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魚のまち静岡・焼津市を訪れ、新鮮な魚を求めて「焼津さかなセンター」へ。行ってみると魚市場なのに、ポップコーンの新店舗がありました! 歴史もあるのに新しい、若い方にもおすすめしたいスポットです。
静岡発のアイドルグループ、fishbowl(フィッシュボウル)の新間いずみです。「しんま」ではなく「にいま」と読みます。
新間いずみが行きたいところを旅する企画「新間旅」。予算は毎回1万円! 今回は焼津市に出かけました。
焼津駅からバスで出発
今回の旅する焼津市は、静岡市のお隣です。まずはJR焼津駅からバスに乗ります。
目指すのは八楠にある「焼津さかなセンター」。
焼津さかなセンターまでは焼津駅南口1番乗り場から出ている、自主運行バスで行きます。
自主運行バスは「ゆりかもめ」と「さつき」の2系統がありますが、どちらに乗っても大丈夫。ゆりかもめは22分、さつきは12分でさかなセンターに到着です。
【画像】バスの時刻表を画像でチェック午前8時54分発のバスに乗り焼津駅を出発。
今回はあいにくの雨です。少し不安な気持ちになりつつバスに揺られること約20分。
「さかなセンター」バス停に到着し、降りるとすぐ大きな看板がありました。
[バス運賃 200円] のこり9800円
テーマパークのようなワクワク感
焼津さかなセンターの開業は1985年です。
焼津市には3つの大きな漁港があります。カツオ・マグロが水揚げされる焼津港、アジ・サバが水揚げされる小川港、サクラエビが水揚げされる大井川港です。
焼津さかなセンターは、そんな焼津の新鮮な海の幸がまるっと楽しめる魚市場です。
以前、海鮮を食べたくて1度訪れたことがあったのですが、お店が多くて一日では回りきれなかったため、いつかまた来たいと思っていました。
「ようこそ さかなの国へ」というアーチをくぐると、テーマパークに来たような気持ちになります。
さらに進んでいくと魚市場が広がり、右も左も魚! 魚! この雰囲気だけでもワクワク。
どこの店主さんも威勢がよくて思わず足を止めてしまいます。
カツオ節なら「サスイゲタフード」
カツオ節の香りに誘われてまず訪れたのは「サスイゲタフード」。
センターのオープン当時からある水産加工品販売店で、センター唯一のカツオ節販売店として親しまれています。
大きな削り機から出てきた削りたてのカツオ節が店主さんの大きな厚い手によって袋詰めされているところを実際に見ることができました。
削られたばかりのカツオ節を試食。
フワフワしたカツオ節は口に入れるとすぐ溶けてなくなります。にも関わらずカツオの風味がギュッと濃く、しばらく香りが口の中に強く残っていました。
味もしっかりしているため、少し厚めに削られた「中厚削り」はお酒のおつまみとして購入する方も多いそうです。
5種類のマグロを扱う老舗「まぐろの魚二」
カツオ節を楽しんだ後はマグロです。訪れたのは「まぐろの魚二(うおに)」。
創業約80年のマグロの専門店です。
以前焼津さかなセンターを訪れた時に、魚二の直営店「おいしいまぐろ丼のお店 マグロ食堂」で海鮮丼を食べました。
その時の味が忘れられず、訪問。
専門店と言うだけあって、扱っているマグロは焼津のミナミマグロだけでなく本マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、トンボマグロとさまざま。
お店に並ぶマグロの部位もさまざまで、マグロの目玉がいくつも入った甘辛煮は見た目のインパクトに驚きましたが、DHAが豊富で人気なのだそうです。
これだけ部位も様々だと多くの方が調理方法に悩むのでは。
魚二ではお店でマグロを「やわらか煮」や「とろ煮」などの総菜にして販売しています。
カマとろ煮を試食しました。
自家製の甘いタレが染み込んで、とろとろと溶けてしまい、ついつい箸が止まらず、ご飯が食べたくなります。
温めるだけで手軽においしいマグロを楽しめるなんて嬉しい。
店の人は、一番おいしい状態のものを食べてもらいたいので、お客さんにはいつマグロを食べるのか必ず聞き、それに合わせてオススメを変えているのだそうです。
「食べごろを食べてほしい」という気持ちから、店の向かいに直営のすし店「まぐろ食堂 にぎり部」も4月にオープンしました。
天然マグロを“立ち食い”で気軽に食べることができ、目利きがいる専門店直営だからこその品質です。
取材時はオープン前だったので、私もまた再訪してみたいです。
さかなセンターでポップコーン?!
