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戦国時代、武田軍と徳川軍が何度も戦いを繰り広げた、静岡・吉田町にある小山城(こやまじょう)。大河ドラマ「どうする家康」でも注目される徳川VS武田の攻防の舞台を訪れてみましょう。
武田徳川の攻防の歴史
遠江の国を押さえる第一歩として武田家が築城し、武田流の築城手法を生かした城跡が今でも残る小山城。
1575年に徳川軍が小山城を攻めた際、武田勝頼は戦況を聞き、2万の兵を集めて小山城を加勢しようとしたため、これを聞いた徳川軍は撤退しました。家康の子である信康がしんがりを務め、しんがりの様子を見た家康はたいそう褒めたと言われています。
一方、勝頼も家臣の言を聞き、徳川軍を追うことなく兵を引き、籠城し城を守った家臣たちを励まし、厚く褒美を与えました。
両者が衝突することなく終えた合戦でしたが、この戦は小山城が武田家の持城となって以来最大の戦いでした。
三日月型の堀
小山城は武田家重臣の馬場美濃守信房により築城されたとされています。築城当時、小山城周辺は大井川に囲まれ、西側を除く三面を断崖が固める天然の要害でした。
天守は愛知・犬山城をモデルにした模擬天守ですが、西側の平地からの敵襲を防ぐため、三日月型の三重堀や馬出し(復元)などがいくつも設置されています。
散策を楽しんだら小山城のふもとで一休み
小山城のふもとには小山城売店「しらすのまどぐち」やトレーラーハウス&カフェがあります。
小山城サイダーやコーヒー、バナナジュースなどを販売しているので、小山城周辺を散策した後はここで一休みしてみませんか。
【もっと詳しくみる】小山城売店の詳細(吉田町ホームページ)
トレーラーハウス&カフェの詳細(Instagram)
数量限定 新デザイン「御城印」販売開始
徳川家康を主人公とする大河ドラマ「どうする家康」の放送にあわせ、新たなデザインの御城印が作られました。
従来の御城印にあった武田家の家紋に加えて、徳川の葵の御紋も入った新バージョンです。小山城売店や展望台小山城で1500枚の限定販売なので、お急ぎください。
小山城は戦国時代を学ぶのに最適な場所。コンパクトで長距離を歩くことなく、さまざまなことを発見できます。この機会に小山城に足を運んでみませんか。
■施設名 展望台小山城
■開館時間 9:00~16:30(入場は16:00まで)
■定休日 月(祝日の場合はその翌日)
■入場料 大人200円 小人100円
■駐車場 無料
■問い合わせ 0548-33-2122(吉田町産業課)
文/吉田町