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静岡市葵区の七間町にある「レストラン リリウム」。ちょっと変わっていて、“料理人の卵”たちが料理を提供するスタイルで、連日予約が殺到する人気のレストランです。どんな料理が楽しめるのか、その魅力に迫ります。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ専門学校の1階に本格レストラン
リリウムがあるのは、鈴木学園・中央調理製菓専門学校 静岡校が入るビルの1階です。
店内に一歩足を踏み入れると、すでに満席状態。
老若男女さまざまなお客さんで賑わう活気あふれる空間が広がっています。
実はこのレストランには、ある大きな特徴があります。
中央調理製菓専門学校 2年生・小林郁哉さん:
生徒が厨房もサービスも担当しています。長期の休みやイベントがない期間に週3日ほど営業しています
そう、ここは中央調理製菓専門学校の生徒たちによるレストラン。接客から調理まで、すべて生徒たちだけで行っているんです。
週替わりの本格コースがお手頃価格
このレストランの看板メニューは、週替わりのコース料理です。
和・洋・中とさまざまな種類の本格的な料理を、なんと1500円台からという手頃な価格で楽しむことができます。※料理の内容により価格は変動
この日は「ハラール料理」のコース。イスラム法で禁じられた豚肉やアルコールなどを避けた料理です。インバウンドで多く訪れるイスラム教徒の観光客にも対応できるように、という狙いだそうです。
そんな説明も、小林さんがスラスラとしてくれました。
この日のコースは3品にデーザートとドリンク付きです。
・前菜 富士山サーモンの瞬間薫製
・スープ 長谷川農産マッシュルームのポタージュ
・メイン 子羊のパイ包み焼きグリーンカレーのソース
・デザート テリーヌショコラ オレンジと共に
・コーヒー又は紅茶
メインディッシュは「子羊のパイ包み焼き グリーンカレーのソース」でした。
にむらあつとリポーター:
おいしい! かめばかむほどうま味が出てくる
ジューシーなお肉に、スパイシーなグリーンカレーソース。さらにパイ生地の食感も相まって、絶妙なハーモニーを奏でています。
本当に本格的な味わいで、これを生徒が作っているとは、改めて驚きです。
キッチンに潜入 真剣な姿を目撃
料理のレシピは専門学校の先生が考案していますが、それを形にし、おいしく仕上げるのは生徒たちの仕事。
キッチンの様子をのぞかせてもらいました。
てきぱきと分担して作業を行い、盛り付けや最後の仕上げまで丁寧に行っています。
中央調理製菓専門学校 2年生・市野瀬こころさん:
周りを見て、次これだなというのを自分で考えて動くようにしています
接客担当も、本物のレストランと変わらない緊張感と責任感を持って働いていました。
中央調理製菓専門学校 2年生・古澤樹來さん:
どうやったらお客さんに伝わりやすいのか学べるのが、このレストランなのかなと思います
このレストランが始まったのは今から約10年前。毎年新しい生徒たちが引き継いで営業を続けています。
学校側の狙いは、“予行練習の場”とすることでした。
中央調理製菓専門学校・廣瀬泰介さん:
将来働くホテル・レストランの実践の場に行ったときに差がないように、ここでしっかり勉強してほしいということです
学生が主体となって運営することで、現場に出てすぐに即戦力になれることを目指しているのです。
常連客が熱く応援!
オープン当初から通い続けているという常連客に、リリウムの魅力を聞いてみました。
常連客:
若い人たちが一生懸命作って、低価格でとってもおいしいです
別の常連客:
いつも丁寧に優しく説明していただいて、とても楽しみに来ています
中央調理製菓専門学校・小林郁哉さん:
本当にありがたい言葉をいただけて、これからのモチベーションになりました
生徒にとっては貴重な経験の場であり、客にとっては若い才能の成長を見守りながら、おいしい料理を楽しめる特別な空間。
そんな魅力が詰まった「レストランリリウム」は、これからも多くの人々を引きつけ続けることでしょう。
■店名 レストラン リリウム
■住所 静岡市葵区七間町15番地
■営業時間 HPで確認
■予約 HPよりオンライン予約
■駐車場 なし
【詳しく見る】リリウム予約フォーム(中央調理製菓専門学校のHP)
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