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静岡市内のある薬局で、薬局らしからぬ商品が販売されているという情報が入りました。それは「オクシズワイルド」というブランド名で売り出し中の、シカ肉です。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ薬局にソーセージの冷凍庫が
やってきたのは静岡市駿河区中原、インター通りの静岡大橋の近くにある「あい・ハート薬局 中原店」です。建物の1階にある、一見ごく普通の薬局です。

ところが店の外には「オクシズワイルド」と書かれたのぼりが立っています。薬の名前、ではなさそうです。
店内に入ると待合スペースの隅に大きな冷凍庫が置いてありました。しかもその冷凍庫にはソーセージやハンバーグといった文字が。

テレビ静岡・室伏真璃アナウンサー:
オクシズワイルドと書かれています。本当にソーセージが出てきました。ここは薬局ですよね?
管理薬剤師の鵜澤卓也さんが、薬局にソーセージがある理由を教えてくれました。
あい・ハート薬局中原店 管理薬剤師・鵜澤卓也さん:
薬局に来るまでの敷居を下げたいと思いました。普段処方箋を持っていく、そういう目的でしか行かないと思うんですけど、来やすくしたいと思いました

そこで選んだ商材がインパクトのあるジビエ。いろいろ考えてシカ肉にたどり着いたそうです。
「オクシズワイルド」は3種類
冷凍庫のお肉の正体は、オクシズ(静岡市の山間部)で狩猟されたシカの肉を使ったソーセージとハンバーグ。
その名もずばり「オクシズワイルド」です。ラインナップは3種類。なんと鵜澤さんが自ら企画した商品だそうです。

【オクシズワイルド】
ハンバーグ980円
ソーセージオリジナル1180円
ソーセージピンクペッパー1280円
ポスターには、「薬局の常識を変える」「シカ肉を『健康の源に』」といった文字が躍ります。
薬剤師がシカ肉に注目したワケ
この商品を企画した鵜澤さんは、静岡出身ではありません。静岡にやって来てから、静岡に貢献したいという思いを持ち、知人のハンターとのつながりをきっかけに、シカ肉に着目しました。
鵜澤さん自身が食べることが好きだったのも、大きな理由です。

また薬局という場所でシカ肉を扱うことには、薬剤師ならではの視点もあります。
あい・ハート薬局・鵜澤さん:
薬局というとことで、健康の維持や病気を改善させたいと考えました。シカ肉は低カロリー、高タンパクで、非常に体にいいので、薬局とシカ肉は相性がいいと思います

牛肉や豚肉に比べ、低カロリー・低脂質のうえ、鉄分・亜鉛・ビタミンBなども多く含む栄養たっぷりの食材。天然のビタミン、サプリメントと言われることもあるそうです。
健康を扱う薬局と、体にいいシカ肉の組み合わせは、確かに理にかなっています。
オクシズ産のシカを丁寧に加工
オクシズワイルドに使われているのは、名前の通りオクシズで狩猟されたシカです。食べるために狩られたシカはすぐに処理されるため、鮮度・味ともに抜群とのこと。
そのシカ肉を加工している、清水区七ツ新屋にある食肉製品製造所「M Gluck(エム グリュック)」を訪ねました。

加工前のシカ肉を見せてもらうと、赤色がとても濃いのですが、これは血ではなくお肉自体の色です。
部位によっては柔らかい部分もあれば、腕やもも肉のように締まった部分もあります。

ソーセージを作る際は、豚の脂を混ぜてミンチにします。食感を残すためにあえて粗くする「太引き」に。こうすることで肉のゴロゴロ感が残り、ジューシーな仕上がりになるそうです。
味付けは、シカ肉の味を引き立たせるため岩塩・ブラックペッパーをベースにシンプルに。

完成するまでには4〜5回ほど試食を繰り返し、サイズや風味を試行錯誤しながら誕生した商品です。
シカ肉の常識を覆す味わい
さっそくハンバーグとソーセージを試食してみます。
室伏アナウンサー:
ハンバーグにナイフを入れると、しっかりとした感触が伝わってきます。

切った断面を見るとシカ肉の赤身の色がしっかりと残っています。
室伏アナウンサー:
おいしい! しかも全然癖がありません。牛肉のハンバーグのような食感で、硬くもなく、香りもハンバーグのいい香りそのもの。ジューシーなのに脂が強くなく、さっぱりしています

肉のモヅメ・茂津目悠記代表:
いい意味でなにを食べてるか分からない。せっかくシカなので低脂質高タンパクを目指してもいて、こだわりがしっかり入ってます
筋トレをしている人やアスリートでも罪悪感なく食べられそうな一品です。

続いてソーセージを食べてみると、ひと口でじゅわっと肉汁があふれてきます。ハンバーグよりさらに肉肉しく、ミンチが粗いため、お肉の塊がいっぱいあるような感じです。
ソーセージはオリジナルとピンクペッパー味の2種類があります。
ピンクペッパー味は、ちょっとスパイシーで爽やかさもあり、お酒のおつまみにもぴったりのコンセプトで作られているそうです。

肉のモヅメ・茂津目悠記代表:
ジビエというものを身近に感じてほしいので、臭い・硬いという抵抗感をなくして、苦手だった方に少しでも手に取っていただければと思います
発売後の反響も大きく、「なんで薬局でシカ肉を売るのか」という驚きの声や、「意外に食べやすい、もっと癖があると思っていた」という声も届いているそうです。

オクシズの豊かな自然が育んだジビエを、ぜひ薬局を訪ねて一度味わってみてください。
■店名 あい・ハート薬局 中原店
■住所 静岡市駿河区中原931-15
■営業時間 平日9:30~16:30
土 10:00~16:00
■定休 日・祝
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