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静岡・富士市にある恵比寿屋は、にっこり笑顔の恵比寿様の看板が目印。たい焼きのおいしさの秘密や、びっくりな“ある具材”が入ったお好み焼きの味をチェックします!
たい焼きは赤あん・白あん
国道1号線、新富士駅近くにある宮島東交差点を南に入ってすぐ。恵比寿屋は20年ほど前に移転して、現在の場所に店を構えました。
正面にたい焼きを抱えた恵比寿様が目に入り、思わずほっこり。
注文は食券を購入し、カウンターで渡す方式です。
たい焼きは赤あんと、白いんげん豆を使った白あんの2種類でした。
注文を受けてから焼くため、15分ほど待ちます。
できたてのたい焼きはアツアツ。早速いただきました。
薄めの皮は柔らかくもちもちで、ほんのりとろりとした粒あんとの相性はばっちりです。しっぽまでしっかりあんが入っています。甘過ぎないので、あっという間に食べてしまいました。
あんのおいしさは「富士山の伏流水」にあり
恵比寿屋・中澤崇店長:
生地は自社調合のたい焼き粉とたっぷりの卵を使っています。あんこは製造時に小豆が水をたっぷり吸水するので「水」がなにより大事。富士山の伏流水を使用しています
たい焼きのまわりの皮も一緒に提供するのは、客の声を受けてとのこと。ちょっとお得感があります。
特別に焼いている所を撮影させてもらいました。夏場は40℃を超えることもある厨房ですが、手際良く焼いていきます。多いときは1日に800個作るそうです。
家でトースターで焼く方法も掲示されていました。かわいいイラスト入りでわかりやすいです。
仰天パスタ入りお好み焼き
続いてたい焼きと並ぶ人気メニュー、お好み焼きをチェック。気になる「パスタ入りお好み焼き」を注文しました。
半澤崇太郎代表によると、インパクトのあるメニューをと考案したそうです。
珍しい組み合わせです。赤いソースはケチャップかと思いきや、豆板醤で麺を炒めているから。麺が生地の柔らかさとうまくマッチしていて食べやすく、ピリ辛が良いアクセントになっていました。
恵比寿屋のお好み焼きは、一般的な円形ではなく、二つ折りになっています。
アルミ箔(はく)で包むスタイルは、ファストフードのように気軽に持ち帰ってもらうため、そして保温性のためとのこと。少しくらい時間が経ってもホカホカでおいしく食べられます。
お好み焼きには、半円形の通常サイズの他に円形の大判メニューもあり、サイズが変わると具材も少しずつ変えています。細かい所にも工夫を感じます。
お好み焼きの”具”と”ソース”
1番人気のMIXお好み焼きも注文してみました。
もちっとした生地の中にたくさんの具材があり、食べごたえがあります。ソースは甘みと旨味が強く、濃いめの味付けです。
具材のイカは国内産のスルメイカを使用。船上凍結され刺身でも食べられるものを使っているそうです。
たっぷり牛すじお好み焼きは、ソースに負けないくらい牛肉の味がしっかりしています。
濃いめの味付けで、お酒のおつまみにもなりそうです。大判で頼むとピザのように大きいので、数人でシェアするのもおすすめです。
恵比寿屋・半澤崇太郎代表:
お好み焼きの粉も自社調合で、イカ入り天華(てんかす)を惜しげもなく入れることで生地に旨味を出しています。専用ソースはソース工場と試行錯誤を重ねて開発されたオリジナルのものです
豊富なメニューに目移り
恵比寿屋ではたい焼き、お好み焼きの他にも焼きそばやたこ焼き、ソフトクリームや飲み物等も販売しています。
コーヒーシェイクは暑い日にぴったり。310円でたっぷり入っていて、たい焼きと一緒に食べてもくどすぎない甘さでした。
焼きそばやたこ焼きは、お好み焼きのソースがベースですが、それぞれ独自にブレンドしています。
また、しばらく販売を休止していたかき氷も2022年から復活。2023年は6月頃から販売予定です。
地域に愛される笑顔あふれるお店
40年以上前の創業時からお店の看板娘をしている三尾さんは、昔よく買いに来た子供が、自分の子供を連れて来てくれて嬉しかったと笑顔で話します。
みんな笑顔で和やかな雰囲気なので、自然とまた通いたくなるお店でした。
駐車場が広く停めやすいのも嬉しいポイント。休日はバイクのツーリング客も大勢立ち寄るそうです。
たい焼きは事前予約すれば30個以上の注文にも対応できるので、週末はスポーツ少年団からの注文も入ります。地域に愛される理由がよく分かりました。
子供も大人も自然と笑顔になる恵比寿屋に、ぜひ足を運んでみてください。
■店名 恵比寿屋
■住所 静岡県富士市川成新町2
■営業時間 9:30~17:30
■定休 月(祝日の場合は営業)
■駐車場 店の前に25台
■電話番号 0545-60-1636
文/鈴木美緒 撮影/山口真未