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浜松市浜名区にある仏具店が2023年にオープンさせた「ぬしやcafe」では、精進料理をアレンジした彩り豊かで栄養満点なメニューが人気です。仏具店らしいユニークな料理やスイーツも味わうことができます。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ仏具店がカフェを始めた理由
浜松市浜名区貴布祢にある「ぬしや仏具店」。
遠州鉄道、美薗中央公園駅のすぐそばにあります。

なんと創業は江戸時代。とても歴史のあるお店です。
ぬしや仏具店 営業部長・岡野将人さん:
元々のなりわいは江戸時代の嘉永年間から約180年くらい、仏壇仏具を扱うようになって50年くらい経ちます

仏具店のリニューアルに合わせて、2023年に1階にオープンしたのが「ぬしやcafe(カフェ)」です。
カフェからは仏具の工房が見えます。職人の繊細な手仕事を間近に感じながら、仏具店らしいユニークな料理やスイーツを楽しめるとあって地元の皆さんに大人気のお店です。
広々とした店内は、ゆったりと落ち着いて過ごせる雰囲気です。

「RAKANぱふぇ-抹茶-(950円)」は、人気メニューのひとつです。
羅漢像のもなかが乗った、見た目もインパクトのある逸品です。

でも、どうして仏具店がカフェを始めたのでしょうか。
ぬしや仏具店 営業部長・岡野将人さん:
少しでも身近に、仏教とか仏壇を感じてもらえるように、カフェスペースを作りました
カップルでデートに使ったり、女性たちが会合に使ってくれたり。その流れで仏壇などを見てもらうこともしばしばあるといいます。
精進料理をアレンジしたオリジナルメニュー
自慢のメニューは「ヘルシーブッダボウル(1700円)」。なくなり次第終了のメニューです。
精進料理を「ぬしやカフェ」風にアレンジしたオリジナルメニュー。十五穀米の周りには、豆やキノコなど10種類の総菜が盛り付けられています。

まずはキノコたっぷりの総菜から食べてみます。
ヒラタケ・フクロタケ・マッシュルーム・キクラゲなど6種類のキノコが入っています。

ぬしやカフェ・岡野志帆子店長:
しょうゆと砂糖とみりんでエノキをなめ茸みたいにして、それをたくさんのキノコとあえて作っています
たっぷりのキノコで、秋を感じられる一品です。

食べ応えある車麩が絶品
続いては、オニオンリングのような見た目の、車麩です。
「カリじゅわジューシー車麩」は想像以上においしく、食べ応えもあります。
ぬしやカフェ・岡野志帆子店長:
精進料理にもお肉の代わりに、お麩はよく使われていると聞いたので、お肉がなくても満足感を得られるようにしています

とても柔らかくて濃厚な味わいです。
カツオと昆布の合わせだしと、みりんとショウガを合わせたもので煮込んで、提供する直前に揚げ焼きにしているそうです。

仏教にゆかりのある食材も使用
次は、レンコンの煮物。この食材を使うのには、仏具店らしい理由がありました。
シャキシャキ食感の絶品レンコンです。

ぬしやカフェ・岡野志帆子店長:
蓮の花は、極楽浄土で咲く花と言われています。仏様の座る台座にも使われているような、とっても仏教にゆかりのある花です。その根っこレンコンは向こうを見通せることで縁起がいいとも言われるので、ぜひ入れたいと思いました
レンコンはカツオだしなどで3分ほどゆでます。火を入れすぎないことがおいしさのポイントです。さっとゆでることでシャキシャキ食感がキープできるんです。

ぬしやカフェは、1つ1つに工夫が施されたクオリティの高い食事を楽しむことができました。
毎週木曜日には蒔絵体験教室も開催されているそうです。
歴史がありながらオープンな雰囲気。普段はなかなか入りにくい仏具店も、カフェになれば身近に感じられるのではないでしょうか。
■店名 ぬしやcafe
■住所 浜松市浜名区貴布祢504-7
■営業時間 10:00~16:00
■定休 水・毎月最終火
■問合せ 070-4483-5036
■駐車場 16台
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