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10月24・25日の2日間、静岡・富士市のふじさんめっせを会場に「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」が開催されます。海外企業を含む123社が集結し、メディアで話題の新素材がお目見えするこちらの展示会、一般の人も無料で参加できます!
クルマや建物にも植物由来のセルロース素材
「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」は、植物由来のセルロース素材を活用した製品が一堂に会する、国内最大級の展示会です。
イベント名だけ聞くと、なんだかちょっと難しそうですよね。「セルロース?」と首をかしげた人も多いのではないでしょうか。
そこで、イベントを主催する静岡県の太田吉紀さん(新産業集積課)にお話を伺いました。
太田さん、そもそもセルロースってなんでしょう?
セルロースは植物の主要な成分です。食べ物に含まれる食物繊維の多くもセルロースなんですよ。このセルロースを加工してつくった素材をセルロース素材といいます。
なるほど。紙や綿、リネンなどもセルロース素材に含まれるそうで、セルロース素材は昔から使われてきたかなり身近な素材といえそうです。
セルロース素材にはいくつかの種類があり、なかでも木材などから取り出した植物繊維をナノサイズまで細かくした素材を「セルロースナノファイバー(CNF)」といいます。
CNFは「軽くて強い」「透明フィルムになる」「保水性にすぐれる」などの特性があり、さまざまな工業分野で開発が進んでいるんですよ。
例えば近年は自動車や建築材料などとして注目されていますし、テレビや掃除機にも使用できます。CNFを使った化粧品や食品も登場しています。
太田さんによると、セルロース素材は植物由来で環境にもやさしく、この点からも近年、注目が集まっているそうです。セルロース素材は従来の素材と違ってリサイクル性が高く、ゴミの軽減につながります。
また、セルロースは地球上にたくさん存在するので、資源が枯渇するリスクも少ないそうです。セルロース素材を使って自動車などを造れば、軽量化が可能になるため、CO2の削減にもつながります。
実は静岡県は現在、循環経済およびカーボンニュートラルを実現するためにセルロース素材に着目し、さまざまなプロジェクトを行っています。
今回の「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」もその一環なのです。
ちなみに循環経済(サーキュラーエコノミー)とは、持続可能な形で資源を効率的に利用し、再利用・再生利用することで廃棄物を最小限に抑える経済システムです。循環経済への移行が世界各国で進められています。
循環経済を実現するためにCNFが活躍しそうですね!
CNFをはじめとするセルロース素材は、この循環経済の実現に欠かせない“次世代の素材”として注目を集めているんですよ。
未来の車両は必見! キッチンカーの出店も
2024年の「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」には、過去最大となる123社が参加。
“次世代の素材”として注目を集めるセルロース素材を使用した製品を実際に見ることができます。
環境省のナノセルロースヴィークルは必見です! 内装や外装にCNFが使われた、未来の車です。
チームスズキCNチャレンジ車両もぜひ見ていただきたいですね。日本最大のオートバイレースである鈴鹿8耐を走ったバイクで、部品にサステナブルアイテムが採用されています。
また、県産木材などを使用した県のコンセプトカーをこの展示会ではじめて披露します。
植物由来のセルロース素材を活用した車両は、まさに未来の車両。これは見逃せません!
ほかにスケートボードや避難シェルター、建築資材、サトウキビやトウモロコシからできたバイオマス製品なども展示されるそうです。
キッチンカーの出店もあります。タコライスや佐世保バーガー、ベトナム料理、ラーメン、フルーツサンドなどが販売されますので、こちらをお目当てに来ていただいても問題ありません!
参加無料&先着400名にはプレゼントあり
「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」には無料で参加できます。さらに、各日先着400名限定で「KAMIDE+CNF ふじっぴースマホスタンド」のプレゼントも!
事前にオンラインフォームから登録が必要ですが、来場時にスマートフォンなどでその場で登録することもできます。
学びの秋、そして食欲の秋に「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」に足を運んでみませんか。
■イベント名 ふじのくにセルロース循環経済国際展示会
■場所 富士市産業交流展示場「ふじさんめっせ」(静岡県富士市柳島189ー8)
■日時 10月24日(木)13:00〜16:00
25日(金)9:00〜15:00
■問合せ 054-221-2985
■事前登録 専用事前登録フォーム(外部サイト)
sponsored by ふじさんめっせ
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