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静岡鉄道の音羽町駅に隣接するビルに、3月24日、商業施設「OTOWA FOOD HALL SHiiiTO」(オトワ フード ホール シート)がオープンしました。前を通りかかって、あるいはSNSの投稿を見て気になっている人も多いのでは。みなさんに代わって、Wasabee編集部が早速取材してきました!
築40年以上のヴィンテージビルをリノベ
「SHiiiTO」(シート)は、音羽町駅に隣接する築40年以上のビル1階にあります。「しずてつストアの新しい小型店舗KITE-GO(キテゴ)が入っているビル」といえば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。
KITE-GOに向かって右の区画はしばらく使われていませんでしたが、静岡鉄道が音羽町エリアの活性化を目的にリノベーション。この春、新しい施設としてよみがえりました。
施設名の「SHiiiTO」は、鉄道に欠かせない「seat」(座席)のスペルをアレンジした造語で、「お気に入りの座席を見つけることでつい足を運びたくなり、つい長居してしまう施設になるように」との思いが込められています。
さてさて、なかはどうなっているのでしょうか?
施設内にはショップエリアと共有エリアがあります。共有エリアにはイスとテーブルが置かれ、ショップで購入したフードやドリンクを飲食することができます。
ファクトリーライクな空間と、素材も色もデザインもさまざまな家具、各ショップのインテリアとのミッスク感が、ポップで居心地のよい空間を生んでいます。
現在、ショップは4店舗あります。順に見ていきましょう。
洋菓子店が本気で作るベビーカステラ
施設入口から見て、正面右手にあるのがベビーカステラのお店「MANMA」(マンマ)です。
本店は静岡市駿河区池田にあり、フルーツサンドやデコレーションケーキ、焼菓子が人気を博しています。
洋菓子店がなぜベビーカステラを?
MANMA・早川裕子さん:
わが家は家族そろってベビーカステラが大好きなんです。でも、食べたいときにいつでも買えるお店が案外ないんですよね。だったら、洋菓子作りの知識を生かしたおいしいベビーカステラを自分たちで作ったらいいんじゃないか。そう思ったのがきっかけです
北海道産の小麦粉に発酵バター、きび糖、特製の生クリームを使って作る「ベビーカステラ(18個550円~)」は、焼きたてのフワッとした食感と自然な甘みに、つい「もう1個」と手が伸びてしまいます。
独自に調合したスパイスをまとった「ポテト(450円)」や、ベビーカステラにソフトクリームをプラスした「ベビカスソフト(700円)」もおすすめです。
■店名 MANMA
■営業時間 10:00~17:00
■定休 不定休
まるで海外の売店! コスタのコーヒーマシンも
MANMAの左手に、コーヒーマシンやスナック菓子、総菜などが並ぶコーナーがあります。こちらは、物流会社SWF Group(エスダブリューエフ グループ)が手がけるスタンド(売店)です。
本社はイギリス、オランダにあるということで、商品は海外のものが中心です。
たとえば、全自動コーヒーマシンはコーヒーブランド「コスタコーヒー」のもの。コスタコーヒーは、イギリスでは最も有名なコーヒーブランドの1つです。
「アメリカーノ(380円)」「ラテ(440円)」「ホットチョコレート(335円)」など、手軽に高品質なドリンクを味わえます。マイボトルやマイカップでの利用もできて、紙カップが必要な場合は20円で購入できます。
コスタのドリンクを買ったら、「ストロープワッフル(1300円)」もいかがでしょうか。ストロープワッフルは、2枚のワッフル生地の間にキャラメルシロップがサンドされた、オランダの伝統的なお菓子です。
SWF Group スタッフ:
オランダや海外では、コーヒーなどのホットドリンクを入れたカップの上にストロープワッフルを乗せ、少し温めてから食べるのがポピュラーなんです。少し溶けたキャラメルシロップと、サクサクのワッフル生地の組み合わせがたまりません!
