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SUPの夫婦はライフジャケットを着ていたのになぜ死亡? インストラクターが教える落下の対処法

10月13日 静岡県川根本町の湖で、サーフボードに乗ってパドルをこぐSUPをしていた夫婦が溺れ死亡する事故がありました。水辺のレジャーを楽しむための注意点を取材しました。

SUPの出発地点と事故現場

13日昼前 川根本町梅地の接岨湖でSUPをしていた50代の夫婦が溺れ、その後 搬送先の病院で死亡が確認されました。

警察によりますと事故が起きたのはSUPを始めた場所から4kmほど進んだ場所。

土砂の流入を防ぐ「貯砂ダム」の段差で男性がバランスを崩して湖に転落し、助けようとした妻も溺れてしまったとみられます。

溺れた原因とみられるダム

下田市でマリンショップとともにSUPなどの体験教室も開いている「白浜マリーナ」。

インストラクターは「事故が起きたような段差がある場所でバランスを保つのは難しい」と話します。

白浜マリーナ・伊藤優斗さん:
その段差ならズッコケると思う。すごくうまい人なら乗り越えるような形でできると思いますが…難しいかな

夫婦はライフジャケットを着用

事故にあった夫婦はSUPの経験者で、当時ライフジャケットを着用していました。
ただそれでも危険はあるといいます。

白浜マリーナ・伊藤優斗さん:
ライフジャケットも着ていても、頭だけ(沈んで)ライフジャケットが上にいってしまう。少しでも(頭が)水面下になると水を飲んでしまうこともありうる

ボードと体を結ぶリーシュコード

また仮に落下してしまった場合はまず冷静になることが必要だということです。

白浜マリーナ・伊藤優斗さん:
パニックにならず冷静に。危ないと思ったらボードにしがみつくのも一つの手。(ボードと体を結ぶ)リーシュコードを(通常は)つけているで、それを手繰ってボードも離さない。その上に(ボードの上に)乗り込むところまでできるといい。パートナーがいるのであれば、自分が飛び込むのではなくて、浮力体を渡す。
自分が行ってしまうと、しがみつかれてしまうので

水辺でのレジャーを安全に楽しむためにもしもへの備えが重要です。

白浜マリーナ・伊藤インストラクター

白浜マリーナでインストラクターを務める伊藤さんはSUPについて、「人が立って安定する浮力があるので、その分、風にも流されやすい。天候や場所を確認するなど“その先の危険を予測する”ことが大事だ」と話していました。

ライフジャケットを着ていてもこうじた事故が起きてしまう。インストラクターがいうように「危険の予測」が必要です。

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