高騰する金属を狙った窃盗事件が後を絶たないなか、静岡県浜松市の企業が独自に開発したシステムがいま注目されています。
遠鉄建設・再エネ開発課
伊藤雅浩 課長代理:
それぞれ全てを切られ、集電箱も切られ、引き抜かれたという状況
切断された黒い線。太陽光パネルから電気を送る銅線ケーブルです。
2024年12月、浜松市中央区の太陽光発電所で何者かに夜間に切断され、銅線 約6000mが盗まれました。
施設を管理する遠鉄建設によると、被害額は営業が止まったことによる損害額を合わせ約6000万円にも及びました。
遠鉄建設・再エネ開発課
伊藤雅浩 課長代理:
発電所がやられるということは全く想定していなかったので、まずはぼうぜん。ただびっくりした
斉藤力公 記者:
浜松市浜名区三ヶ日の初生衣神社です。銅板が盗まれた場所は雨対策のため、ブルーシートがかけられています。高台にあるこちらの神社でも同様の被害がありました
県警によると、県内で2025年確認された”金属盗”は1013件で、2024年と比べ500件以上増加。その背景には銅の価格高騰が関係しているとみられています。
一般社団法人・日本電線工業会のデータによれば、銅の価格は10年前と比べて4倍以上値上がりしています。
こうしたなか、対策としていま注目されているのが浜松市の企業が開発した盗難防止システム「固めてまもるくん」です。
銅線を覆っている管の中に、特殊な溶剤を直接流し込み内部で固めることで、切断されても引き抜くことができない仕組みになっています。
この企業が行った耐久テストでは、1.5tの強さに耐えることが証明されているほか、比較的安く、早く工事をすることができることもあり、全国660ヵ所の発電所で採用されています。
遠鉄建設・再エネ開発課
伊藤雅浩 課長代理:
泥棒が盗みにくくなったり、実際盗めなかったり、避けるようなところもあるので安心感は全然違う
セーフティー(システムを開発)・志村浩 社長:
施工してもらえれば盗られないので、必然的に盗れなければ泥棒は入らないので、県内採用してくれたエリアには盗難被害が少なくなってくる
あとを絶たない窃盗被害。その対策として一筋の光となるのか、今後の広がりが注目されます。
