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ネギトロの余りが大変身!栄養補給に“まぐろバー”【静岡・ツナプラス】

マグロのネギトロを作る時に残った身身が、栄養がつまった“まぐろバー”に大変身。「おいしいマグロを余すところなく活用したい」と考えた、静岡市の企業のアイデア商品に注目しました。

全国各地の隠れた魅力的な商品を集めたというAmazonの「日本ストア」で、静岡県のイイモノを検索。実際に現地を訪れじっくり検証してきました。

片手で手軽に「魚の栄養」

静岡市清水区でネギトロなどのマグロ加工品メーカーを営む「ディ・エッチ・エー マリンフーズ」。この会社が開発した「まぐろバー」がスポーツ選手などを中心に注目を集めています。

テレビ静岡アナウンサー・小松建太:
おいしい。しっとりとしていて、今まで食べたものだとスパム似ていますね

ディ・エッチ・エー マリンフーズ 商品開発責任者・岩崎範子さん:
スパムの魚バージョンのような感じです。赤いパッケージのものは、アスリートのように体に気を遣う人向けです。魚油を使用していてDHAやEPAが普通のマグロよりかなり高くなっています

ディ・エッチ・エー マリンフーズ岩崎さん:
青いパッケージはフィッシュカルシウムを配合しているので、成長期の子供やカルシウム不足の人がおやつ感覚で食べていただくと良いと思います

小松アナ:
片手で食べられるので手軽さがあって良いですね。全部食べちゃいました

1カ月約9トン捨てていた・・・

ツナプラスはディ・エッチ・エー マリンフーズと東海大学海洋学部、さらに静岡県工業技術研究所が連携して商品開発を進め、2020年6月1日に発売しました。

そこには「フードロス削減」そして「水産資源を守りたい」という思いが込められています。

ディ・エッチ・エー マリンフーズ岩崎さん:
ネギトロを製造している工場なので、かなりの廃棄が出ていました。1日300kg。月換算で9トン。それを何とかしたいという思いでツナプラスを作り始めました

まぐろバーはネギトロの端材から作られているSDGsな商品でした。

マグロをネギトロに加工するため、選別しているところを見学。

小松アナ:
これで端材ですか。そのまま刺身で食べられそうですね

ディ・エッチ・エー マリンフーズ岩崎さん:
栄養価も高いので、それを逃がさないようにツナプラスを作っています

さらに残りはバーガーに大変身!

大切な水産資源を無駄なく利用したいという思いから生まれたツナプラスですが、その製造過程でも余った素材が出てしまいます。

それをさらに利用して、地域の飲食店ではマグロバーカーを提供しています。

ディ・エッチ・エー マリンフーズ・岩崎さん:
今はマグロ1匹あたり半分ほどしか食用として使われていません。まだまだ使用できていない、皮や胃袋などの商品開発ができればと思っています

ツナプラスは日本代表のアスリートが食べるなど栄養価でも注目されています。こうして無駄になる部分を減らすことで、限りある水産資源が未来へとつながってほしいと思いました。

テレビ静岡アナウンサー。スポーツを主に、静岡県内の取材を幅広く担当。TVer配信番組『おかずクラブのただいま日和』ナレーション担当。愛猫は9歳のハチワレ"だいず"と3歳キジトラ"でで"。