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保護犬の頭数が20年間で9割減少 社会に浸透する意識の変化と広がる取り組み 1頭でも多くの命をつなげる 静岡

我々の犬や猫への接し方も変わりつつありますが、捨てられたり、迷子になったりして保護された「保護犬」の数はこの20年ほどで大幅に減少しています。その背景を取材しました。

身体を撫でられ、気持ちよさそうな犬。

静岡県富士市に2026年2月にオープンした「ANELLA CAFE」。

ここにいる犬は、すべて飼い主を探している保護犬です。

店員:
(Q.今まで何頭の犬を引き渡した?)(引き取られた)ワンちゃんは12頭 卒業生でいます

捨てられたり、迷子になったり、野犬として生まれたりして保健所や民間の団体に保護される「保護犬」。

その数は、この20年間で“9割減少”するなど大幅な改善傾向にあります。

保健所の担当者:
今までは殺処分ということで犬とじっくり向き合えなかったが、今は保護犬 1頭1頭に愛情を持って今後の譲渡に取り組めるように考える余裕が生まれた

なぜ保護犬が急速に減っているのか? 取材してみると・・・

捨てられたり、迷子になったりして保護された「保護犬」。

その数は急速に減っています。

環境省によりますと、2004年度に自治体に引き取られた犬は約18万1000頭。

そこから急速に減少が続いていて、2024年度は約1万7000頭と90%減少しています。

また殺処分された犬も、2004年の約15万6000頭から1964頭と、99%減少しています。

要因の1つが、保護犬の引き取りです。

富士市に2026年2月にオープンした「ANELLA CAFE」。

ここは犬や猫とふれあえるカフェですが、店内にいるのはすべて保護された犬や猫です。

ANELLA CAFE・岡崎千香穂さん:
昔と違い、保護犬を家族に迎える人が増えてきたのがひとつあり、保護犬がいることを知っている人が増えてきていると思う

この日「ANELLA CAFE」には8頭の保護犬がいました。

沼津から来店:
家で犬を飼っているが、また違ったかわいさがある

清水から来店:
大きめの犬や保護犬もいいかなと思い、見にきた

これまでに、この店では12匹が新たな家族のもとに引き取られました。

また「ANELLA CAFE」は全国で展開していますが、各地にある52店舗でこれまでの引き取られた頭数は、約2700頭に上ります。

ANELLA CAFE・岡崎千香穂さん:
「1頭救っても」と言う人が結構いると思いますが、保護犬を1頭救うことで間違いなくその子の世界は広がり、より楽しいものになるので、保護犬を迎える選択をしてもらえれば

ほかにも保護犬を引き取る活動は広まっています。

静岡市駿河区の犬と泊まることができるホテルで、この日開かれていたのも譲渡会。

月に1度、民間の団体が実施しています。

宿泊客:
良いと思う。犬好きの人が泊まっているホテルなので。機会があれば2頭目という話もあると思う

清水から来場:
(Q.小さい犬飼ったら何したい?)一緒に遊びたい

清水から来場:
ワンちゃんに興味がある人も来やすいですし、飼っていない私たちでも気軽に来られる

主催した「FF Dog Connect」鈴木英江さん:
譲渡して終わりではなくて、こういった場所に里親さんが来てくれて、悩みの相談だったり、里親同士のつながりであったり、生涯サポートしていくようにしている

また、行政側の意識も変わりつつあります。

保護された犬を預かる自治体の保健所。

「静岡市動物愛護センター」でも保護犬が暮らす環境への意識が高まっています。

静岡市動物愛護センター・塩野正義さん:
大型犬には少し部屋のサイズが小さく、小型犬にとって部屋が大きいのはいいが真ん中に排水溝がある関係で、板を敷いたり努力はしているが、足が挟まってしまう懸念がある

保護される場所のスペースが狭かったり、衛生的にあまり好ましくなかったりと時代の変化に合わなくなってきている部分もあります。

また老朽化も懸念されていました。

そのため静岡市は新たな愛護センターの建設を2027年4月から始めますが、動物への負担を考えてドッグランができるエリアなどを設けます。

静岡市動物愛護センター・塩野正義さん:
快適に過ごせるように、できるだけそういうことを考えて、普段と違う環境に来たというだけでストレスだと思うので、そういうところをできるだけ軽減させたい

県の担当者はペットを大切に扱う意識が社会に浸透したことが保護犬の数が減る要因になっていると指摘し、今後も啓発を続ける考えです。

静岡県衛生課・土屋亮介さん:
動物愛護センターでは適切な飼い方を広めるためのイベントや、超高齢社会を見据え高齢者を中心とした講習会、若い世代へ命の大切さを伝える動物愛護教室などを実施していく

1頭でも多くの命をつなげるよう、新しい飼い主を探す取り組みが進められています。

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