異常な暑さを毎年更新する中、米農家は品質や収穫量の低下などに苦慮しています。この状況を打開しようと、コシヒカリから暑さに強い品種への転換も進んでいます。
米農家・佐野文菜さん:
こんな感じで藻の発生が。今年は既に暑いので水温と気温の上昇で藻の発生が多い
田植えを終えたばかりの田んぼの水面を覆っているのは“藻”。
温かい水温や日照時間が長い環境下で発生するといいます。
米農家・佐野文菜さん:
小さな稲をなぎ倒してしまうので、藻を取って稲の生育を助けてあげたいけど、あまりにも多すぎるので取るという段階では今年はない。水位の調整でどうにかしようと考えている
こう話すのは35ヘクタールの水田で米作りに励む袋井市の佐野文菜さん(37)。
猛暑による稲の高温障害を懸念しています。
特に深刻なのが抜群の食味で米の王道とも言われるブランド米・コシヒカリです。
米農家・佐野文菜さん:
コシヒカリが暑さに対応する品種では元々ないこともあり、実にならない不稔籾や白くなってしまうシラタ米など、規格外のコメが増えている。対応が限界を迎えている。私たちの努力だけでは難しくなってきた
こうした背景を受け、佐野さんは新しい品種の導入を進めています。
米農家・佐野文菜さん:
こちらが“にじのきらめき”という品種。高温耐性の米。こちらが“コシヒカリ駿河”。静岡大学が研究して、今年種をリリースした新たな品種
どうすることもできない異常気象。
品質と収穫量を落とさない安定した米の生産を続けていくための一手になればと望みをかけます。
米農家・佐野文菜さん:
天候だけはどうすることもできない。そこに物価高が重なってしまっているので、どこまで営農が継続できるのか恐怖もありながら続けている。収量を取り、経営を回さなければ皆さんに還元できないので、地に足をつけて経営を立てるよう努力していきたい
気候変動が進む中、食卓を支える米作りも大きな岐路に立たされています。
