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夏バテ予防に栄養満点の食材「ウズラ」。小さいながら優秀な栄養食、ウズラの卵をおいしく食べる秘訣を、静岡・湖西市のウズラ農場で教えてもらいました。
ビタミンB12が鶏卵の4倍
静岡・湖西市白須賀にある浜名湖ファームに来ました。建物の中からは鳴き声が聞こえてきます。
浜名湖ファームで生産しているのは「ウズラの卵」。
浜名湖ファーム・近藤尚さん:
ウズラを約8万羽飼っていて、1日あたり約6万個の卵を生産しています
ウズラの卵は、その栄養価がニワトリの卵より高いことで知られ、鉄分は鶏卵の約2倍。
貧血予防などに効果のあるビタミンB12はなんと4倍!
疲労回復効果も期待され、夏バテ気味のこの時期、ぜひ食べておきたい食材なんです。
湖西連峰の水で育つ
中を見せてもらうと、ウズラたちとその卵がたくさんありました。
8階建てのマンションのような構造で、奥の方までずっと続いています。
浜名湖ファームがあるのは、日本一の生産量を誇る愛知・豊橋市のすぐ隣。
浜名湖ファーム・近藤尚さん:
このあたりは1年を通して温暖な地域で、ウズラを育てるのに適した環境です。湖西連峰という山から流れて来る井戸水をウズラたちは飲んでいて、ミネラルたっぷりの水を飲んで元気になっています
全国屈指の産地と同じ環境で飼育するほか、エサには乳酸菌などを加え、ウズラの体調をきめ細かに管理しています。
健康で元気なウズラが生む良質な卵。
浜名湖ファームではその質の高さから「命のカプセル」と愛称をつけ出荷していて、高い栄養価と濃厚な味わいで、県内外で愛されているんです。
ちなみに、ちょっと珍しい体験も提要しています。予約をすれば好きな卵を20個とってパック詰めする「集卵体験」ができます。
おいしい卵の見分け方
おいしい卵を選ぶコツを教えてもらいました。
柄がはっきり見える卵と、白っぽい卵。
おいしい卵はどちらでしょうか。
浜名湖ファーム・近藤尚さん:
しっかり模様が付いていて、なおかつ白っぽいものがおいしい卵です。白っぽいのは「クチクラ」と言って外からの病気を守るバリアの役割です。これがあると鮮度を保てます
表面を覆う白い膜のようなものが、新鮮な卵の証。
6個使って卵かけご飯に
オススメの食べ方は、農家の皆さんの定番。ウズラの卵をぜいたくに使った「卵かけご飯」です。
ウズラの卵専用のハサミを使います。この地域の人たちはウズラの卵をよく食べるので、専用ハサミを使っているそうです。
殻の上部をハサミで切ったら、ご飯へ。
ご飯茶碗にウズラの卵1個では全然足りないですよね。卵は6個ぐらい使うそうです。
しょうゆをかけ、豪快にかきまぜていただきます。
テレビ静岡・小倉彩瑛アナウンサー:
黄身の色は鮮やかな黄色ですね。濃厚でおいしい! 臭みが全くないですね
ニワトリの卵1個分が、ウズラの卵6個にあたりますが、黄身の割合がニワトリより多いので、より濃厚に感じられるそうです。
独特な卵臭さもウズラの卵なら少ないそうです。
ビタミンAやB12、葉酸や鉄分といった貧血予防に大事な栄養素もあるので夏バテ防止にぴったりな食材です。
ウズラの卵で「とろとろプリン」
ウズラの卵を使った料理は、他にもいろいろ。
浜名湖ファームのホームページでは、さまざまなレシピを公開しているので、ぜひチェックを。
さらに地元のパン店とコラボしたスイーツもあります。
ウズラの有精卵で作った「とろとろプリン(280円)」。濃厚ですがスッキリ!
湖西市にある「三遠中央市場 おいでん村」や、「bakeryつばめ」で販売しています。
浜名湖ファーム・近藤尚さん:
全国でも1万羽以上飼っているウズラ農家は25軒ほどしかありません。全国の方に食べていただけるように、おいしい卵を作り続けていきたいと思います
夏にピッタリの卵、ウズラをぜひ日常の食卓に取り入れて、暑さを乗り切りましょう!
■店名 浜名湖ファーム
■住所 静岡県湖西市白須賀 5991
■問合せ 053-579-0501
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