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「Fika(フィーカ)」はスウェーデン語で「お茶しよう」。静岡・牧之原市の田園風景の中に見つけた北欧風の家は、近くで採れた果物や野菜を使ったケーキが並ぶ洋菓子店でした。
牧之原に突如「北欧」!?
富士山静岡空港の南側には、のどかな田園風景が広がっています。そこにパッと目を引く一軒の家を発見。
絵本に出てきそうな北欧風の家に、北欧デザインで見かける馬の絵の大きな看板があります。おいしそうな甘い香りに誘われてお店に入ってみました。
ドアを開くとお店のロゴでもある馬「ダーラナヘスト」が迎えてくれます。ダーラナヘストはスウェーデンの伝統工芸品で幸せを運ぶ馬と呼ばれています。
家具、クロス、装飾やプレートなども北欧好きなら思わず反応してしまう品々ばかりで、一瞬牧之原にいることを忘れてしまいそうです。
パティシエとして働いていた店主の藤本美香子さんは、北欧の考え方にインスピレーションを受けて店を始めました。
フィーカ・藤本美香子さん:
北欧では身近なところでベリーを採って家でお菓子やジャムに使います。近くの自然を大切にする、近くで採れるものを大切にする。そんな風に近くで採れるものでお菓子が楽しめたらなと思います
フィーカのお菓子は藤本さんの手作りで、 ケーキに使用しているフルーツや野菜は、お店から歩いてすぐの農家のものばかりです。
徒歩圏内の採れたてフルーツ
ショーケースの中はフルーツのケーキがキラキラ輝いています。
一年を通して季節のフルーツケーキが並びます。11月下旬~5月まではイチゴ、6月はモモとスイートコーン、7・8月にはブルーベリーやメロン、9・10月はシャインマスカットやブドウ、イチジク、和栗などです。
その主な仕入れ先は、藤本さんの弟が近所で経営している農園「タイラファーム」です。ブドウ、イチジク、イチゴ、スイートコーンなど、タイラファームと連携しているので、新鮮なケーキができます。
フィーカ・藤本さん:
朝採れたてのフルーツが直接届くのですぐ使用します。市場に出回るフルーツと違い、木で完熟するまで育てるので、甘くて新鮮なフルーツばかりです
果物店で買ったら、かなり高くなってしまうフルーツをふんだんに使うこだわり。濃厚なモンブランや、みずみずしいシャインマスカットなど、ぜいたくな味わいです。
ケーキの他にも、近所の農家の野菜を使った自家製サクサクパイのキッシュもあります。キッシュの野菜は季節によって変わります。
北欧のお菓子も試してほしい
もちろん北欧の伝統菓子や季節の菓子も販売しています。
真ん中にベリーやアプリコットのジャムが入ったソフトクッキー「ハッロングロットル(100円)」や、スパイスの効いたしっとりバナナケーキ「バナンカーカ(190円)」はスウェーデンのお菓子。
フィンランドのクリスマスのお菓子「ヨウルトルットゥ」もあります。値段の割にボリュームがあって、かなりお得なお菓子です。
マスカルポーネが入った生地にジャムをのせて焼いた、星の形をしたパイです。本場はプルーンのジャムが定番ですが、フィーカでは希少な柑橘「春峰」を使用したものもあります。
お茶のお供の定番スイーツ、シナモンロールもこの冬販売予定です。
種類豊富な詰め合わせのギフト
フィーカのロゴ入りの箱に焼き菓子を詰めて、ギフトにもできます。予約で年賀の熨斗(のし)付ギフトもあります。
焼き菓子は種類が豊富で、フィナンシェやマドレーヌなど定番商品から、北欧菓子やスコーンまで好きな物を組み合わせることができます。
クリスマスはピースケーキも充実
クリスマスケーキはホールケーキもありますが、ピースケーキも充実。きらぴ香のショートケーキ、タルト、ベリーのバスクチーズケーキなどが並びます。
タイラファームの完熟イチゴを使用したクリスマス限定品です。
ホールケーキは要予約で「いちごショート」「バスクチーズケーキ」「ベリーパイ」の3種類。
クリスマスケーキは12月23日~25日の3日間の販売です。
藤本さんと北欧の話をしながらケーキを選んで、お茶をするのが楽しみになるフィーカでした。
■店名 FIKA
■住所 静岡県牧之原市坂口1912-1
■営業時間 12:00~18:00
■営業日 金・土(変動有り)
■問合わせ 070-4155-7200
取材/麻衣子
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