次は焼津さかなセンターの中でも一際目立つ建物にやって来ました。
全国各地に加盟店がある、ポップコーン専門店「ジェリーズポップコーン」です。
なぜ魚のテーマパークにポップコーン店なのでしょうか。
焼津は魚が有名すぎて、観光地としては偏りがあると感じていた店長の高 国広さん。
ちょうどジェリーズポップコーンから話をもらい、焼津を盛り上げ、お年寄りから子供まで笑顔にという思いから2023年12月にオープンしました。
ピンクとブルーの外観は雨も忘れてしまうほどポップでつい笑顔に。さらに店内に入ると甘い香りが充満していて、幸せな気持ちになります。
何より驚いたのは、そのフレーバーの豊富さ。なんと16種類もあります。
高店長に聞いた人気のフレーバーは、1位「キャラメル」、2位「梅かつお」、3位「旨塩」でした。
そんなに種類があったら選べないという方にも安心の試食サービスがあります。私は人気の「梅かつお(Mサイズ500円)」を試食してみました。
ポップコーンにカツオの味がしっかり付いていて、さっぱりとした味わいがクセになり手が止まらなくなります。
店頭に並ぶポップコーン自体は藤枝の工場で作られますが、試食用は店内で作られるため運が良ければ出来たてが食べられるかも。
「天然」にこだわるジェリーズポップコーンは、最高級の天然ピュアココナッツオイルを使用しています。
期間によっては限定フレーバーもあり、いつ来ても違う味に出会うことができるのも魅力の一つです。
そんな限定フレーバー目当てで高校生もよく来るのだとか。
私は試食で完全にハマってしまった「梅かつお」を購入しました。
[梅かつお 500円] のこり9300円
「大食堂 渚」で満腹
お腹も空いてきました。せっかくなら焼津の海鮮を食べたいので、さかなセンターの中にある「大食堂 渚」へ。
訪れたのは3月ですが、4月8日にはメニューが大幅にリニューアルしたそうです。
今回はリニューアル前からの看板商品「ミナミまぐろ丼(2200円)」を注文しました。
焼津ミナミマグロの赤身、中トロ、たたき、いくら、たまごが乗っています。
肉厚で真っ赤なマグロがどんっ!とぜいたくで、「宝石箱や~」と言いたくなるほどキラキラ輝いています。
マグロは甘く、ふわふわの酢飯と相性抜群。
焼津の幸を丼いっぱいに楽しめる一品で、大きくボリュームもあるのに、ペロッと完食でした。
ちなみに、おすすめメニューもう一品は「金目鯛煮付定食(2600円)」です。
タレがしみ込んで身はホロホロでした。
座敷70席、テーブル200席の広々とした空間で、魚市場を満喫した後にゆったり休憩できるのは嬉しいですね。
長い歴史がありながら、いつ来ても新しくて楽しい焼津さかなセンターにまた来たいです。
[ミナミまぐろ丼 2200円]のこり 7100円
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次回の新間旅は、レンタサイクルを借りに焼津市観光協会に向かいます。
■施設名 焼津さかなセンター
■住所 静岡県焼津市八楠4丁目13-7
■営業時間 9:00〜17:00
■定休 1月1日
■問合せ 054-628-1137
■駐車場 無料
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