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静岡・伊東市は温泉や海産物だけではありません。独特な自然の景観の中、海沿いの散策ができる約40分のルートをご紹介します。特に朝日の絶景がおすすめです。
八幡野港近くの住宅地から「城ヶ崎自然研究路」へ
伊豆高原駅から徒歩3分ほどのところに「城ヶ崎自然研究路」の入り口があります。
「城ヶ崎自然研究路」は、城ヶ崎海岸の海岸沿いにて整備された遊歩道で、雄大な海の景色と、伊豆ジオパークの独特な地形を見ながら、自然を楽しむことができます。
通常ならば駐車場をスタート地点としてもよいのですが、今回は、伊豆高原駅から徒歩20分ほどの所にある「八幡野港」から入り、遊歩道を散策して途中のつり橋を渡り、伊豆高原駅付近の駐車場へ帰ってくるコースをご紹介します。
坂を下っていくと、やがて「八幡野港」へたどり着くでしょう。八幡野港からみえる灯台を右手に、静かな波の音を聞きながらゆっくりと民家の間を歩いていきます。
すると、目の前に「城ヶ崎自然研究路」の入り口が見えてきますので、階段を上って入っていきましょう。
早朝なのであたりはし~んと静まりかえっています。それでも「城ヶ崎自然研究路」の入り口が近づくにつれて、小鳥やリスの鳴き声が聞こえてくるでしょう。
階段を上り切った先には墓地があり、さらに進むと「城ヶ崎自然研究路」の案内看板が設置されています。
すべりやすいところがあったり、枯葉が覆っているせいで進みにくいところもあったりするため、動きやすい格好をしたうえで、飲み物やタオルを持参して訪れてくださいね。
城ヶ崎海岸へは外が明るい時間帯に入るようにしましょう。夏は、虫よけもお忘れなく。上り坂や下り坂をひたすら進んでいきます。
運がよければ、途中でリスが横切ってくれることもあります。
途中でこの看板を見かけたら、「蓮着寺」と「ニューヨーククランプ&フラワーミュージアム」の方向へ進みましょう。もし吊り橋を通らずにショートカットしたい場合は、右に曲がらずにまっすぐ進むことをおすすめします。
「城ヶ崎海岸自然研究路」の名所「橋立つり橋」に到着しました。
はじめて訪れたときには橋の長さに驚くでしょう。ここから見える絶景は大変素晴らしく、何度でも来たくなるくらいです。高いところが苦手な方も、勇気を出して進んでみましょう。
つり橋から見える景色です! この日は残念ながら太陽が雲に隠れていました。
しかし雲一つない青空が広がっているときは格別です。お正月になると、初日の出を拝みに多くの地元の方や観光客が訪れるほどに人気のスポットなのです。
つり橋を渡り切ったら、ゴールまであと少し……目の前に大きな石碑が見え、その先の景色もまた絶景ポイントです。
石碑の左隣から見える絶景ポイント。ちょうど太陽の光が海水面に反射してきれいです。うっすらと伊豆大島が分かりますね。
さらにしばらく歩くと、真っすぐ進める道と左に曲がる道とに分かれています。今回は左に曲がって伊豆高原駅へ向かいましょう。
「城ケ崎自然研究路」はとても長いコースです。もし体力に自信がある方はさらに先の道へ進んでみてください。
ゴール地点の伊豆高原駅前「橋立観光駐車場」に到着しました。お疲れ様でした!
今回は八幡野港から駐車場までのコースをご紹介しましたが、駐車場から八幡野港へ向かうルートもおすすめです。
城ヶ崎海岸にはまだまだ続きがあり、非常に細かく多くの名前が付いています。「今日はてんまじりまで歩いてみようかな」「今日はいがいが根まで歩こう!」などと目標を立てながら進むとよいでしょう。
今回は赤いペンで記したルートを歩きました。八幡野港からここまで、所要時間は約40分です。
最後の「伊豆海洋公園」まで歩くならば、やや覚悟が必要かもしれません。
城ヶ崎海岸と「城ヶ崎自然研究路」の岬の名前について
城ヶ崎海岸の独特かつ複雑な地形は、大昔に近くの「大室山」が噴火した際に、溶岩が海に流出した結果、大小さまざまな岬ができて形成されました。
さらに長い年月をかけて波に削られたため、今のような複雑な地形ができあがったのだそうです。海岸沿いには、天然記念物である「ヒメユズリハ」や「ヤマモモ」など、独特な生態系が見られます。
また細かくつけられている岬の名前は、かつて江戸時代から盛んに行われていた「ボラ漁」の漁師が、目印に付けたものだそうで、旅人がばったり倒れていたから「ばったり」など、ユニークな理由から名づけられている場所もあるようです。
■名称 城ヶ崎自然研究路
■住所 静岡県伊東市八幡野
※危険なため暗い時間帯の立ち入りは控えてください。
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