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9月になっても残暑厳しい毎日。静岡・御殿場市にあるという「暗がりの避暑地」を探しに行ってきました。それは誰でも入ることができる大きな洞窟「駒門風穴」。中はどうなっているのかリポートします!
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ心霊スポットではありません
やってきたのは御殿場市、国道246号線と久保川の間です。まわりには住宅が立ち並びますが、暗がりの避暑地はいったいどこに?
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
一風変わった場所がありました。木が生い茂っています。お化け屋敷じゃないですよね!?
お化け屋敷の入口に見えなくもないですが、違います。心霊スポットでもありません。
駒門風穴保存会が語る風穴の歴史
駒門風穴保存会・鈴木良則さん:
洞窟があります。「駒門風穴(こまかどかざあな)」という名前です
説明に来てくれたのは駒門風穴保存会の会長・鈴木良則さんです。
暗がりの避暑地の正体は「駒門風穴」と呼ばれる洞窟。なんと国指定天然記念物にもなっていて、内部の見学ができます。
なんでも長い歴史がある洞窟のようです。
駒門風穴保存会・鈴木良則さん:
8000年~1万年前に、富士山が噴火して流れてきた溶岩が固まってできた洞窟です。手で掘ったわけではありません。涼しいですね。年間通して13℃です
13℃は涼しいと言うより寒い!
歩いて探検開始
溶岩洞窟として原型を保っているものとしては、国内でも古いものの一つと言われています。
かなり長い洞窟で、内部では2つに分かれています。本穴は約244m、枝穴は約106mあります。
夏の時期、多いときは1日600人もが訪れるという、まさに「暗がりの避暑地」。小倉アナウンサーも体感してみることになりました。
駒門風穴は入洞料を払えば、誰でも入ることができます。大人は300円、中高生は200円、小学生100円、幼児は無料。
パンフレットを片手に、いざ洞窟の入り口へ。
小倉アナ:
想像以上に入り口が広いです。入り口に立っただけで、もう涼しい風が中から吹いてきます
大きく口をあけた入り口。中に入ると、約1万年前にできた空間がほぼそのまま残っているそうです。
溶岩が1万年前に流れてきた道を進みます。足下は泥っぽい見た目ですが、カチカチに固まっています。
岩もザラザラとした手触り。小さな穴があいている溶岩です。
上を向けば「溶岩鍾乳石」が見えます。溶岩のしずくが落ちてくる状態で固まったものです。
他にも人体の肋骨のように見える「肋骨状溶岩」や、波のように見える「波状紋」など、大人も勉強になるスポットです。
洞窟内の温度計を見ると14℃でした。外の気温が30度なので、ものすごい気温差です。
本穴・枝穴その奥は「立ち入り禁止」
まるでダンジョンのような内部を進んで枝穴へ。
かがまないと通れないほどの場所もあります。探検しているような気分です。
しばらくすると「立ち入り禁止」とかかれた場所に突き当たりました。ここからさらに、富士山に向かって洞窟は伸びているそうです。
保存会の鈴木さんは奥まで行ったことがあるそうです。長くてうんざりして戻ってきたそうです。
富士山に向かって伸びる巨大洞窟「駒門風穴」。鈴木さんによると、奥にはなんとコウモリなども生息しているそうです。
涼しさだけなく、冒険気分も味わえる「暗がりの避暑地」をぜひ訪れてみてください。
■スポット名 駒門風穴
■住所 静岡県御殿場市駒門69
■営業時間
3~11月 9:00~17:00
12~2月 9:00~16:00
■定休
3~11月 無休
12~2月 月(祝日は営業、1月第1・第2月曜は営業)
12月31日 休業
■問合せ 0550-87-3965
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