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「石垣いちご」の産地・静岡市駿河区の「いちご海岸通り」で、農家直営のスイーツ店を食べ歩き! パフェにアイスにシェイクなど、一流スイーツ店顔負けの3店舗をピックアップしてご紹介します。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ石垣いちごの産地 いちご海岸通り
いちご海岸通りは静岡市の駿河湾に面した国道150号線沿いのエリアです。道路標識にはイチゴの絵付きで、ドライブしているだけで盛り上がります。

この周辺の山の斜面で作られているのが石垣いちごです。石垣の隙間に苗を植えて育てています。1月からイチゴ狩りもスタートし、通りはいまピンクや赤ののぼりで賑やかです。
早川農園 cafeいちご畑「白いちごパフェ」
「白いちご」を食べたことはありますか?
とっても珍しい白いちごの石垣いちごを堪能できるのが「早川農園 cafeいちご畑」です。

150号線から久能山東照宮の参道へ入る道の角にあります。
1階は売店とテーブルが2つ。ぜひ行って欲しいのは2階です。
イチゴのクッションがかわいいソファー席や、海を眺めるカウンター席、ポカポカ日差しを浴びながらくつろげるテラス席があります。

注文は1階の券売機でチケットを買ってください。章姫や紅ほっぺのパフェ(各1200円)が売れ筋ですが、今回おすすめしたいのは「久能山白いちごパフェプレート(2300円)」です。
チケットをお店の人に渡したら、2階に上がって好きな席で待ちましょう。

早川農園によると、白いちごの石垣いちごを作っている農家は数軒だけです。白いちごは育てるのが大変で、収量が少ないので貴重なイチゴなんです。
そんな貴重な白いちごを朝収穫して、豪華スイーツとして提供してくれるから、さらに珍しいのです。

早川農園の3種類のイチゴ、章姫(あきひめ)・紅ほっぺ・白いちごが全てのっています。
まずは白いちごから食べてみてください。サッパリとした甘味なので、最初がおすすめです。
お店の人が「ラ・フランス」のようだと表現するように、鼻に抜ける香りが爽やかです。

次に紅ほっぺ、そして章姫にも手をつけます。生クリームにソフトクリーム、イチゴアイスと一緒に食べれば、どんどん甘さが増していきます。
コーンフレークと、葵の御紋があしらわれた特注のクッキーで時々お休みしましょう。そう、ここは徳川家康を祭る久能山東照宮のお膝元なんです。

値段は2300円ですが、かなり満腹になります。これだけの量のイチゴを食べ尽くせるならコスパが良いとさえ言えるのでは。
早川農園は家族経営です。代表の早川栄美さんは“こわもて”かと思ったら、とっても気さくな方でした。イチゴ狩りのお客さんや、イチゴを買いに来る人で常に賑わっている元気なお店です。

白いちごの収穫は、ちょうど取材の前日1月19日から始まったばかりですが、貴重なイチゴなのでお早めに!
■店名 早川農園 cafeいちご畑
■住所 静岡市駿河区根古屋39
■営業時間 09:00~16:00
■定休 1~5月無休 6~12月 木
■問合せ 054-237-2953
■駐車場 約50台 店利用者は無料 久能山東照宮の参拝者は1日300円(正月は1000円)
スウィートメッセージやまろく 「アイスミルク」

アイス系のイチゴスイーツと言えばココ「スウィートメッセージやまろく」。
いちご海岸通りより東側になりますが、オレンジ色の外観が目を引く、望月保秀さん真由美さん夫婦が営むイチゴ農家の店です。

アイスミルクの値段はどの味を選んでもシングル(1種類)480円、ダブル(2種類)600円、トリプル(3種類)700円。カップでもコーンでも同じ値段です。
ほとんどのメニューにイチゴがゴロゴロ入っています。全てやまろくで採れた石垣いちごです。
品種は章姫・紅ほっぺ・おいCべりーから、採れる時期によって日ごと変わります。完熟させてから収穫するので、糖度が高いのが農家直営の強み。

牛乳は富士宮の牧場から直送。主に牛乳を使って作る「アイスミルク」は脂肪分が少ないのが嬉しいポイントです。あっさり系だからイチゴのおいしさも映えるんです。
「石垣苺のコンフィチュール」と「グリンティーストロベリー」をダブルにして食べてみました。

コンフィチュールは、イチゴに対して2割の砂糖を加え、専用の機械で約8時間かけて水分を取り除いて濃縮したもの。
ジャムのように火を入れていないので、ゴロゴロっとしたイチゴの食感がそのまま残っていました。

グリンティーストロベリーは、無農薬栽培の県内産のお茶を使っていて、ふわっと後からお茶の香りがします。お茶の緑にイチゴの赤、もともとはクリスマス商品として開発したそうです。
メニューを考案するのは真由美さんです。常時10種類以上が店頭に並んでいます。

イチゴの時期以外の商いにと商品作りを始めて30年以上。イチゴだけでなく、アイスミルクやコンフィチュールも自家製なのが夫婦の自慢です。
今なら収穫期しか提供していない「どらパフェ(400円)」も、イチゴ3粒がまるまる入っていておすすめです。

手前は「どらパフェ」(400円)
筆者はダブルのアイスミルクをペロリと食べきり、口の中が全然クドくならないことに感激しました!
■店名 スウィートメッセージやまろく
■住所 静岡市清水区増140-2
■営業時間 10:00~17:00
■定休 火・第3月(祝日は営業)
■問合せ 054-336-3615
Strawberry Cafe 宮田屋 「いちごシェイク」
3店目は150号線沿いにある「Strawberry Cafe 宮田屋」。スペイン料理「サングリア」の前にあります。

5年前に道路の区画整理に伴って立て直した2階建てのカフェです。
2階は海が見渡せるテーブル席が5席、テラスにも2席あります。
夕暮れ時に訪問したので、青い海と夕日がノスタルジックな雰囲気。イチゴスイーツを食べながら話が弾むお客さんたちが、ゆっくり過ごしていました。

宮田屋で作っているのは、静岡市生まれのイチゴの品種・章姫です。酸味が低く甘いのが特徴。
一番人気は小ぶりな「デラックスいちごソフト(600円)」で、ちょうどいいサイズだと男性からも人気なのだそうです。

今回、食べてみたのは「いちごシェイク(1200円)」です。
シェイクの上だけでなく中まで章姫が入っていて、その数約10個分。
市販されているイチゴと違い、苗で完熟するまで置いておくため、甘さが半端ないのです!

さらにシェイクには、イチゴの生ソースが入っていて、うっすらピンク色をしています。
生ソースは注文が入ってから、イチゴをミキサーにかけて作ります。
シェイクの底まで沈んだイチゴを掘り出して食べる喜び。甘党を満足させる逸品でした。

店主の宮田まゆみさんは、息子と2人でイチゴ栽培とカフェの経営をしています。
畑にいる午前中はカフェはお休み。イチゴ狩りはやっておらず、育てたイチゴは全てカフェで使います。

もともとは久能山東照宮の参拝客を相手にする酒店だった宮田屋は、昭和40年代から石垣いちごを作り始めました。
その名残もあって、店内には冷えたクラフトビールやお土産用の日本酒も置いてあります。2階は駿河湾ビューの絶景席なので、ビールで乾杯もありかもしれません。
■店名 Strawberry Cafe 宮田屋
■住所 静岡市駿河区根古屋147-1
■営業時間 平日12:00~17:30 土日11:00~17:30
■定休 月
■問合せ 054-237-1040
■駐車場 約7台
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