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静岡市葵区のさつま通り近くにある「宮﨑水産」は、看板がない穴場の鮮魚店です。高級料理店にも卸すような上質な魚を、超お手頃価格で提供。特に希少部位の「本鮪の頭肉」は絶品で、感動級の味わいでした。
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いつも見慣れた街並みも、裏を巡ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをお散歩します。今回は静岡市の県道354号線。安倍川に沿ってのびる「さつま通り」を北に向かって散策します。
開業3年でファン獲得 地元の人気店になった「宮﨑水産」
「さつま通り」を番町小学校に向かって曲がると、すぐ目に入ってきたのは「まぐろ」と書かれたのぼり旗。

店名が書かれた看板はなく目立たない店構えですが、車も人もひっきりなしに出入りがあって、人気なのがわかります。
ここは地元の方が足しげく通う鮮魚店「宮﨑水産」です。
店に入ると、店主の宮﨑伸二さんがすてきな笑顔で迎えてくれました。

店内のショーケースには、パック詰めされたさまざまな種類の刺身が並んでいます。
マグロを中心に、サーモンや白身魚、貝類など品ぞろえは豊富。

バチマグロの赤身の刺身が、この日は1パック400円で売られていました。
先ほどから客足が絶えない理由が理解できてきました。「安くておいしい」と評判の穴場店だったのです。

「本鮪のホホ肉(400円)」「本鮪中トロ(1000円)」「本鮪のスキ身(500円)」と、希少部位もかなりリーズナブルな価格で販売されています。
毎日でも通いたいほどで、ファンが多いのも納得です。
かなり歴史のあるお店かと思ったら、オープンしたのは2022年と、わりと最近だそうです。

もともとは居酒屋などの店舗に魚を納める仕事をしていた宮﨑さん。魚を納めていた居酒屋チェーンなどが静岡から撤退したことが転機となりました。
宮﨑水産・宮﨑伸二さん:
おすし屋さんや高級な料理屋さんに納めるような魚を一般の人に売ろうと思いました
前職からの仕入れルートがあるので、高級料理店が使う新鮮な魚を安く仕入れることができるんです。

「この地域はお年寄りが多いから安くしている」と話す宮﨑さん。
リーズナブルな価格で提供している理由には、足しげく通ってくれるお客さんへの優しさもありました。
マグロ1匹から2〜3人前しか取れない「頭肉」
せっかくなので、目利きの宮﨑さん一押しの品を聞いてみました。
宮﨑水産・宮﨑伸二さん:
今日は、新潟の本マグロと、頭肉(ずにく)がおすすめです
なかなか聞いたことがない「マグロの頭肉(650円)」を食べてみることに。

見た目も特徴的な頭肉。
頭肉を一口食べると、そのとろとろとした食感と濃厚な甘みに驚きます。
ご飯をかき込みたい衝動が。中トロ・大トロを超えるおいしさかもしれません。

「頭肉」は1匹で2〜3人前ほどしか取れない希少部位で、これを目当てに来店するお客さんも多いそうです。
「本鮪のスキ身」は取り合いになるほど人気
そして店の一番人気は本マグロ。
「バチマグロ 中トロ(550円)」と、もうひとつが「本鮪のスキ身(500円)」です。
「本鮪のスキ身」は取り合いになるくらい人気があるそうです。「スキ身」もマグロの希少部位です。

高級料理店で提供されるような上質な鮮魚を、こんなにリーズナブルに手に入れられる場所は、なかなか見つからないでしょう。
感動級においしいお刺身を味わいたい方は、ぜひ「宮﨑水産」を訪れてみてください。
■店名 宮﨑水産
■住所 静岡市葵区新富町1-3-12
■営業時間 11:00~17:00
■定休 水・日
■問合せ 054-251-1355
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