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「“日出ずる国”からの支援励み」静岡ムスリム協会が募金開始【モロッコ地震】

大きな被害が出ているモロッコ地震で、静岡ムスリム協会が義援金の受付を始めました。救助活動が難航していて、静岡市に済む会長のアサディ・ヤスィンさんは、一時親戚と連絡がとれない状態でした。

大地震の経験なく道も閉ざされ

倒壊した建物 画像提供:花沢ウライヤさん

倒壊してがれきになった家や、路上で避難生活をしている女性。少なくとも2800人以上が亡くなっているモロッコ地震の被災地の写真です。

静岡に住むモロッコ人の花沢ウライヤさんの親戚が、被災地に住む祖母を訪ねる途中で撮影しました。

画像提供:花沢ウライヤさん
路上に避難する女性 画像提供:花沢ウライヤさん

静岡ムスリム協会の会長で、静岡市に住むモロッコ出身のアサディ・ヤスィンさんに、モロッコの家族から聞いた現地の情報を教えてもらいました。

実家は震源から数百km離れたカサブランカにあるため被害はありませんが、震源に近い世界遺産都市マラケシュには7人の“いとこ”たちが住んでいました。

アサディ・ヤスィンさん:
いとこに電話が通じないので家族がマラケシュに向かいました。いとこの家は旧市街にあるのですが、周囲の立ち入りが禁止され、家がどうなっているか見に行くこともできませんでした

マラケシュには新しい建物が建つニュータウンと、古い街並みが残る旧市街があります。家族の話ではニュータウンにはあまり被害がみられませんが、オールドタウンの一部は危険なため立ち入り禁止となっています。

モロッコは地震がとても少ない国で、経験がないことが被害を大きくしたと言われています。

画像提供:花沢ウライヤさん
画像提供:花沢ウライヤさん

地震から4日が経過した12日、ヤスィンさんのいとこ全員の無事がようやく確認できました。

ただ、被害が大きかった家、特に農村地帯の家は泥とわらと石でできており、崩れやすいうえ、山間部では落石が家々を押しつぶしています。もともとアクセスが難しい小さな村には、軍が救出に向かおうとしても道がふさがれ、到着することすらできないと言います。

ヤスィンさんは「家畜を家の1階で飼うので、押しつぶされ異臭を放っているという報道を聞いた」と胸を痛めています。

「夫婦で架け橋に」

10日、ヤスィンさんたち静岡ムスリム協会は義援金の受付を始めました。期間は11月30日までで、12月に自らモロッコに届ける予定です。

ヤスィンさん
モロッコは日が沈む国で、日本は日出ずる国です。世界の反対側にある“日出ずる国”からも支援が来れば、モロッコの人たちへの力強いメッセージとなります

妻・みわさん
私たちはモロッコ人と日本人の夫婦なので架け橋になりたい。助け合いの精神を見せて復興の助けになればと思います

静岡マスジドに設置された募金箱

現地での使途ははまだ決めていません。「数カ月経てば学校の再建や道路の復旧など、何に本当に支援が必要か見えてくるので、12月に届けることにしました」とヤスィンさんは話します。

義援金を送るには

緊急義援金は銀行振込か、静岡市駿河区広野にあるマスジド(イスラーム礼拝堂)の募金箱で集めています。

マスジドの入口

マスジドは午前10時から午後8時まで土日を含め毎日開いています。

建物には案内の看板が設置されていて、入口のドアを開けてすぐ左に募金箱が設置されています。

時間内なら扉はいつでも開いているので、いつ来ても自由に入ることができます。しばらくは、できるだけイマーム(イスラム教の導師)が常駐する予定だということです。

イマーム(左)ができるだけ常駐する予定

地震国の日本、幾度も危機を経験してきた日本人からの支援だからこそ心の支えになる。義援金は単なるお金の支援ではなく「励ましのメッセージです」とヤスィンさんは協力を呼びかけていました。

■設置場所 静岡マスジド
■住所 静岡市駿河区広野5-14-5
■期間 11月30日まで
■日時 毎日10:00~20:00
■駐車場 あり

■銀行振込 MUFG三菱UFJ銀行 静岡支店
      普通0668536
      口座名義:ジャパン・ダウワ・ファンデーション

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