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静岡・西伊豆町に11月、バス停ホテルがオープンしました。バスと案内所に宿泊できるというこの施設を調査。車内放送も停車ボタンもそのまま残っていて、とっても楽しい施設でした!
西伊豆で聞き込み調査
美しい夕陽を望む「黄金崎」などで知られる西伊豆町。県外からも観光客が訪れるこの地域に、何とも珍しい宿泊施設が誕生するということで、 早速周辺で聞き込み調査を開始しました。
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
このあたりで意外な場所に泊まれる施設がオープンすると聞いたんですけど、何か知ってますか
通りかかった人:
バス停にできたやつですかね。詳しくは知らないんですけどバスに泊まれると聞きました
バス停にある“バスに泊まれる施設”とは一体何なのでしょうか。その施設があるという宇久須バス停に向かってみました。
路線バスそのままの客室
そこにあったのはバスだけでなくバス停にも泊まれちゃう宿泊施設、その名も「ばすてい」です。詳しい内容について、施設を手掛ける東海自動車の担当者・土屋知也さんに聞きました。
東海自動車・土屋知也さん:
案内所に2人、隣に置いてあるバスに3人宿泊できます
ばすていは、伊豆地域を中心に走る東海バスの案内所として、70年以上使われていた「宇久須駅」の建物と、実際に地域を走っていたバスの車両本体をリノベーションした新感覚の宿泊施設です。
1日1組限定で3万4000円から。5人まで泊まれます。
車内は座席部分をフローリングにし、ベッドやテーブルを入れ、ひとつの客室になっています。
バスの面影が随所に残る、遊び心のあるバスホテルは運転席に座ることもできちゃうんです。
東海自動車・土屋さん:
運転席の右側にある赤いボタンを押すと車内放送が流れるので、そちらも楽しんでみてください
実際に使われていた車両のため、バスの機能はそのまま。停車ボタンを鳴らすことだってできるんです。
レトロなバス案内所にも泊まれる
楽しみはバスの中だけではありません。
案内所では食事をしたり、室内でバーベキューをすることもできます。
奥の部屋は寝室になっていて、まるでホテルのような雰囲気でリノベーションされているので、快適そうです。
案内所もバス同様、かつての面影がいたるところに残っています。
壁にあったのは、運行当時の路線図や乗務員の点呼のルール。レトロな雰囲気を楽しむことができます。
案内所が閉鎖 「地域を元気にしたい」
なぜこのような宿泊施設を作ることにしたのでしょうか。
土屋さんによると2022年3月に案内所が閉鎖になり、撤退を含め議論があったそうです。バスも廃車になると解体しますが、解体ではなく何か生かすことはできないかという声があがりました。
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西伊豆地区は人口減少という社会課題を抱えています。地域を元気にしたいという思いあったからこそ、「ばすてい」が完成しました。
個性豊かなバスホテルは、西伊豆に足を運んでくれる人を増やしたいという思いから生まれた施設でした。
■施設名 ばすてい
■場所 静岡県西伊豆町宇久須浜249-2
■料金 1日1組限定3万4000円~ ※定員5人
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