鎌倉時代に源頼朝が行った大規模な狩り、「富士の巻き狩り」で陣を張ったとされる「陣馬の滝」。五斗目木川上流からの水の流れと溶岩層の隙間から湧き出す水が滝となり、周辺の木々と共に美しい景色が広がります。
毎年この時期は涼を求める人でにぎわいますが、9月2日は。
池田孝 記者:
富士宮市の陣馬の滝です。幅 約20mにおよぶ滝ですが、メインの滝はほとんど水が流れていません。
5年前は音を立てて勢いよく流れていますが、いまはほとんど水が落ちていません。
地元の人によると、この“滝枯れ”ともいえる状況は8月20日頃から続いているといいます。
富士宮市猪之頭区・赤池一男 区長:
水量が少ないと思っていたが1週間ちょっと前に止まってしまった。非常にショック。なんとか改善してほしい
富士宮市猪之頭区・植松政臣 元区長:
以前は水が無くなるのは渇水期で、12月から1月の半ば位に水が枯れた。ところが今は8月で水が無い
訪れた観光客も驚きを隠せません。
観光客:
来てびっくり。全然水が出ていないのでかなりびっくりした。もっといっぱい水が出ていて、滝つぼができるくらい(前に来た時は)ザバザバ出ている感じ
こうした状況は、同じ猪之頭区でニジマスの研究や生産などを行っている養鱒場でも起きています。
県水産・海洋技術研究所 富士養鱒場
鈴木進二 場長:
こちらが養鱒場の水源池。普段は水位が高くて、陸地になっている部分からも水が湧き出ているが、今は水が出ていない状態
豊富な水量が必要なニジマスの養殖。富士養鱒場の1日あたりの平均湧水量は(過去20年間)約5万tですが、8月は3万t足らずでした。
県水産・海洋技術研究所 富士養鱒場
鈴木進二 場長:
この8月を見ると、例年の約半分くらいの湧水量。この湧水量は長期的に影響を受けるもの。前年から実は雨が少ない傾向が続いていて、湧水量は前年から少ない状態が続いている
現状ではニジマスの養殖に大きな影響は出ていませんが、このまま湧水量が少ない状況が続くと、地下水をポンプでくみ上げるなどの対策が必要になります。
県水産・海洋技術研究所 富士養鱒場
鈴木進二 場長:
日々、水の量が減っていくのを目の当たりにしているので、とにかく一刻も早く雨が降ってほしい
雨の少ない地域にとっては待望の“恵みの雨”かもしれませんが、全国各地で記録的な大雨が発生しているいま、雨の降り方には注意が必要です。
