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「白いカレーうどん」が話題のうどん・そばの店「姓屋(しょうや)」。店構えがとってもおしゃれなのは、デザイン設計事務所が手がける店だから。店員が農業を体験するなど本格的で、こだわりの地元食材も使っていました。
姓屋のコンセプトは「富士を食べる」
富士川からほど近い静岡・富士市の住宅街に、地元の食材を楽しめるお店があります。
コンセプトは「富士を食べる」。
130本ものオリーブの木が植えられ白い建物が立ち並ぶ様子は、まるで南イタリアの街のよう。その一角に「芙蓉峰の麺処 姓屋」はあります。
姓屋を運営するのはデザイン建築会社の「HIRO DESIGN LABO」です。
姓屋以外にも美容院や保育施設、オープンしたばかりのジェラート店「プリマクラッセ」などが敷地内にあります。
「お店の気持ちをわからないと店舗のデザイン設計はできない」。オーナーの熱い思いから姓屋は始まりました。
店名の「芙蓉峰」とは富士山の別名です。
富士山からの恵みをたっぷりと受けて育った野菜にお米、お茶、駿河湾のサクラエビやお魚。富士エリアはおいしい食べ物で満ちています。
豊かで個性あふれる素材をふんだんに使い、姓屋らしいオリジナル感を加え、見た目にもお腹にもおいしい料理がたくさんできました。
見た目はスイーツ!?「白いカレーうどん」
姓屋の看板メニューは何といっても「白いカレーうどん(サラダ付き 1180円)」です。
辛口、中辛、甘口の3種類から選べます。
カレーうどんの上にのっているのは特性のエスプーマ。エスプーマとはスペイン語で「泡」を指します。
食材に亜酸化窒素ガスを加えることで、ムース状の泡に変えることのできる調理法です。
姓屋では裏ごししたジャガイモとタマネギを生クリームと混ぜ、特性のエスプーマを作っています。
エスプーマの上にはガラムマサラと一味唐辛子、ピンクペッパー、枝豆がトッピングされ彩りもきれいです。
中辛を注文しましたが、しっかりとした辛さはありながらも、細めのうどんがエスプーマと絡みマイルドに感じます。
もっと辛さが欲しいと思ったら「追い一味」でお好みの辛さに調節することができますよ。
炭火で焼いた炙り鶏肉の香ばしさも口に広がり、具材の存在感を感じます。
うどんを食べた後は、無料で「追い飯」を頼むことができます。リゾットのような、ひと味違った楽しみ方ができます。
100円プラスして炙ったチーズをトッピングするのもおすすめですよ。
カレーうどんにはエプロンがついてくるので、飛び跳ねを気にせずすすれました。
ボリューム満点の丼メニュー
うどん、そば以外にもメニューは豊富です。
甘めの特製タレを使った天丼は自慢の一品。サラダ付きで1050円です。
地元富士市のオトワファームや、やまたか農場、信頼できる地元の青果店から届く野菜を使っています。
夏には採れたてのトウモロコシなど、季節の野菜も加わります。
丼物にはすべてサラダとミニうどんが付き、男性でも満足できるボリュームです。
農家とのつながりを大切に
姓屋で提供しているご飯はすべて、富士市にあるやまたか農場の「やまたかのおこめ」を使用しています。
姓屋スタッフはやまたか農場で、草刈り、田おこし、田植え、収穫、脱穀、お米ができるまでの一連の農作業を、体験させてもらい知識を深めました。
実際に体験して、改めてお米を作る大変さと達成感を感じたといいます。
HIRO DESIGN LABO・ディレクター:井戸裕之さん
姓屋のショウは農家の人を指します。お店だけでなく自分たちで農業をするくらいのイメージを持っています。富士のふもとの農家さんとつながり連携しながら、おいしいものを発信していきたいです
レジ横の物販コーナーでは「やまたかのおこめ」のほか、富士市でお茶の製造・販売を手がける小林園の「姓屋特製紅茶」などが販売されています。
子供用イスやお子様ランチ(660円)もあるので、子連れもで訪問しても安心です。
まもなく始まる夏休み。市外や県外から訪れる友人を連れて、家族みんなの週末のランチに「富士のおいしい」が詰まった姓屋で「富士を食べる」のはいかがでしょう。
■店名 芙蓉峰の麵処 姓屋
■住所 静岡県富士市宮下109
■営業時間
平日11:00~14:00(L.O13:30)
土日11:00~14:30(L.O14:00)
■定休 第3水
■駐車場 店舗前4台 第2駐車場13台
■問合せ 0545−32−9005
文/神野 あゆみ 撮影/宇佐美 陽子
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