静岡県浜松市に住む70代の女性が、携帯電話に送られてきたショートメールをきっかけに「アダルトサイトの未納料金があります」などと電話で求められ、総額6400万円を騙し取られていたことがわかりました。
警察は架空請求詐欺に注意するよう呼びかけています。
被害にあったのは、浜松市に住む70代の女性です。
細江警察署によりますと、去年10月、女性の携帯電話に「ご利用料金について確認したいことがあります」という文面と電話番号がショートメールで送られてきました。
女性が電話をかけたところ「アダルトサイトの未納料金があります」と支払いを求められたということです。「お金は後で戻る」などとも伝えられていました。少額でもあったため女性がお金を支払うと、その後、携帯電話会社の職員や警察官をかたる者からの電話があり「コンピューターウイルスを拡散させた被害を補償する保険料が必要」「犯罪収益の当否認定を行う」などと現金の支払いを求められました。
女性は10月上旬から12月下旬までの間、複数回にわたって金融機関のATMから振り込んだということです。総額は約6400万円に上ります。
電話で「お金は後で戻る」と言われて、女性は振り込みを続けましたが、指定された期日を過ぎてもお金が戻らないため、家族に相談したということです。女性は「家族を含めて誰にも言わないよう」指示されていました。相談を受けた家族が1月24日に警察に届け出て、詐欺被害が発覚しました。
警察は「身に覚えのない利用料金の請求は詐欺で、必ず家族や地元の警察に相談するよう」呼びかけています。