ドローンとカフェオレ(500円)
見つけた

【葵区・ドローンカフェ】ドリンク1杯500円を頼むと小型ドローンがもらえる不思議なカフェ

静岡市葵区にある「ドローンカフェ」は、なんとドリンク1杯の注文でミニドローンが1台もらえるという驚きのサービスを提供しています。2025年6月にオープンした新たなスポットは、どんな仕組みになっているのか、実際に体験してきました。

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そば店を午後だけ借りて営業

静岡市の街中、葵区紺屋町に話題になっているドローンカフェがあるということで、にむらあつとリポーターが調査に向かいました。

ドローンカフェの外観
ドローンカフェ(静岡市葵区紺屋町)

中島屋グランドホテルの目の前、ビルの2階です。

しかし、“ドローン”という文字はどこにもありません。

入り口にある看板には「2F 蕎麦」と書かれていますが、とりあえず2階に上がってみます。

「2F蕎麦」と書かれている看板

一見するとそば店のようですが、ここがウワサの「ドローンカフェ」なのです。

店内はテーブル席があり、明るく開放的な雰囲気です。

テーブル席がある店内へ

すぐにビックリ! ブーンという高めの音がすると思ったら、店内をドローンが飛んでいました。

迎えてくれたのは、ドローン関連事業を行う団体「SORATECH(ソラテック)」の三原直也さんと飯塚圭二さんです。

店内を飛んでいるドローン

なぜ入り口には「蕎麦」と書いてあるのか、話を聞いてみました。

SORATECH・三原直也さん:
お昼と夜は、おそば屋さんになっていて、その合間の時間を貸してもらって午後2時から午後5時でドローンカフェを開いています

三原直也さん

「NEW SOBAKIRI JIRO(そばきりじろう)」というそば店を間借りして、店の空き時間に「ドローンカフェ」として営業していました。

ドローンがもらえる驚きのシステム

気になるのはお店のシステム。どうやら楽しみ方には順序があるそうです。

(1)レジで飲み物を注文

SORATECH・三原直也さん:
まずレジでドリンクを注文してから、席にお座りください

ドリンクメニューはコーヒーや紅茶があり、すべて500円です。

ドリンクメニュー

にむらリポーターは「カフェオレ(500円)」を注文しました。

(2)席に座って待つ

注文したら、席に案内されます。座って待つことにしましょう。

すると席にドローンがたくさん入ったカゴが運ばれてきました。

SORATECH・飯塚圭二さん:
ドリンクを1杯注文していただいた方に、ドローンを1台プレゼントしています

左)にむらリポーター 中央)SORATECH・飯塚圭二さん 右)SORATECH・三原直也さん

(3)LINEの友達登録をしてミニドローンをもらう

なんとドリンクを1杯注文して、LINEの友達登録とアンケートに協力すると、ミニドローン1台がもらえるという不思議なシステムのカフェなんです。

にむらリポーターが思わず「あやしい!」と叫んでしまうのも無理はありません。

採算がとれないのでは?

小型ドローンとコントローラー

にむらリポーター
ちょっと驚きの仕組みなんですけど、このドローンを買おうと思ったらいくらするんですか

SORATECH・飯塚圭二さん:
このドローンは市販されているものではありませんが、似たようなおもちゃは5000~6000円で売っているところが多いです

そして、注文したカフェオレもお菓子と一緒に運ばれてきました。

コーヒーだけで500円するのではないかと思うほど本格的です。

カフェオレ(500円)

通常5000円~6000円ほどのドローンが、500円のドリンク1杯でもらえるとは、あまりにも驚きのサービスです。

どういうことなのでしょうか?

初めてでも飛ばせるドローン

疑問は残るものの、まずはドローンで遊んでみたいと思います。

もらえるドローンは撮影機能などがない、飛ばして遊ぶだけの「ミニドローン」です。

撮影機能はないミニドローン

免許なしで、誰でも飛ばせるということで、にむらリポーターも体験させてもらうことにしました。

その場でドローンの操作方法を教えてもらいました。

SORATECH・飯塚圭二さん:
本物の大きなドローンでも基本的な操作方法は同じです

(1)コントローラーの左スティックを上げると上昇、下げると下降。
(2)右スティックを前に倒すと前進、後ろに倒すと後退。
(3)左スティックを左右に動かすと機体が旋回。
(4)右スティックを左右に動かすと横移動します。

基本操作はこれだけです。

ドローンの操作方法

おおまかな操作方法を教えてもらったところで、いざ、テイクオフ。

実際に操作してみると、最初は慣れない手つきでしたが、すぐにコツをつかんで店内を飛行させることができました。

最後は壁にぶつかって落ちてしまいましたが、初めてにしては「本当に上手」と言ってもらえました。

にむらリポーターの操作するドローンがテイクオフ

にむらリポーター
飛んでる、面白い。初めてドローン操作しましたが、これは楽しい

店内が混雑していると、飛ばせない時間帯もあります。そんな時は家に持ち帰ってから、思う存分遊んでください。

夢は静岡をドローンの町に!

さて、なぜこのような出血大サービスをしているのかに話は戻ります。

疑問に思って話を聞いてみると、その裏には大きな夢があることがわかりました。

SORATECH・飯塚圭二さん:
とにかく静岡をドローンの町にしたいという気持ちがあります。静岡は海もあって山もあってとても住みやすく大好きな場所です。災害があった時にドローンが薬を運んでくれて、ドローンが遭難している人を見つけられるようにすると、もっとドローンが人の役に立てるんじゃないかなと考えています

左)にむらリポーター 中央)SORATECH・飯塚圭二さん 右)SORATECH・三原直也さん

飯塚さん三原さんが所属するSORATECHは、県内外に住む9人の有志が集まり活動している団体です。

静岡をドローンの先進地域にするため、まずはドローンに慣れ親しんでもらおうと、カフェでの配布を始めたそうです。

SORATECH・飯塚圭二さん:
ガラケーがスマホになったように、いつの間にかドローンが空を飛んでいる光景が当たり前になるような、静岡が一番最初にそんな街になれたらと思い活動しています

カフェでのドローン配布だけでなく、学校や企業にもドローンを寄贈しているそうです。

学校や企業にドローンを寄贈する活動

赤字覚悟の先行投資であり、活動の原動力は純粋にドローンの未来への期待と静岡への愛なのです。

ドローンをプレゼントする背景には、静岡の未来へかける熱い思いがありました。ドローンに興味のある方も、コーヒーが好きな方も、ぜひ一度訪れてみてください。

■店名 ドローンカフェ
■住所 静岡市葵区紺屋町6-6 2階(New SOBAKIRI JIRO店内)
■営業時間 14:00~17:00
■定休 お店のインスタグラムにて確認
■問合せ なし

【詳しく見る】ドローンカフェのインスタグラム

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