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静岡・島田市を走る大井川鉄道・家山駅のすぐ隣に、一風変わったテナント募集物件があります。入ってみると、金庫や窓口などがそのままに残る「銀行」でした。いったい誰が借りるのでしょうか。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへその物件は超“駅近” 徒歩30秒
風情がある木造駅舎の家山駅。山々に囲まれたこの地に、一風変わったテナント募集中の物件があると聞き調査に向かいました。

家山駅で出迎えてくれたのは、大井川鉄道の広報担当・加冷英鵬さんです。
その建物は大井川鉄道が管理する空き物件で、家山駅に向かってすぐ左側の白い2階建ての建物です。
テレビ静岡・室伏真璃アナウンサー:
駅まで徒歩30秒。最高の立地じゃないですか

駅からアクセス抜群のこの物件。2階にはテナントが入っているものの、1階にシャッターが閉まったスペースがありました。かなりの広さがあるようです。
加冷さんがシャッターを開けると、ガラス張りの扉の奥に、見覚えのある光景が広がってきました。

内装は銀行そのまま
透明な間仕切りが張られた窓口カウンター。壁にかかったシンプルな時計、奥に見える銀色の重たそうな扉。この物件の正体は「元銀行」でした。

大井川鉄道 公式X
「【金庫でお食事?宿泊?】家山駅すぐ横、元銀行跡地。ひときわ存在感のある金庫が残るこの空間で、駅前の賑わいづくりに参加してくださるテナントさまを募集しています」。
2022年11月から空きテナントとなっており、2026年2月に大井川鉄道の公式Xがテナント募集をこう告知したところ、ちょっとした話題になりました。

大井川鉄道 広報担当・加冷英鵬さん:
もともと銀行さんが入られていた所です。カウンターなどは銀行さんが出ていかれる際にそのまま残していくということで「残置物」という扱いになっています
内装はほぼそのままの状態で残っています。カウンターはボルト止めでしっかりと固定されているので、簡単には撤去できない状態とのこと。

カウンターがあることで使い方がある程度限られてしまう、確かに特殊な物件です。
本物の金庫室に潜入
さらに圧巻なのが、フロアの奥に鎮座する「本物の金庫」です。

人の肩の幅ほど厚みがある、重厚な鋼製の扉。
大きなハンドルが付いていて、鍵穴近くに貼られたシールには「留守電解除」の文字がリアル。意味はわかりませんが、興味津々に細部まで見てしまいます。

扉の向こうには金属製の収納棚や引き出し式のキャビネットが並んでいました。
テレビ静岡・室伏アナ:
半沢直樹の世界ですね
“おり”のように囲まれたスペースは何のためのものでしょう。

大井川鉄道・加冷さん:
現金を入れておくためではないでしょうか。「出納現金」と書いてあります
厳重な金庫内にあるうえ、扉を閉めてカギをかければ乗り越えられず、突破できない造りになっています。

金庫室の中には、銀行が退去した際に残置物として置いていった黒い袋も。「お札が入っているかもしれませんよ、のぞいてみますか?」と加冷さん。
鍵が付いた袋は、売上金などを入れて落とし込み金庫に投函するための「納金袋」ではないかということです。

見たことないものばかりで驚きの連続でした。ここを借りれば、銀行に勤めているかのような体験ができるのではないでしょうか。
応接室は激近“トレインビュー”
さらに金庫の隣にある部屋は、ふわふわの絨毯と重厚な応接セット一式が残る豪華な応接室。かつて支店長が商談などに使っていたとみられる部屋です。

そして、取材中に応接室で思わぬ発見がありました。
大井川鉄道・加冷さん:
窓側がトレインビューじゃないですか。これは新しい発見ですね。私も知りませんでした。すぐそこが家山の駅なので、停車してるトーマス号も目の前で見られます

窓の外には線路がありました。鉄格子越しに大井川鉄道の列車が間近に見えることがわかりました。鉄道マニアにもうれしいテナントです。
アイデア続々! 使い道は未知数
大井川鉄道が2月に公式Xでテナント募集を呼びかけると、さまざまな活用アイデアが寄せられました。
大井川鉄道・加冷さん:
現実的な線だとやはり貸しオフィスです。金庫はそのまま防音性が高そうなので、楽器練習スタジオ。銀行強盗と銀行員に分かれて「サバイバルゲーム」をする場所、撮影用のレンタルスタジオという案もありました

加冷さんは「賑わいが集まるところになって欲しい」と期待を寄せています。
銀行カウンターに本物の金庫室、豪華な応接室にトレインビュー。内装がほぼそのまま残る元銀行物件の使い道は「未知数」。あなたなら、何に使いますか!?
■施設名 家山駅
■住所 島田市川根町家山
■問合せ 元銀行の貸物件については大井川鉄道公式Xで
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