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静岡土産の代名詞「うなぎパイ」ではなく「うなぎバン」を知っていますか。SNSで大バズりし、販売数が10万個を超え大ヒット商品となりました。うなぎバンの正体を探るため、製造元の春華堂うなぎパイファクトリーへ。企業の遊び心が生んだ人気商品に迫ります。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ「うなぎバン」ってなに? 街の人にも聞いてみた
今ちまたで大バズりしているという「うなぎバン」。
「うなぎバン」と聞いて思い浮かぶものはなんですか? にむらあつとリポーターが街でリサーチしました。

まずは、街行く人々に「うなぎバン」について質問してみると、ほとんどの人が「知らない」と答えます。
「うなぎの形をしたそろばん?」「うなぎのパン?」「うなぎをバンッ(とたたく)?」、さまざまな想像が飛び交い面白い答えですが、みなさん残念ながら不正解です。

静岡で「うなぎ○○」と言えば「うなぎパイ」ですよね。
「うなぎパイ」と関係があるのか、製造元の春華堂に電話で聞いてみることにしました。
電話取材で判明 うなぎバンの正体
「うなぎバン」というネーミングから、うなぎパイを連想する人が多いと思いますが、つながりがあるのでしょうか。
春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
おそらく、うなぎパイの「ばんそうこう」のことではないかと思います

うなぎパイのばんそうこう、とは?
うなぎバンの正体を見に、浜松市中央区大久保町にある「うなぎパイ本舗 うなぎパイファクトリー」を訪ねることにしました。
うなぎパイファクトリーでご対面!
「うなぎパイファクトリー」は工場見学ができる施設で、実際にうなぎパイの製造過程が見られます。

中に入ると、電話で話を聞いた髙𣘺さんが迎えてくれました。
まず驚いたのが髙𣘺さんの襟元についていた、本物そっくりな食べかけのうなぎパイ。

春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
うなぎパイが好き過ぎちゃって、食べかけをつけちゃいました!
これはうなぎパイの形をしたブローチ。ジョークセンス抜群で、うなぎパイへの愛を感じます。

うなぎバンの正体は本物そっくり「ばんそうこう」
そして直営売店でついに、うなぎバンとご対面です。
うなぎバンこと「うなぎパイオリジナル絆創膏(10枚入り330円)」。

うなぎパイの包装紙をあしらった、おしゃれなパッケージは小さな「うなぎパイ」そのものです。
気になるのが、その中身です。一体どんなばんそうこうが入っているのでしょうか。
春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
柄が2種類あって、うなぎパイの個包装の柄と、包装なしの状態のものです

「これはふざけてる!」と大ウケのにむらリポーターが、実際に貼ってみます。
手にうなぎパイが貼り付いているような面白い見た目に「かわいい!」と思わず声が上がります。

それにしても本物そっくり。このばんそうこうを貼っていたら声をかけずにはいられません。
かわいすぎて、使うのがもったいない気もします。
SNSで大バズり! 非売品から商品化へ
うなぎバンは元々は非売品でキャンペーンの販促品として作られたものだったそうです。
それを手にした人がSNSで発信したことで火がつき、あまりの反響に2022年に商品化されました。

春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
実は、2025年9月に販売数が10万個を達成しました
細部にまでこだわり抜き、リアルにうなぎパイを再現しているばんそうこうがSNSで大バズリ。
販売数も10万個を突破する大ヒット商品となりました。
春華堂の遊び心から生まれた商品
商品開発の背景には、春華堂ならではの思いがありました。
春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
ばんそうこうを使う時は、ネガティブな場面が多いじゃないですか。そんな時にクスっと笑えるような、遊び心を加えたいと思いました。みなさんに面白いと思ってもらえるような、遊び心を大切にしています

遊び心やユーモアを大切にしているという春華堂だからこそ誕生した商品でした。
キャリーケースまでSNS大バズり 売上3倍
さらに、春華堂の遊び心が生んだバズり商品が他にもありました。
うなぎパイの包装紙がデザインされた「うなぎパイキャリーケース(63L・1万7600円/25L・1万2100円)」です。
春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
うなぎパイの公式グッズです。販売する前は、春華堂の社員が出張時に使っていたものです

にむらあつとリポーター:
サッカー日本代表が、移動の時必ずオフィシャルスーツを着るように、春華堂の社員のみなさんはオフィシャルキャリーケースだったわけですね
このキャリーケースを偶然見かけた人がSNSに投稿したことで、これまた大バズり。
春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
これまで年間40個ほどの販売でしたが、2025年の1月だけで127個売れました。約3倍の販売数となりました

企業の遊び心から生まれた「うなぎバン」と「うなぎパイキャリーケース」。
SNSや口コミで広がり、今や新しい静岡土産として人気を博しています。今後手土産には、うなぎパイとともに「うなぎバン」もプレゼントしたら話題にもなり喜ばれることでしょう。
春華堂 広報室・髙𣘺睦美さん:
ばんそうこうも実際にお客様から欲しいとの声があって販売に至りました。こんなグッズが欲しいというアイデアがあればぜひ教えてください

ということで、うなぎバンの「バン」はばんそうこうでした。グッズは春華堂の直営店やうなぎパイファクトリー、オンラインショップで購入できます。
■店名 うなぎパイ本舗 うなぎパイファクトリー
■住所 浜松市中央区大久保町748-51
■営業時間 10:00~17:30
■定休 火・水
■問合せ 053-482-1765
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