10月1日から税率が一本化されるビールや発泡酒について、町での声やメーカー側の戦略について聞いてきました。
10月にも予定されている値上げ。
乳製品や加工食品など、今回も約3000品目が値上がりする予定で、家計への負担はさらに増しそうです。
こうしたなか、今回注目されているのが酒税の見直し。
特に大きく変わるのがビールや発泡酒などです。
女性:
(ビール)が元々好きなのと、飲んだ時の“のどごし”の爽快感が好き
女性:
発泡酒の方ばかり。ビールは高いから、経済的な意味で
男性:
ビールですね。昔からの先入観。おいしいかなと
ただ、10月1日からはこの状況が大きく変わるかもしれません。
10月に予定される値上げ。
そのなかでも、今回注目されているのが酒税の見直しです。
特に大きく変わるのがビールや発泡酒などで、状況が大きく変わります。
今回の酒税の改正の大きなポイントは、ビール・発泡酒・第3のビールの税率が一本化される点です。
静岡経済研究所・清亮介 研究員:
元々は発泡酒や第3のビールの市場が拡大してきて、ビール以上に市場が拡大したことを受けて税収が見込めるというところから、今回酒税の改正があったのではないかと推察されます
財務省は2020年から段階的に酒税の改正を実施。
今回の改正では、現在ビールとして販売されている商品が350mlあたり約9円引き下げられる一方、発泡酒や第3のビールとして販売されている商品が約7円引き上げられます。
今まで税率の差があった似たお酒の税率を一律54.25円と定めることで、店頭で並べられている商品の価格差が縮まる見通しです。
スーパー田子重では、酒税の改正により発泡酒やチューハイが10月から値上がることを周知していました。
田子重西中原店・望月孝生 副店長:
ビールの方にシェアが移行する感じでは。特にビール飲料系を求めるお客さんに関しては(引き上げで)値段が同じくらいになるので、ビールの方にいくとみています
田子重西中原店では、ビールとして今まで207円で販売していたアサヒスーパードライが196円、同じく207円だったキリン一番搾りは196円と、11円値下げします。
一方、発泡酒として今まで174円だったアサヒスタイルフリーは185円に、同じく174円だったキリンの淡麗は185円と、11円の値上げをして販売をする予定となっています。
こうした値段の変動で改正後の売り上げがどう変化するのか。
予想は難しいと話します。
田子重西中原店・望月孝生 副店長:
10月1日以降の値上げ・値下げの様子やお客さんの動向・売れ方をみて調整していく形で、今のところ不透明となっています
こうした状況で、いま各社で見られるのがビール回帰の動きです。
酒税の改正後も発泡酒や第3のビールの販売は続きます。
一方で、サントリーは認知度の高い第3のビールである金麦のビールへの変更を打ち出します。
サントリー マーケティング部・齊藤圭世 課長:
値上がり増税という形になるが、増税分以上の製品の価値アップによって、お客様に「まだ金麦を飲んでいていいんだ、金麦もっと飲みたい」と思っていただけるようにすることで、ビール類市場全体を盛り上げていきたいとビール化を決断しました
ビール化により麦芽比率が高まることで製造工程は増え、コストはかかりますが、価格は増税分のみを反映し、他のコストを乗せないことで従来のビールよりも安い価格に抑えます。
サントリー マーケティング部・齊藤圭世 課長:
今、市場にあるビール類よりも安い価格でビールになれるので、1番手に取りやすいビールになるという面でお手頃な価格は差別化になると思っています
買い物に来ていた人たちはどのように考えているのでしょうか?
消費者:
やはり物価高でいろいろとお金かかるので、少しでも(ビールが)安くなると嬉しいです
消費者:
今まで発泡酒を基本買っていて、特別な時にビールを買っていましたが、値段が同じくらいになるとビールでいいかなと思います
消費者:
そんなに差がなく、たくさん飲むわけではないので抵抗はない
一方で、経済の専門家は今回の酒税の改正で懸念される面があると指摘します。
静岡経済研究所・清亮介 研究員:
第3のビールや発泡酒を購入された層が、一部はビールの方に動くと思いますが、もう一方で発泡酒と第3のビールは実質値上げになりますので、節約志向を背景に購入数量が減る可能性があると思います
今回の改正によりビール市場はどのように変わっていくのでしょうか。
