしてくれた、自分だけの特別な食べ方は「釜揚げシラス」＋「マヨネーズ」でした。

仲買人の男性:
僕はね、釜揚げシラスにマヨネーズをかけて食べたい。ゆでたシラスにしょうゆを少しかけて、マヨネーズをかけてガーッと混ぜて食べます

なんとも“わんぱく”な食べ方ですね。実は、何にでもマヨネーズをかけたくなってしまう「マヨラー」だったようです。

大きめのシラスなら「かき揚げ」　

別の仲買人は、大きめのシラスなら「かき揚げ」と言います。大きさによって食べ方を変えるんですね。

用宗港漁業関係者:
きょう取れているぐらいの大きさだったら「かき揚げ」。ネギなどを加えてガチャガチャっとやって揚げるとおいしいよ

サイズが大きいシラスは、なかなか商品として出せないので、「昔からの家庭の味」なのだそうです。

漁師ならではの家庭料理「みそ汁」　

市場の人たちから“親方”と呼ばれる清水漁業協同組合用宗支所の増田新支所長からは、さらにシンプルな食べ方を教えてもらいました。

清水漁業協同組合 用宗支所 支所長・増田新さん:
昔、みそ汁に残った生シラスをそのまま入れて、一回沸騰させると、だしが出ていいんじゃないかと言われていました

シラスのうま味を逃さず堪能できるアイデア。漁師の暮らしの中で生まれた食べ方ですね。

【番外編】漁師しかできない「船上のつまみ食い」

若手漁師のみなさんにも話を聞くことができました。一般の人にはできない「船上のつまみ食い」が一番おいしいそうです。

19歳の漁師:
船に乗っているので、水から上げたシラスを“つかみどり”で食べるのが一番うまいです

しょうゆなどは一切付けず、海水がついた状態のシラスをそのまま味わうという究極の食べ方。うらやましいかぎです。

以上、用宗漁港で漁業に携わる人々から聞いた「おいしいシラスの食べ方」でした。王道の食べ方から意外な食べ方まで、シラスが身近にあるからこそ生まれた、多様な楽しみ方を教えてもらいました。

■スポット名　用宗漁港
■住所　静岡県静岡市駿河区用宗2-18-1(清水漁協用宗支所直売所）

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