自分で注げるハイネケン(1杯580円)に、総菜(380円~)を合わせてサクッと1杯飲むのもありです。
なお、こちらは商品のピックアップから精算まで自分で行うスタイル。支払いはキャッシュレスとなっています。
品ぞろえといい、サービス形態といい、まるで海外で買い物をしているような気分を味わえます。
■店名 SWF Group
■営業時間 平日8:30~21:00、休日10:00~21:00
■定休 不定休
シフォンケーキのイートイン限定メニュー
SWF Groupの左隣には「りりぃかふぇ.プラス」があります。こちらは、富士市に本店をかまえるお菓子のテイクアウト専門店「LILY cafe」の2号店。
ショーケースには看板メニューの「シフォンケーキ(350円)」がずらりと並んでいます。
この日ショーケースにあったのは、プレーン、バナナチョコ、コーヒー、オレオクッキー、ココアマーブル、紅茶の6種類。「シフォンサンド(550円)」や「パフェ缶(550円)」もありました。
りりぃかふぇ.プラス 店長・村井麻美さん:
シフォンケーキはベーキングパウダー不使用で、卵をたっぷりと使っているのが特徴です。シフォンケーキならではのふわふわとした食感と、卵の風味を楽しんでいただけます
さらに、音羽町店にはイートイン限定メニューも! 本店はテイクアウトのみなので、食べないわけにはいきません。
イートインのデザートメニューは常時4種類ほどで、いまの時期は「富士産おいCベリーのふわふわシフォン(850円)」がおすすめとのこと。
ほかの品種に比べてビタミンCの含有量が高く、甘味がしっかりのったイチゴ「おいCベリー」に、ふわっふわのシフォンケーキ、ホイップクリーム、フルーツソースの組み合わせ。これがおいしくないはずがありません!
期間限定、またはイチゴがなくなり次第終了なので、食べ逃さないようご注意を。
■店名 りりぃかふぇ.プラス
■営業時間 11:00~18:00
常時5種類の樽生アルコールを楽しめる
入口左手にあるのは「OWLE 音羽町店」です。静岡のビール好きなら、説明するまでもないでしょう。静岡市初のビール専門酒店「Beer OWLE」(ビア アウル)の系列店となります。
北街道沿いにある店舗には、常時10タップの樽生量り売りのビールと、100種類以上のビールの瓶缶銘柄を取りそろえています。
こちら音羽町店では、常時5種類の樽生量り売りを楽しめます。その内訳は「アサヒ スーパードライ」「アサヒ スーパードライ エクストラコールド」「ピルスナーウルケル」「ブラックニッカ 樽詰めハイボール」「樽ハイ倶楽部」です。
Beer OWLE 社長・草場達也さん:
OWLE=クラフトビールというイメージが強いと思いますが、クラフトビールに敷居の高さを感じる方も少なくありません。そこで音羽町店では、あえてメジャーブランドのアルコールを樽生で量り売りしています
ピルスナーウルケル(300ml700円)は、1842年にチェコで誕生し、“ピルスナースタイルの元祖”といわれるビールです。
アサヒ スーパードライ エクストラコールドは、“氷点下のスーパードライ”。県内で飲めるお店はまだ少ないそうです。価格は300ml500円、500ml800円です。
「クラフトビールも飲みたい!」という人、安心してください。
クラフトの缶ビール(600円~)の販売もあります。アルコールに合うチーズ(1000円~)も購入できるので、チーズとのペアリングを楽しむのもいいですね。
今後はワインや日本酒の量り売りも検討しているそうです。
■店名 OWLE 音羽町店
■営業時間 15:00~21:00
■定休 月
SHiiiTOの上、空いてます!
SHiiiTOでおいしいフード・ドリンクを味わいながら心地よい時間を過ごせば、きっと誰もがこう思うはずです。
「こんなフードホールが家の近くにあったらなあ」
そう思った人に朗報です。ビル3階は賃貸住宅区画となっており住むことができます。しかも今回、空室になっていた部屋はリノベーションし、入居者を募集中です。
部屋は24.57平方メートルの1Rタイプで、内装・設備は一新されています。家賃は月5万1000円、共益費4000円。
SHiiiTOの横にはKITE-GOもあるので、生鮮食料品の買い物だって困りません。音羽町駅隣接なのでアクセスは良好。新静岡方面に行くのにも、清水方面に行くのにも便利です。
お部屋探しをしている人は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
【詳しくみる】現在公開中の部屋情報(静鉄不動産のHP)
日々の暮らしにアクセントを
SHiiiTOのコンセプトは「Accent to everyday life」(アクセントになる居場所)。訪れればきっと、日々の暮らしにすてきなアクセントを添えてくれるに違いありません。
各ショップのメニューは今後順次拡充される予定で、新規店舗の出店も計画されているそうです。
イベントなども開催される予定とのこと。どんどんパワーアップするSHiiiTOに、ぜひお出かけしてみてください。
■施設名 OTOWA FOOD HALL 「SHiiiTO」
■住所 静岡市葵区音羽町 21-20 静鉄音羽ビル 1 階
■最大開館時間 7:00~23:00
※テナントごとに営業時間が異なります。最新情報はインスタグラム(@OTOWA_FOODHALL_SHIIITO)でご確認ください。
sponsored by 静岡鉄道