薯蕷(じょうよ)まんじゅう
食べる

【葵区・角屋】がん告知から9カ月のレッスン 亡き夫の技を受け継いでたった1人老舗の味を守る妻

静岡市葵区の駿府城公園近くに和菓子店「角屋」があります。ガンが発覚した亡き夫から、たった9カ月間で味を受け継いだ妻が、伝統の製法の和菓子と、こだわりの洋菓子でお店を守り続けています。

【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ
長谷通りの街並み(静岡市葵区)

いつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットをお散歩します。今回は静岡市葵区、徳川家康公が築城した駿府城の城下町を散策しています。

ガンで亡くなった夫の思いを継いで

駿府城の周辺、長谷通りを西に向かって歩いていると、看板に歴史を感じるお店を見つけました。和菓子店の「角屋」です。

角屋(静岡市葵区東草深町)

店内に入ると、4代目を継ぐ望月久子さんが出迎えてくれました。角屋は、2025年に創業から109年になりました。

1世紀以上の歴史があるこの店は、代々家族で営まれてきました。

角屋・望月久子さん:
主人とずっと2人でやってたんですけど5年前に亡くなり、今は私1人でやっています。やっとちょっと慣れてきました

角屋・望月久子さん

久子さんの夫である望月隆さん(享年70)が、がんの告知を受けたのが1月。亡くなったのはその年の9月。その短い期間に、夫から和菓子作りを必死に教わったそうです。

角屋・望月さん:
不器用だったので、形が悪いって主人によく怒られました

その努力の結晶が店頭に並ぶ商品の数々です。隆さん心配ありません、久子さんはとてもしっかり店を継がれているようですよ。

望月隆さん(享年70)

もちもちの薯蕷(じょうよ)まんじゅう

角屋では生菓子と洋菓子を取り扱っています。

この日は「草大福(160円)」「駿河路(160円)」「みそまんじゅう(160円)」などが並んでいました。

店内に並ぶ和菓子

中でも角屋の看板商品は「薯蕷(じょうよ)まんじゅう(160円)」です。創業以来変わらぬ製法で作られています。

角屋・望月さん:
皮にヤマイモが入っていて、中はこしあんです

薯蕷(じょうよ)まんじゅう(160円)

ヤマイモと上新粉と砂糖を練って作られていて、皮は薄いながらも、ヤマイモ由来の弾力としっかりとした食感があります。中には甘さ控えめのこしあんがたっぷり詰まっています。

こしあんがぎっしり

もちもちとした食感と、ほどよい甘さのあんこが絶妙なバランスを生み出しています。あっさりとした味わいで、何個でも食べられそうな和菓子です。

常連に愛されるこだわりの洋菓子

和菓子以外にも常連客の間で人気のメニューがあります。それが久子さんが開発した「クレープ チョコいちご(170円)」と「かぼちゃプリン(170円)」です。

まずはクレープから。もちもちとした生地の中には、チョコレートとクリームが入っています。チョコレートの甘みとイチゴの酸味が絶妙なバランスで調和していました。

クレープ チョコいちご(170円)

続いてかぼちゃプリンを試食しました。一口食べると、カボチャの味がしっかりと感じられる濃厚さです。

角屋・望月さん:
蒸してペーストにしたカボチャが結構入っているんです。カボチャはちょっとしか入っていないと思われるので、お客さんはびっくりされます

かぼちゃプリン(170円)

亡き夫の味を守りながら、新たに求められる味も開発する4代目店主の「角屋」。長谷通りを訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

■店名 角屋
■住所 静岡市葵区東草深町20-22
■営業時間 9:00〜18:30 土日は~17:00
■定休 月
■問合せ 054-245-1924

【もっと見る! 葵区の甘味の記事】

アバター画像
静岡のみなさん、おかえりなさい。月~金、夕方4時50分から放送中!静岡県内のニュースや話題のスポット、気になる明日の天気まで、余すところなくお伝えしています。
  • BLOG