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大掃除は「防災対策」のチャンス! 一度にできる簡単テクと非常食レシピ

家中を見回す大掃除は、防災対策をついでにする絶好のチャンス。むしろ掃除と防災は同時にやってしまえば一石二鳥なのです。賞味期限が近い非常食も、忙しい年末に簡単レシピで食べてしまいましょう!

すぐできる防災的お掃除テク4選

1.窓ふき×飛散防止

窓をきれいに拭いたら、せっかくなので飛散防止フィルムを貼りましょう。

既にフィルムを貼ってある場合でも、フィルムの使用期限は5~10年です。貼ってから年数がたっている場合は貼り替えが必要です。

ガラスもシートもたっぷりと濡らすとうまくいく

2.食器棚掃除×すべり止めシート

食器をすべて棚から出して、拭き掃除をしたら、食器を戻す前にすべり止めシートを敷きましょう。

100円ショップのかごに小皿をまとめて、かごを耐震ジェルシートで棚に固定するという技もあります。

小さな器はかごにまとめて 耐震ジェルシートで飛び出し防止

さらにはこの機会に、使用頻度の低い食器は思い切って手放すというのもアリです。モノの数が減れば、それだけ割れるリスクも減るのです。

扉にはストッパー たとえ中で割れても飛び散らない

3.廊下と玄関掃除×避難経路の確保

地震で廊下や玄関にモノが散乱すると、避難経路をふさいだり、転んだりする恐れがあります。

そうはいってもスリッパや傘など、日常的に使うものをすべてしまい込んでしまうと不便ですね。そんなお悩みを解決してくれるのが「浮かせる収納」です。

傘は最小限の本数に。

我が家では傘は最小限の本数にして、子供のおもちゃと一緒に壁にかけています。

マグネットでドアに張り付けるタイプの傘立てもオススメです。

スリッパは靴箱の扉の内側に浮かせて収納

スリッパは壁掛けのスリッパラックへ。浮かせておけば、掃除機など日頃の床掃除も楽になります。

来客用スリッパも床置き収納ではなく、かごにまとめて浮かせる収納が便利。避難経路ではない場所がいいでしょう。

4.時短メシ×非常食

大掃除で忙しい日に、食事の用意までするのは本当に大変です。そんな時は、備蓄してある非常食の整理と一緒に、簡単に済ませてしまいましょう。

のせるだけサバ缶キムチ丼

賞味期限が長い非常食ですが、1年に1度はチェックして、期限が近いものは入れ替えましょう。備蓄食を食べて新しいものに入れ替えることを「ローリングストック」と言います。

大掃除の日に非常食を食べれば、せっかく掃除したキッチンを汚さずに済みますし、洗い物も出ない。そのうえ、ローリングストックにもなって一石三鳥です。

おすすめの非常食レシピを1つご紹介します。

<材料>(1人前)
・パックご飯 1パック
・サバ水煮缶 1/2缶
・白菜キムチ 適量
・韓国のり(焼きのりでも可) 2~3枚
・しょうゆ 小さじ1
・ごま油  小さじ1

<手順>
1.サバ缶の汁気をきっておきます
2.パックご飯は電子レンジ、または湯煎で温めます
3.丼ぶりに、パックご飯、のり、サバ、キムチをのせて、しょうゆとごま油で味をととのえれば完成

のせるだけサバ缶キムチどんぶり

お好みで白ごま、長ネギ、タマネギ、キュウリのスライス、冷蔵庫で中途半端に余った漬物やナムルを加えたり、備蓄のインスタントみそ汁を添えれば栄養バランスもアップ。

忙しい時期は時短メシで元気をつけて、お掃除のラストスパート頑張ってください!

文/子育て防災アドバイザー・髙良綾乃

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子育て防災アドバイザー/ふじのくに防災士。小学生の子を持つ現役ママの視点で、防災をもっと身近に親しみやすくお伝えします。ほかにも子育て世代にお役立ちの楽しい情報や、キラリと光る地元の魅力的な「ヒト」にフォーカスします。食育指導士。
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