わら焼き 迫り来る炎
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【焼津・川直】大炎上!?カツオのわら焼き体験 明治10年から続く「なまり節」の名店

静岡・焼津市の歴史情緒あふれる八雲通りに水産加工の店「川直」があります。明治創業の歴史ある店で、看板商品はカツオの「なまり節」。予約限定の「わら焼き体験」は炎が盛大に上がり迫力満点です。

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1877年から続く老舗「川直」

カツオの水揚げが盛んな港町、焼津市。小説「怪談」などで知られる小泉八雲が、晩年に避暑地として過ごしたとされる「八雲通り」を歩きます。

塩辛や海産加工品を扱う店舗が立ち並び、いかにも「海の町」らしい雰囲気。そんな中、「カツオのわら焼き」という文字が目に飛び込んできました。

川直の外観

水産加工のお店が並ぶ八雲通りで見つけたのは、「川直(カワナオ)」。縦長のオレンジ看板に「なまりぶし」という文字も目を引きます。

川直・山口高宏さん:
明治10年(1877年)からこの「なまり節」というものを、ずっと作り続けています。カツオから始めて、サケとかサバのくん製も作っています

川直・山口高宏さん

創業から実に150年。この通りは水産業発祥の地とも言われており、昔はなまり節やカツオ節、サバの加工業者が多く集まっていた場所なのだそうです。

また、焼津はカツオの水揚げ量が日本一を誇り、そのカツオを使った加工業者が今でも多く軒を連ねています。

看板商品はカツオの「なまり節」

川直の一番人気の看板商品は、やはり「鰹なまり節(1本1800円~)」。なまり節とはどんな商品か、教えてもらいました。

鰹なまり節(1本1800円~)

川直・山口高宏さん:
なまり節はカツオ節が硬くなる前の加工品で、ツナ缶と同じような使い方ができるので、サラダにしたりとか、いろんな使い方ができます

なまり節は江戸時代からあった加工品。しっとりとした食感が特徴で、カツオの香りが強く、さまざまな料理に合うそうです。

なまり節

炊き込みご飯やオムレツに入れてもおいしく、旬の野菜、特にダイコンや水菜、タマネギなど水分のある野菜と組み合わせると絶品なのだとか。

実際になまり節のダイコンサラダを試食してみると、かめばかむほどカツオのうま味があふれ出し、あっさりしたダイコンとの相性は抜群。居酒屋のメニューになっても爆売れしそうな一品でした。

ダイコンサラダになまり節

川直オリジナル「生カツオ節」も見逃せない

なまり節の横に並ぶ「生かつお節(1本1000円~)」も見逃せない商品です。

川直・山口高宏さん:
生カツオ節はなまり節からもう1段階いぶしを加えてるんです。なのでちょっとカツオ節に近づいています

生かつお節(1本1000円~) スライスしてそのまま食べられます

しょうゆ漬けにしてあるので、そのまま削って食べられます。見た目からしても生ハムのよう。

なまり節よりもいぶされた分、身がぎゅっと硬くなり、カツオのうま味がより一層濃縮されています。

「生カツオ節」というネーミングは川直オリジナルで、カツオ節に比べて生っぽいからこそのネーミングとのこと。他では味わえない一品です。

「生かつお節」のスライス
生かつお節

予約限定 大炎上のわら焼き体験

川直では予約限定で、カツオのわら焼き体験ができます。1人3300円、2人以上の参加で事前予約が必要です。

解説付き カツオをさばく

まずはカツオをさばくところからスタート。

カツオの頭を落とす専用の包丁、三枚おろし専用の「おろし出刃」と呼ばれる包丁、刺身包丁と、用途ごとに異なる専用の包丁が使われます。

まずうろこを取ります。

わら焼き体験でさばくカツオ

川直・山口高宏さん:
カツオはうろこがほとんどない魚ですが、ここだけ硬いうろこが付いてます。そしてカツオの心臓がここに入っています

さばきながら山口さんが解説をしてくれます。

カツオの心臓は、焼津の居酒屋では珍味「カツオのへそ」として食べられています。山口さんによると、みそ煮や塩焼きにして食べるのが地元流とのことです。

カツオわら焼き体験 3枚おろしにする工程

流れるような手さばきで三枚おろしにし、腹骨と血合い骨を取り除いていきます。

ちなみにカツオの背中の部分は「雄節(おぶし)」、お腹の部分は「雌節(めぶし)」と呼ぶのだそう。あっという間に焼く直前の状態まで仕上がりました。

仰天大炎上 焼きを体験

いよいよわら焼きへ。棒の先に付いた網の上にカツオの切り身を置き、棒の部分を持ちます。

網の上に置いたカツオを1分程度焼く工程

川直・山口高宏さん:
だいたい1分ぐらい焼いていきます。熱かったら下がってください

山口さんがわらに火をつけると、一気に大炎上! 炉の天井部分を炎がなめてこちらに向かってきます。迫り来る熱さに、思わず「これ火事ではない?」と確認してしまいました。

わら焼き 迫り来る炎

最高温度は800度にもなるといい、わらは中が空洞なので一気に火が回るそうです。約1分という短時間で焼き上がるのも納得です。

川直・山口高宏さん
皮を焦がすことでいい香りが出ます

網の上で焼けるカツオ

その場で食べておいしさ実感

焼き上がったカツオは、香ばしい皮目と中の赤みがかったトロリとした身のコントラストが美しく、まさに芸術品のような仕上がり。

塩で食べるのが一番おいしい食べ方とのことで、魚のうま味をシンプルに引き立ててくれます。

塩をふったカツオのわら焼き 

香ばしい皮目と中の弾力のあるトロリとした食感のギャップが絶妙で、カツオ特有の臭さもまったくなし。わらのスモークが全体を包み、カツオのたたきとは一味違う奥深い味わいです。

今後はインバウンド向けにもわら焼き体験を発信していく予定とのことで、海外からの注目も集めそうです。

■店名 川直
■住所 静岡県焼津市城之腰15
■問合せ  054-628-2306

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