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30人が犠牲となった伊豆半島沖地震から50年 最後の慰霊祭に遺族は「なくなるのはさびしい」 静岡

30人が犠牲となった伊豆半島沖地震から5月9日で50年です。被害が大きかった静岡県南伊豆町では、2024年で最後となる慰霊祭が開かれました。

1974年5月9日に発生した石廊崎沖を震源とするM6.9の伊豆半島沖地震では南伊豆町で土砂崩れが発生し、0歳から83歳まで計30人が犠牲となりました。

9日の慰霊祭には遺族などが参列し、地震が襲った午前8時33分のサイレンに合せて黙とうをささげました。

当時、消防団員で2歳の長男と父親を失った萩原作之さんは…

遺族代表・萩原作之さん(79):
自衛隊員の手によりその自動販売機を取り除くと、その下から2歳の息子とそれを守るかのようにしっかりと抱いた父の遺体がそこにありました。遺体を胸にしばし泣きながらほおずりしていた妻の姿は一生忘れることはできません

このあと参列者は慰霊碑に花を供え、犠牲者を悼みました。

遺族代表・萩原作之さん:
結局、時と共に忘れられることは事実だと思ます。そういう中でこういう形(慰霊祭)がなくなるのはさびしいことかな

高齢化にともない2024年で慰霊祭は最後ですが、町は地震を教訓に引き続き対策を講じていく方針です。

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